旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

総選挙

2005年09月08日 | 時事
 選挙前には時事問題には一切触れないことにしていたのですが、何人かの友人・知人からどういうわけか今回の選挙に関する意見を求められ、とりあえずいつになく関心の高い選挙なのだと感じ、そうであればそんなに読んでいる人も多くない事だし、少し書いてみるかと思った次第。

 知人、友人から投げかけられた疑問の多くは”郵政は民営化すべきだと思うけれど、その他の政策において現政権を完全には支持できない。そういう場合はどういう投票行動をとるべきか”といった内容が主流。

 私自身は郵政民営化法案に関して、私は漠然としか理解していないですし、そういう意味でも友人・知人に意見を求められる立場にもなく、ここに意見を書くだけの知識も持ち合わせていないのですが、唯一つ不思議に思うのは、その法案に関して、さまざまな討議を重ね、”法案”をよりよい”法律”にしていくのが国会議員の仕事の一つであるはずだということ。そういう仕事をしてもらうために議院報酬が支払われてるんじゃないかと思うのですが。
 
 そんなことを考えていたら、賛否両論、国会で紛糾しているにもかかわらず、”それじゃあ国民に判断を仰ぐ”という話であれば国会そのものが必要ないので、国会もいっそのこと民営化したほうが”民間でできることは民間で”という”改革”にぴったりなんじゃないかという斬新な改革のアイデアも浮かんできました。

 私も立候補するか・・・もう遅いか・・・。

 ここで恐ろしいと思うのは判断を仰がれた我々の側の現状。ここを読んでいる人の中に何人の人間がその”郵政民営化法案”とやらの全てを読破し、理解している人がいるのでしょうか。だいたい、どこで見れるのかもわかりません。

 ▼ここにありました▼
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/yuseimineika2/houan/05index.html

 よく理解もしていない法案に対する判断を仰がれているわけで、その投票結果如何では”郵政民営化”は永遠に葬られるかもしれませんし、逆に”国民の賛同を得た法案”として無修正で法律として成立してしまうかもしれないというところで、これは我々の投票にも注意を要しますね。このあたりを不安がってみんな連絡してきたのかなとも思います。
 
 取り組まなければならないことは取り組まなければならないでしょう。ただ、それに取り組む上で原案に対して修正していく必要も出てくるでしょう。それを各議員が検討して討議に討議を重ねた上でよりよい形で取り組んでいくために”国会”というものが存在しているのであって、それが議会制民主主義の姿だと思うのですが、その議会において、法案を熟読した議員の方々が決められなかったことを、よく法案を読んでもいない人間に判断を求められても困ります。

 だいたい郵政民営化を”争点”としているのは現政権が我々に対して投げかけてきたキャンペーンであって、別に我々有権者がそれを判断基準にする”必然性”はまったくありません。そんなことに振り回されずに考えるべきなのは我々は今、政府に何をしてほしいと考えているのかが第一であって、それが選挙には反映されるべきでしょう。自分なりの”争点”をまず見つけましょう。という当たり前の結論で本日は終了。

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