婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

2009-03-26 10:08:16 | Weblog
遠くの山が鮮明に見える日 いつも〇〇木材の会長を思い出します。
たぶんもう80歳をかなり過ぎたかもしれません。
ぶっきらぼうで飾りのない言葉でモノをおっしゃるため若い営業の女性はこわがっていました。
かれこれ10年前は、よく上京されました。
焼酎と生のニンニクをスライスしたつまみがお気に入り。
あの日も例によって夕方 うちの会社の営業 主人の会社の営業の人達と居酒屋でわいわいやっていました。
宴もたけなわの頃 ぼそっと
「まさか自分の会社の営業(女性)に手をだしたんじゃあるめぇな」と主人の耳元でつぶやいたのです。
誰の耳にも届かないはずのその声を私の耳はひろってしまって
まさか!?と一瞬凍りつきました。
主人を見ると笑う表情がこわばっています。
しかし そうだとしたら誰?
まったく気づかなかった私は相当にぶい?のだろうか。
帰宅してから修羅場になったのはいうまでもない。
その女性は翌年 女の子を出産した。
そしてたくさんの女性がいた主人とは毎月の養育費生活費の契約書をかわして別れた。
なぜなら 今 主人の会社にいる事務員が(息子その嫁まで会社に入社)愛人の中でも地位を確立して優勢だったからです。
 さて 最近の会長は四方に山が臨める場所に家を建てて妻と犬と暮らしながら相変わらず山の中に分け入って だんだん同化していっているようだ。
「山がくっきり見える時雪が降るんだ」とおっしゃった会長。
山が鮮やかに見える時 忘れたはずの痛みがよみがえる。

雪が舞い桜がふるえる悪夢かな