東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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【第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会に参加しました】

2024年01月27日 | 活動報告

あけましておめでとうございます。

本年も当院リハビリテーション科をどうぞよろしくお願いいたします。

 

本日は昨年度の活動報告を行いたいと思います。

 

2023年11月3日~5日にかけて、宮崎県のシーガイアコンベンションセンターにて、第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会が開催されました。

 

当院リハビリテーション科からは川畑医師と梶が演題発表を行い、川畑医師が見事YIA(Young Investigator Award)を受賞しました!(演題名「脊髄小脳変性症・多系統萎縮症患者の失調性構音障害におけるFDA-2を用いた検討」)

様々な講演を見て回りましたが、今回印象に残ったのは、橋本圭司先生(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院)の教育講演「神経発達症や神経認知障害のリハビリテーション診療」でした。当院では高齢の患者さんを対象にすることが多く、発達障害(正しくは神経発達症といい、ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症)・SLD(限局性学習症)、DCD(発達性協調運動症)などが含まれる)の診療に直接携わる機会は少ないと思っていましたが、考えを改めさせられました。

・神経発達症も高次脳機能障害や認知症と同じく、「セルフモニタリングの障害」であるという点で同一のカテゴリーに分類される(注意障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害といった障害は、神経発達症、高次脳機能障害、認知症、いずれの疾患においても生じうる)

・同程度の脳卒中であっても高次脳機能障害の重症度に大きく差が出るのは、元々の神経発達特性が強く出るためかもしれない

・海外では、原因疾患が何であれ、小児なら神経発達症、成人なら神経認知障害(本邦における高次脳機能障害も認知症も包括した概念)といった区分で認識している(実際に、アメリカの診療場面では、「頭部外傷後のADHD」といったワードが使われている)

など、患者さんの年齢に関係なく、病前の神経発達特性に気を配る必要があるということに気づかされました。

診療だけでなく、自身の子育てにも生かせそうなので、「こどものリハビリテーション医学 発達支援と療育(第3版)」https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/91288を購入して、勉強してみようと思います。

 

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