こんにちは。気温の変化の大きい日が続きますね。栄養休息を十分に取り、体調にお気をつけてお過ごしください。
以前(2021/11/09)透明文字盤について紹介するブログがありました。
当院では、病気の進行に伴いご家族や介助者とのコミュニケーションに困難を抱えている患者さんも多く
いらっしゃいます。
病院内では、私たち作業療法士や経験のある看護師さんたちが透明文字盤を使ってやりとりを行えますが、
入院してリハビリをしないと透明文字盤が手に入らず試すこともできません。では自分で作ってみよう、
となっても、パソコンや少しマニアックな機材がないと作れない、と思っている方も多いかもしれません。
そこで今回は、私も大好き100円均一ショップにあるものだけで透明文字盤を作る方法を紹介します。
用意するもの
・透明な下敷きや硬質カードケースなど、透明度が高くしっかりした素材のもの
・プラスチックにかけるペン(太・細がセットになってるやつだと◎)
・長めの定規
・汚れ防止の新聞紙
作り方
- 50音を記入する枠を書く
- 枠は最低でも縦5×横10の50枠。スペースに余裕があれば縦横それぞれに1枠ずつ追加
- さらにスペースが許すのなら、両サイドに持つ部分としてに数センチの空欄を作ると字が消えない
- 枠線は細いペンで書いた方が読むときに相手の目を隠しにくい
- 文字を記入する
- 「あ」〜「ん」まで1枠ずつ、太くはっきりと記入していく
- 「わをん」「やゆよ」などの3枠しか使わない列は、詰めて書いた方が残りの枠を活用しやすい
- 空いている枠には「゛゜(濁点・半濁点)」「小文字(っゃゅょ)を記入。
- それ以外に、 「○×」や「数字」、 「最初から(話を最初からやり直しますの意)」 「終わり(話が終わったよの意)」などを必要に合わせて 記入する
以上で完成です
「50音文字盤はちょっと難しい・・・・・」
そういう場合は、単語版もオススメです。
作り方は同じで、必要な数の枠を書いたら、よく使う項目を記入します(吸引、向きを変えて、など)。
毎日行うケアのことだったら、こちらの方が早いかもしれません。
この手書き文字盤は、必要に応じてすぐに修正ができることも便利なポイントです。
今回紹介したのは基本的なシンプルなものですので、もっと字を大きくする、
よく介助を依頼することを追加する、家族に向けて「♡」を入れるなどなど、
使いやすいようにどんどんカスタムして、オリジナルの文字盤を作ってください。
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【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において行うようお願いいたします。