当院は呼吸器疾患(結核を含む)、神経・筋疾患(筋ジストロフィーを含む)、重症心身障害医療の専門医療施設としての機能を有します。そのため、リハビリテーションは回復期病棟の入院患者さんだけでなく、様々な疾患、年齢の患者さんのリハビリを対象としています。
様々な患者さんと接することができる環境を活かすため、ST部門は毎年、学会に参加し研究発表を行うよう心がけています。国立病院総合医学会の他、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、回復期リハビリテーション学会、日本言語聴覚士学会など様々な学会に参加し、ここ数年間は毎年1〜4題程度の演題発表を行なっています。過去の演題は、筋ジストロフィーの嚥下に関わる発表が多い傾向にありますが、脳血管障害による失語症、高次脳機能障害や摂食・嚥下障害、頭部外傷による失語症、神経難病のコミュニケーション支援等、様々で病院の特徴を反映したものになっています。
研究のきっかけとなることは様々です。先行研究が少ない疾患の患者さんを担当した時、機能回復が退院のゴールにうまく繋がらず苦労した時(または、スムーズに繋がった時)、他部門の協力を得てリハビリが進んだ時など、普段と少し違う経験をして、考えたり悩んだりした場合がきっかけとなりやすいと思います。職員同士で担当患者さんの情報交換をしているうちに研究に発展することも多いような気がします。もちろん、筋ジストロフィーの摂食・嚥下障害等当院の特徴を踏まえたテーマで進める研究もあります。
研究をまとめていく過程は、日々の臨床の振り返りや、知識の整理・習得に繋がります。職場内で意見交換をしていく中で、考えのまとめ方、伝え方のコツといったことも身についていきます。日々の臨床を行いながら、研究を形にするのは大変ですが、結果として、日々の臨床の質の向上につながると考えています。
今年は新型コロナウィルスの流行により、多くの学会が延期や中止になっています。今年STが演題登録した学会の開催も変則的なものになりそうです。なんとか無事に発表を終えられれば、と思います。(とは言え、私は今回、発表予定ではないので気楽です…)
東埼玉病院リハビリテーション科ホームページはこちらをクリック
【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において行うようお願いいたします。
様々な患者さんと接することができる環境を活かすため、ST部門は毎年、学会に参加し研究発表を行うよう心がけています。国立病院総合医学会の他、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、回復期リハビリテーション学会、日本言語聴覚士学会など様々な学会に参加し、ここ数年間は毎年1〜4題程度の演題発表を行なっています。過去の演題は、筋ジストロフィーの嚥下に関わる発表が多い傾向にありますが、脳血管障害による失語症、高次脳機能障害や摂食・嚥下障害、頭部外傷による失語症、神経難病のコミュニケーション支援等、様々で病院の特徴を反映したものになっています。
研究のきっかけとなることは様々です。先行研究が少ない疾患の患者さんを担当した時、機能回復が退院のゴールにうまく繋がらず苦労した時(または、スムーズに繋がった時)、他部門の協力を得てリハビリが進んだ時など、普段と少し違う経験をして、考えたり悩んだりした場合がきっかけとなりやすいと思います。職員同士で担当患者さんの情報交換をしているうちに研究に発展することも多いような気がします。もちろん、筋ジストロフィーの摂食・嚥下障害等当院の特徴を踏まえたテーマで進める研究もあります。
研究をまとめていく過程は、日々の臨床の振り返りや、知識の整理・習得に繋がります。職場内で意見交換をしていく中で、考えのまとめ方、伝え方のコツといったことも身についていきます。日々の臨床を行いながら、研究を形にするのは大変ですが、結果として、日々の臨床の質の向上につながると考えています。
今年は新型コロナウィルスの流行により、多くの学会が延期や中止になっています。今年STが演題登録した学会の開催も変則的なものになりそうです。なんとか無事に発表を終えられれば、と思います。(とは言え、私は今回、発表予定ではないので気楽です…)
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