海外でのバイクツアーやレンタルバイクを手配する旅行会社を運営している私ですが、私にとってはあくまでバイクと旅は別の引き出しに入っているものであって、旅=バイクではありません。いや、もともと同じ引き出しに入っていたものなのですが、自分自身のツーリング経験の中でいつしか別の引き出しにしまい込まれる事になっていきました。
最近、旅行に行く人はそれなりに居るけれど、旅に出る人は少なくなったなと思い始め、バイクツアーを企画していく中で置き去りにされていた旅の要素を掘り返して旅である事に主眼を置いた企画を考え始めました。そのうちの一つが"スーパーカブで走破するタイ北部山岳地帯"であったわけです。
この旅に私が込めたテーマは不自由な自由。例えば自由気儘に、場当たり的に旅するためには当然、ホテルを事前に決めたりはできません。毎日宿を探す不自由は自由気儘である事と表裏一体。その不自由をあえて背負い込んででも場当たり的な旅をする自由というのを企画として演出できないか、スピリットを伝えられないかと考え、相談しながら導き出した一つの形がこの企画でありました。
私自身が旅を考える時、いちばん重要と考えている事がまさにこの自由という事です。ちょっとした贅沢を味わうとか、珍しい物を見るとか、そういった"旅行"とは違って、今までの固定観念からの開放といった内面的な事や、日々、生きるために必要な衣食住を確保する事が重大事項となるようなシンプルさ、そんな感覚をぜひ味わってもらいたいというのがこの企画です。
事前手配は往復航空券のみ。ポリシーを守るために国内線航空券すら日本では手配せず、旅の予定も大雑把なイメージの言ってみれば机上の空論。同行する私の役割は毎日の宿や移動手段の確保、移動ルートの決定、食事場所の決定など、多岐に渡りますが、その全てを場当たり的に現地調達に依存して、その姿自体もお客様に曝け出してしまおうというこの企画では私がしばらく閉めたままにしてきた旅の引き出しを開けて、思う存分その中身を参加してくださった方の前に曝け出す事にしたわけです。
メインの移動手段としてバイクを使う点については私は実は反対意見でした。この部分すら日々の現地調達に頼りたいと考える私に対して、より機動力の高い移動手段を確保する事でバスなどを利用するよりも更に自由度を高めるべきだという意見、それから、バイクツアーの会社としてやってきた事を利用してのアピールのしやすさを利用しない手はないという意見があり、その意見に押される形で見た目はバイクツアーの一種のように見えるようになっています。つまり、この部分は"商売"の匂いのする部分でもあると言えます。
もともと、ほぼヒッピーのような生活を送っていた私が、これからバックパッカーとしていろいろな国を旅してみたいと考えている若者達にインスピレーションを与える企画となれば面白いと思っていたのですが、今回、ここに申し込んできていただいたお二人はなぜか60代の人生の大先輩。メンバーを眺めて、"これは、少し現地での行動を考えるか"とも迷いましたし、2人では催行を中止する事も当然考えましたが、せっかくなので、元のポリシーを守ったまま、お二人にはバックパッカーに戻った私に振り回されてもらう事にしたのでした。
最近、旅行に行く人はそれなりに居るけれど、旅に出る人は少なくなったなと思い始め、バイクツアーを企画していく中で置き去りにされていた旅の要素を掘り返して旅である事に主眼を置いた企画を考え始めました。そのうちの一つが"スーパーカブで走破するタイ北部山岳地帯"であったわけです。
この旅に私が込めたテーマは不自由な自由。例えば自由気儘に、場当たり的に旅するためには当然、ホテルを事前に決めたりはできません。毎日宿を探す不自由は自由気儘である事と表裏一体。その不自由をあえて背負い込んででも場当たり的な旅をする自由というのを企画として演出できないか、スピリットを伝えられないかと考え、相談しながら導き出した一つの形がこの企画でありました。
私自身が旅を考える時、いちばん重要と考えている事がまさにこの自由という事です。ちょっとした贅沢を味わうとか、珍しい物を見るとか、そういった"旅行"とは違って、今までの固定観念からの開放といった内面的な事や、日々、生きるために必要な衣食住を確保する事が重大事項となるようなシンプルさ、そんな感覚をぜひ味わってもらいたいというのがこの企画です。
事前手配は往復航空券のみ。ポリシーを守るために国内線航空券すら日本では手配せず、旅の予定も大雑把なイメージの言ってみれば机上の空論。同行する私の役割は毎日の宿や移動手段の確保、移動ルートの決定、食事場所の決定など、多岐に渡りますが、その全てを場当たり的に現地調達に依存して、その姿自体もお客様に曝け出してしまおうというこの企画では私がしばらく閉めたままにしてきた旅の引き出しを開けて、思う存分その中身を参加してくださった方の前に曝け出す事にしたわけです。
メインの移動手段としてバイクを使う点については私は実は反対意見でした。この部分すら日々の現地調達に頼りたいと考える私に対して、より機動力の高い移動手段を確保する事でバスなどを利用するよりも更に自由度を高めるべきだという意見、それから、バイクツアーの会社としてやってきた事を利用してのアピールのしやすさを利用しない手はないという意見があり、その意見に押される形で見た目はバイクツアーの一種のように見えるようになっています。つまり、この部分は"商売"の匂いのする部分でもあると言えます。
もともと、ほぼヒッピーのような生活を送っていた私が、これからバックパッカーとしていろいろな国を旅してみたいと考えている若者達にインスピレーションを与える企画となれば面白いと思っていたのですが、今回、ここに申し込んできていただいたお二人はなぜか60代の人生の大先輩。メンバーを眺めて、"これは、少し現地での行動を考えるか"とも迷いましたし、2人では催行を中止する事も当然考えましたが、せっかくなので、元のポリシーを守ったまま、お二人にはバックパッカーに戻った私に振り回されてもらう事にしたのでした。
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