いつも東埼玉病院ブログを見て頂きありがとうございます。
新型コロナウイルスの位置づけは、5類感染症になりましたが、状況としてはあまり変わっていないような印象を受けています。(個人的な意見ですが・・) 実は、今年のお盆に新型コロナウイルスに感染し、寝込んでいました。
感想としては、「もう罹りたくない!」と思いました。
皆さんもご存じのように、高熱、頭痛、倦怠感、関節痛、味覚障害等に襲われました。
本当に辛いので、出来るだけ感染しないように、この先も、個人で出来る感染対策を行うことをお勧めします。
さて、8月末に国立病院機主催の急性期リハビリテーション研修に参加しました。
今回は、感染対策の為、オンライン形式で実施されました。
国立病院機構内の各病院の院長からリハビリテーションまで多くの講師から講義を受けました。
その中で、印象に残ったことを要約して載せます。
言語聴覚療法での内容ですが、一番多い障害としては、「嚥下障害」だそうです。
嚥下障害になる原因としては、様々ありますが、脳血管障害、神経難病、外科的手術後が多いようです。
まず、「嚥下障害」とは、①食べ物を認識する→②食べ物を噛む・形を変える→③喉に送り込む→④飲み込む→⑤食道に流れる。
①~⑤のどこかに異常があれば嚥下障害です。
急性期病院では、まず、栄養投与の方法確認、投薬方法の確認が必要になります。
嚥下機能によって、治療方針が変わります。
嚥下機能の評価としては、反復唾液飲みテストや水飲みテスト、フードテスト、嚥下内視鏡、嚥下造影検査などがあります。
評価結果から、鼻から管を入れる(経鼻胃管)あるいは、口から食べられる(経口摂取)を選択します。
その後は、入院前と同じ食事が取れるようにリハビリテーションを行っていきます。
口の体操や舌の体操などの訓練と実際に食事を食べて改善を図ります。
食事は、患者の状態に合わせて、安全な姿勢と食形態を選択して行います。
ここまでの評価を2週間程度と短期間で評価する急性期病院の凄さに感服しました。
他にも急性期でのリスク管理や評価法を学ばせて頂きました。
特に、他職種の評価方法などは、あまり意識して来なかった為、知らないものもありました。
研修に参加したことで、今後のリハビリに役立つ情報などが学べた為、自分にとって良い刺激だったと感じました。
今後も勉強会等あれば参加し、患者に貢献できるようにしていきます。
当院は、急性期ではなく、回復期であり集中的なリハビリテーションが出来る場所となっています。
上記に出た、嚥下障害に対しても力を入れており、毎週金曜日に嚥下造影検査を実施しています。
他職種で評価し、その方に合う食事姿勢や食形態などを選択しています。
毎日の訓練により少しずつ改善していく様子が多く見受けられます。((注)疾病によって異なります)
もし、嚥下障害でお悩みの方がいれば、かかりつけ医や当院にご相談して頂き、リハビリテーションを受けるのはどうでしょうか。
受ける価値はあると思います。どうぞ、お気軽にご相談下さい。
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【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,
当院および当科の総意でもありません.
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