大津市のいじめ問題を調査するため市が設置する外部調査委員会の委員に決まっている教育評論家、尾木直樹法政大教授(臨床教育学)は「これから委員会が公平・公正にいじめと自殺の因果関係や構造的原因を調べようとしている矢先で、迷惑千万。行為自体が前代未聞で、1%も許されることではない」と、暴挙を厳しく批判した。
一方で尾木教授は「大津市教委はこれまでいじめ問題で隠蔽(いんぺい)に次ぐ隠蔽を重ねてきた。いじめ問題への対応も最悪だった」と市教委の姿勢についても改めて批判したが、「市教委の隠蔽体質に怒る気持ちは分かるが、そこで踏みとどまるべきだ。暴力はあってはならないし、絶対に許されない」と重ねて強調した。