e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

回想・カリブの海賊

2010年08月29日 | 北米
USJ・ジョーズの長い列に並びながらアメリカ西海岸への新婚旅行でのことを思い出した。

それはユニバーサル・スタジオではなく、ディズニーランドでのことだった。

ディズニーランドには“カリブの海賊”というアトラクションがある。

ボートに乗りながら様々な人形たちが繰り広げる劇を見て廻るというもの。

家人と私は、カリフォルニアの青い空の下、そのアトラクションに乗ろうと館内に入って行った。

薄暗い館内で列に並びながら周りをキョロキョロ。

「さすがアメリカ!多民族の国家やなぁ ~!いろんな肌の色の人がいてる! せやけどパック旅行してるのは日本人だけやろか? スリに注意って言われてるけど大丈夫やろかなぁ?」なんて思いながら財布の入ったカバンをしっかり抱きしめていたのだった。

やがてボート乗り場で係員の指示に従い乗船した。

“カリブの海賊”は、ホンマニ夢とファンタジーの世界やった!

さすがディズニーランドやなぁ~って思いながら船を下り、館外へ出ようと歩いて気がついた。

このアトラクション、2艘のボートが連なって動いているのだが、私たちの乗ってきたボートから下りたのは有色の人ばかりやんか!

もう一方のボートは白い人ばっかり・・・

どこでどうなったのか知らんけど、入場で並んでた時は、いろんな肌の色の人混ぜこぜやったのに?

すぐに夢の世界から現実に戻されてしまった・・・

あれから25年・・・あの日の出来事は私の思い違いやったんやろか?

それとも偶然やったんやろか?

今日のUSJでは、そんなこと起こってへんやろなぁ~

まわりを見渡せば、パック旅行の中国の人?韓国の人?

肌の色が白い人たちもチラホラいてはるけど・・・

「写真;USJ」

ジャンピングボーイの理由

2010年08月28日 | 北米
昨日のカナダでのこと「なぜ息子が二階の窓からジャンプしたのか?」。


日本出国の時、彼がホームステイする家は、夫婦2人の家庭で、夫はシステムエンジニア、妻はプログラマーと聞いていた。


彼がカナダのその地区に到着したのは金曜の夕方だったとか。

その日、彼のホストファミリーは集合場所(スクールバスのバス停?)に迎えに来ず、それを見かねた地域リーダーの方がその家まで送って下さった。

そして、到着した家に夫人はおられず、現在隣町に出かけているとの説明で、自動車修理をしている男性が一人、少々荒れた生活をしていたのだという。


何も食事を作ってもらえなかったので、彼は(ホストファミリーに感謝の意を示すために練習した料理を作るための)日本から持っていった食材で、その男性の分の食事も作って土・日曜日を過ごしたそうだ。

もちろん、学校に登校する月曜日、弁当らしきものも無く、スクールバスのバス停までどうにか送ってもらっただけ・・・

学校で彼は、友人たちがこの土・日曜日、ホストファミリーとの生活を楽しそうに話しをしているのを、ただ聞いていたのだそうだ。


その日の午後、学校が終わってバス停まで戻って来ても、また迎えは無かった。

小雨降る中、彼はその場で暫く迎えが来るのを待っていたのだという。

その姿を見た地域のリーダーの方が、また車で家まで送って下さった。


帰宅後すぐ、彼はその家からの脱出を考え、スーツケースに荷物をまとめ、2階の窓からジャンプしたのだという。













ホームステイ生活

2010年08月28日 | 北米
クリスマスが近づくと思い出すことがある。


私たちは何年か前のクリスマスに、息子がお世話になったカナダの御夫婦にクリスマスカードとプレゼントを贈った。


息子が通っていた高校の修学旅行は、高3の夏に現地の高校での授業とホームステイを兼ねたものだった。

いろんな国や地域を選んで参加できるようなのだが、息子はなぜかカナダを選んだ。


そんなカナダで、息子は理由あってホームステイ先の家を脱走したのだ。

それも家の人に気付かれないようにと、玄関を兼ねたシャッターを開けずに、二階の窓から先にスーツケースをロープで降ろし、それから自分は飛び降りたのだという。

そしてカナダの広大な森林の中の道路を、(20km?ほど離れた)スクールバスのバス停近くの家を目指してスーツケースを押して走ったのだそうだ。

その姿を見た地元の子どもたちが走り寄って来て、「何してるの?」と聞いてきたという。

息子は「ホームステイの家から逃げ出してきた!」と答えたそうだ。

しばらくの間、子どもたちが横を走ってくれたのだが、やがて別れ・・・

一人走り続けていると、1台の乗用車が止まり老夫婦が降りてきて、その訳を話すとその方の自宅に連れて行ってくれたそうだ。


勿論、我が家にはカナダから息子がホームステイ先を出た?との連絡が入った。

私たちはカナダ行きの覚悟をしたのだが・・・

その後、息子は老夫婦の家でお世話になることになり、自宅のプールで水泳、その方の牧場の牛の肉をたらふく戴き、さらにはゴルフにまで連れて行ってもらうなど、快適なホームステイ生活をさせてもらったそうだ。

そして地元ラジオ局は、息子のことを“ジャンピング・ボーイ”と紹介したということだ。


カナダはもう本当に寒いんやろうなぁ~

雪も積もってるんやろうなぁ~