地元の人たちや、他の国からの旅行者との接点の多い旅をしていると、さまざまな社会での出来事についての会話になることがあるものです。私が体験したものだけでも、内容は”日本人は毒のある魚をたべるんだろう?”とか、”日本は中国のどの地方にあるの?”といった他愛のない事柄から、”仏教とは”とか、”天皇制について”などといった、日本語でも説明の難しい事柄まで多岐にわたり、場合によってはテレビのニュースを見ていて、アイルランドとイギリスの問題について一緒になって論じる羽目になったり、そういえばイスタンブールの安宿の相部屋では同室に手配中のETA(バスク祖国と自由)の活動家がいて、そのことにひょんなことから気がついたためにスペインの抱える問題について訥々と聞かされたこともあります。
”日本人は毒のある魚を食べるんだろう?”といった程度の質問については
”とっても高いんだよ。我々には高くて食べられない。それよりも我々は昔から鯨を食べてきた。あんなに美味しいのにどうしてあなた方は食べないの?”
とか、適当にやっつけておけばよい他愛のない話題なのですが、宗教や歴史の話、政治の話となると、こちらもある程度知識を持っていないと4~5カ国の人間が集まったドミトリールームで”頭悪い”の烙印を押されることになります。
まあ、この辺りは日本人の有利なところで、自分の知識が及ばなさそうな話題となった場合は英語がわからないふりで逃げるという手も使えるのでその辺も適当に使って。
私の体験では、各国の安宿で出会った人たちはこういった議論が好きな人たちが多く、それぞれに歴史認識やイデオロギーの違いがある中でさまざまな意見が飛び出してなかなか活気のある”外交”が行われていました。
想像してみてください。5人部屋のドミトリールーム、日本人は自分ひとり。他にはドイツ人、カナダ人、フランス人、イギリス人、みんなで雑談しているうちにドイツ人とフランス人がパレスチナ問題について話はじめ、イギリス人とカナダ人がそれに加わり・・・・さて日本人の自分は
【その1】:とりあえずわからないので参加しない
”やっぱり日本人は金儲けだけしか考えてないから興味が無いらしい”と思われる危険を冒すことになります。
【その2】:自分の知る範囲で意見を述べる
自分が述べる意見は”日本人の一般的なパレスチナ問題に対する認識”として捉えられる危険を冒すことになります。
どちらに転んでも危険な状況ですね。
ただ、同じ危険を他の4人も背負っているわけで、それにも関わらず話題が絶えなかったということは、旅人にとって世界の情勢は常に関心の高い出来事だからでしょうね。
私は中学、高校時代、社会科が大嫌いな授業の一つだったのですが、こういった体験を重ねるにしたがって歴史関係の本を読むようになり、新聞やニュースにも関心を持つようになりました。若いときに経験しておくべき有意義な体験だったかもしれませんね。
”日本人は毒のある魚を食べるんだろう?”といった程度の質問については
”とっても高いんだよ。我々には高くて食べられない。それよりも我々は昔から鯨を食べてきた。あんなに美味しいのにどうしてあなた方は食べないの?”
とか、適当にやっつけておけばよい他愛のない話題なのですが、宗教や歴史の話、政治の話となると、こちらもある程度知識を持っていないと4~5カ国の人間が集まったドミトリールームで”頭悪い”の烙印を押されることになります。
まあ、この辺りは日本人の有利なところで、自分の知識が及ばなさそうな話題となった場合は英語がわからないふりで逃げるという手も使えるのでその辺も適当に使って。
私の体験では、各国の安宿で出会った人たちはこういった議論が好きな人たちが多く、それぞれに歴史認識やイデオロギーの違いがある中でさまざまな意見が飛び出してなかなか活気のある”外交”が行われていました。
想像してみてください。5人部屋のドミトリールーム、日本人は自分ひとり。他にはドイツ人、カナダ人、フランス人、イギリス人、みんなで雑談しているうちにドイツ人とフランス人がパレスチナ問題について話はじめ、イギリス人とカナダ人がそれに加わり・・・・さて日本人の自分は
【その1】:とりあえずわからないので参加しない
”やっぱり日本人は金儲けだけしか考えてないから興味が無いらしい”と思われる危険を冒すことになります。
【その2】:自分の知る範囲で意見を述べる
自分が述べる意見は”日本人の一般的なパレスチナ問題に対する認識”として捉えられる危険を冒すことになります。
どちらに転んでも危険な状況ですね。
ただ、同じ危険を他の4人も背負っているわけで、それにも関わらず話題が絶えなかったということは、旅人にとって世界の情勢は常に関心の高い出来事だからでしょうね。
私は中学、高校時代、社会科が大嫌いな授業の一つだったのですが、こういった体験を重ねるにしたがって歴史関係の本を読むようになり、新聞やニュースにも関心を持つようになりました。若いときに経験しておくべき有意義な体験だったかもしれませんね。
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