こんにちは。
向寒の候、近々めっきり寒くなって参りました。
皆さま、乾燥する時期になるため感染症、体調管理は充分に気を付けてお過ごしください。
先日、当グループ内の災害医療センターに2日間実務交流研修に行ってまいりました。
国立病院機構は各ブロックに分かれており、当院が所属するのは関東信越グループになります。
32の施設があり、数年前から他施設への交流、見学を目的に実務交流研修が行われるようになりました。
新型感染症により、ここ数年は実地での研修は行えておりませんでしたが、今年に入り件数が増えてきています。
今回、急性期医療、循環器、災害医療について興味があり、臨床現場から院内の様子など見学させていただきたく、実務交流研修に行ってきました。
1日目はICU、救急外来のリハビリの様子を中心に、2日目は循環器疾患を中心に見学させていただきました。
また災害医療特有の災害避難訓練の様子やDMATについてご説明いただきました。
さて皆さん、DMATってご存じですか?テレビなどで名前を聞くことが増えてきていると思いますが、実際どんなことをしているかご存じの方は少ないと思います。
DMATとは災害派遣医療チームのことで大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場で、急性期に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームのことです。
構成は医師、看護師、業務調整員で構成され、4名1チームで活動します。
この中でリハビリなどの職種は業務調整員に位置づけられ、搬送先に手配や各チームスタッフの宿泊など全体的な後方支援を行います。
管轄は厚生労働省が組織するDMATと都道府県が独自に組織するDMATが存在し、それぞれが災害時に速やかに支援にあたります。
災害医療センターにはリハビリスタッフにDMAT隊員の方がおり、説明していただきました。
現在、地震、豪雨災害が増えている日本では今後、災害時に迅速に対応できる医療スタッフが必要不可欠と思いました。
今回、2日間実地研修を受け、病院により働き方、見ている視点の違いを知り
リハビリを提供する上で他職種連携、リスク管理について改めて重要性を理解しました。
当院でも、より一層質の高い医療が提供できるよう今回の経験を伝達し、日々の業務に精進していければと思います。
リハビリ室の様子です。
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