新人看護師、新人リハビリスタッフ、異動者に対して『移乗勉強会』を行いました。
当院は回復期病棟、筋ジストロフィー病棟、重症心身障害児・者病棟、神経難病病棟などがあり、ベッドや車椅子への移乗が必要となる場面が多くあります。
移乗は無理をして力ずくで行なおうとすると腰に負担がかかり、痛めてしまう可能性があります。
そのため、患者さんだけではなく介助する側も負担が少ない方法で移乗することが大事になってきます。
①移乗のポイント
・基本は上から下へ!
ベッドから車椅子へ移乗を行う際は車椅子よりもベッドが高くなるように調整を行います。その逆で、車椅子からベッドへの以上を行う際には車椅子よりもベッドが低くなるように調整を行うと移乗を楽に行うことが出来ます。
・ぶつけてしまう危険性があるものは撤去!
車椅子のアームレスト、フットレスト等患者さんの体がぶつかってしまい怪我をしてしまう恐れのあるものは跳ね上げたり、取り外したりしてから移乗を行うと安心して行えます。また、移乗する先にナースコールや抑制帯などの障害物がないかも確認をしてから行いましょう。
・なるべく患者さんを移乗先に近づける!
移動距離が小さくなるように患者さんと移乗先を近づけましょう。移動距離が長くなってしまう場合には何度かに分けて徐々に患者さんの体を移乗先に近づける方法を取ると安全に移乗が行えます。
・1人で不安な場合には複数人で行う!
患者さんの中には介助量が多かったり、体格の大きい方もいます。1人での移乗に不安を感じた場合は無理をせず複数人で行いましょう。
②移乗の仕方
(1)支持が出来る足の方に車椅子またはベッドを配置する。
(2)患者さんの膝(麻痺側や患側)を膝折れ防止の為に自分の膝で固定する。
(3)患者さんの前に倒し、骨盤を前傾させる。
(4)自分の腕を患者さんの腋窩に通し、しっかりと体を密着させる。
(5)自分の腰をしっかりと落とし、移乗先へ移乗を行う。
※移乗方法は患者さんの症状に応じて変わります。
今後も病棟と連携し、チームとして患者さんのサポートをしていきたいと思います!!
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【注意】
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当院および当科の総意でもありません.
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