東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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外出訓練について

2025年01月06日 | 紹介
こんにちは。12月に入り一気に寒くなりました。今年もあっという間ですね。リハビリ室室では、年末には大掃除を行い使った道具やおもちゃ類を改めてきれいに整理をして気持ちよく新年を迎える準備をしています。

さて、本日はリハビリテーションの一環で行っている「患者さんとの外出訓練」についてご紹介します。外出訓練の目的は患者さんによって様々ですが、退院後の生活を想定してリハビリ室では評価が困難なスーパーでの買い物や電車など公共交通機関を利用しての移動が安全に行えるか、介助が必要な場合どんな介助が必要かなどをセラピストが同行して評価させてもらいます。患者さんによっては、外出訓練のルートやバスや電車の時刻を自分で調べて計画してもらうこともあります。寄るお店や買う物を決めて実際に行ってみて、スケジュールが実行可能かどうか、もしスケジュール通りに行かなくても臨機応変に対応できるかどうかも評価の一つになります。

最近、外出訓練を行なった患者さんは、退院後の生活では長距離を歩く、また歩く道は坂道が多い、様々な公共交通機関も利用するということでした。セラピストは病院の周りで坂道があるところを事前に探し、外出訓練まで院内でできる歩行の持久力UPや不整地歩行の安定性を図って外出訓練に臨みました。30分以上坂道を含んだ道路を歩き、バスや電車の乗り降り、駅の中では人混みの中を歩いたり階段の上り下りも行い、病院に帰ってきた時はお疲れだったと思いますがとっても充実した笑顔を見せてくれました。ご本人から、自分の街にあるような坂を練習できたことで退院した時のイメージが沸いたとの感想をいただきました。

私たちは、このような外出訓練を通して患者さんが抱えていた不安の解消や今後注意するところが具体的に見えたことで残りのリハビリの目標になれたらと考えています。

外出訓練に行った患者さん達は、「疲れた」「思ったより歩けた」「退院したら〇〇に行ってみようと思った」など感想も様々です。私たちもチームで患者さんの希望に寄り添いながら退院後の生活の支援につながればと思い訓練を行なっています。

             
・外出訓練で駅の階段を降りているところ   ・街中の坂道を歩いているところ 
※写真に関して患者さんに掲載許可を得ています


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