e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

別子銅山

2010年08月27日 | 自宅から西へ
四国から帰ってしばらくなるが、“別子銅山”のことが忘れられない。


特に、あの「道路工事中通行止め」の看板があったのにかかわらず、


無理に山道を走って到着した“東平地区”。


あの数時間、私は家人以外の人間に誰にも出会わなかったのだ。

嘗ては、何千人もの人で賑わった集落も、今は完全に無人・・・


ガイドブックでは、「インカ帝国の遺跡のようだ」と表現されていた。


インターネットで検索したら、次の歌が出て来たのだが


私はこの“川田 順”の歌に、奈良盆地のど真ん中にある神社で出会っていたのだ。


別子鉱山を詠う歌        

      川田 順




東平(とうなる)






かなやまの は千人も 住み居りて 夜の色くろし 消燈早く





鉱掘りの 山中に 燈を消して 結界のごとく しづまりをるも





かなやまの 平地は狭し めのさきに 通洞の口の 燈が更けている





朝山の 入坑時刻の ざわめきの しばらくにして ほととぎすの声



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