【嚥下障害(えんげしょうがい)とは?】
「嚥下障害」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
嚥下障害とは食べること、飲み込むことの障害のことで摂食・嚥下障害とも言われます。
たとえば…
・食べ物や飲み物を飲み込む時にむせる
・食べ物が喉にひっかかる気がする
・食べ物が口からこぼれる
・硬い食べ物が食べにくくなった
などといった症状が挙げられます。
【嚥下障害があるとどうなるのでしょうか?】
・食欲の低下
・低栄養や脱水を起こす
・体力、免疫力の低下
・窒息、誤嚥
→そして…「誤嚥性肺炎」を引き起こす原因となります。
「肺炎」は、がん、心疾患についで3番目に多い死因です。
肺炎で亡くなるのはほとんどが高齢者で、その中でも「誤嚥性肺炎」による死亡は
7~8割以上を占めるといわれています(「70 歳以上の高齢者の誤嚥性肺炎に
関する総入院費の推計値(2014年)」から引用)。
高齢者にとって「誤嚥性肺炎」は命に関わる重大な症状です。
【予防策】
・食事の工夫(食事形態やとろみをつける等の工夫をしてみること)
・食事に集中する(会話やテレビを見ながら等の食事をしないこと)
・嚥下リハビリ(嚥下機能の改善をはかること)
・口腔ケア(口腔内を清潔にして肺炎の発生を減らすこと)
などが挙げられます。
安全に美味しく食事を楽しむためには、日々の工夫やリハビリが大切になってきます。
当院でも嚥下評価、リハビリを行っています。
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【注意】
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