旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

屋台の国のファーストフード

2008年06月27日 | 旅行一般
ファーストフードの不思議
巨大資本の元にチェーン展開が行われているファーストフード店のいくつかは、様々な国に店舗を展開していて、渡航中に目にする事もしばしばあります。

初めての自由旅行で、どうにも上手く食事にありつく事ができなくて、結局マクドナルドのハンバーガーやケンタッキーのチキンで食事を済ませた事がある人も多いのではないでしょうか。実際、”マクドナルドやケンタッキーを見つけてホッとした”といった話を時々耳にします。

私個人にとっては、ハンバーガーやフライドチキンのようなファーストフードは日本国内での生活においてもあまり馴染み深いものではなくて、どちらかというとお弁当、おにぎりの方が馴染み深いもので、海外でファーストフード店を見つけてホッとするという心境にはならないのですが、それでもホメイニ政権下のテヘランの町でマクドナルドの店舗を発見したときは、話のネタに入ってみた覚えがあります。店内に入ってみると、そこはマクドナルドではなく、他の店と同じ、ケバブ料理が供されていたわけですが、それでも”サンドイッチ”と注文したらハンバーガーらしきものが出てきました。

ヨーロッパの国のように、レストランに入ってもメニューが読めなかったり、読めても意味がわからなかったり、想像しているものとは全く違う味のものが出てきたり、あるいは、間違ったところに入ると驚くべき金額の高級料理を注文する羽目になったする事もあり、メニューや価格、味についてある程度想像ができるファーストフードが無難と感じることもあるかも知れませんね。

また、多くの場合、ファーストフードチェーンの看板や店のデコレーションは共通のもので、なおかつ非常に目立つので発見が容易でもあります。

ところが、こういう法則全てについてファーストフード店のメリットがほとんど発揮されない国と私が感じていた国があります。それはタイです。

タイは町中に不自然なほど食べ物がたくさん売られています。屋台やレストランは数歩歩けば必ず見つかりますし、どこでも安い、そして旨い、早い。つまり、ファーストフードが既に存在しているとも言えます。いまさら欧米のファーストフードの入る余地は無いのではないかと思っていました。

ところが、そんなタイにも今では欧米のファーストフードチェーンが店舗を有していて、地元の若者に結構人気があるという話を聞きます。あれだけ数も種類も多数の食べ物が町で売られている中でファーストフード店を選択するタイの人たちの嗜好はどういったものなのか興味を覚えるところです。


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