
カブでの旅を終えて、お客様はエレファントキャンプへ出かけていた時の事。
前日すっかり飲みすぎて二日酔い気味で頭があまり働かないままボーっとしていた私に旧友のKeiおばさんが一緒に昼食をと誘ってくれました。
ゲストハウスのキッチンで調理したものや、皆が屋台で買ってきたものなどをテーブルに並べ、ゲストハウスのスタッフも加わって、それじゃあ食べようという時に、Keiおばさんが私に声をかけたのです。
"ノリタ(私の事です)。カフェ20バーツ、コフィ50バーツだって”
頭がまともに働かない私..そして実体験からしても、タイに昔からあるコーヒー(ネスカフェのインスタントコーヒーをベースに、大量の練乳で甘くしたもの)は25バーツから25バーツ。エアコンの効いたちょっとしゃれたカフェでレギュラーコーヒーを飲むと40バーツから90バーツ位の値段が付けられているので、そのことを指しているのかと思ったのですが、少し違う様子です。
"メニューにタイ語ではカフェ20バーツと書いてあって、英語ではCoffee 50バーツって書いてある店があるんだよ。”
なるほど。タイ語の場合、数字もタイ語で表記できるので、2重価格を堂々とメニューに書けるという事、そしてそういう事をやっている店があるという話のようです。同じことは日本でも可能。イメージとしては下記のような感じでしょうか。
"コーヒー百五十円"
"Coffee 300Yen"
私のイメージとしては、このくらいの2重価格は旅先ではけっこうありそうなものだと思います。50バーツ出してコーヒーが飲みたいかどうかという視点で考えることもできますし、そんなに大騒ぎするほどのことではないと思うのですが、逆に地元の人達が”こんな事をする連中もいる”という立ち位置で話題にしているところが面白いなと思った次第。
観光客を受け入れるようになってまだ日が浅いお隣ラオスでは当然の事として”外国人価格”の設定があります。レストランの価格や宿代などはまだ”迷っている”感じもありますが、交通機関などは”外国人””ラオス人”と料金が分けて掲載されている事が多々あります。ラオスの人達と接すると、タイの人と比べて少し内気であまり吹っ掛けたりするのは得意ではなさそうなので制度として外国人価格の設定が必要なのかとも納得できるのですが、こういった2重価格の結果、旅行者にとっての”物価”がタイと比べて高く感じるようになってしまっているのは”やりすぎ感”を禁じえません。タイ&ラオス路線バスの旅の際にタイ側の鉄道の中で会ったマレーシア人の若者たちは”タイへ戻ったら物価が安くてホッとした”と話していたものです。
ラオスの観光客受け入れ体制はどんどん発展していて、各地にたくさんのゲストハウスもできていますし、日帰りのミニツアーなども豊富に用意され始め、日本と比べればずっと旅しやすくなっています。ただ、2重価格設定が結局”タイよりラオスの方が物価が高い”という現象を生み出してしまっているのが現状で、今後どういう方向へ向かっていくのか気になるところです。
さて、タイの2重価格設定。
実は外国人から高くとるという単純な構造ではなく、逆の2重価格設定もあります。
何十年も前にチェンライのゲストハウスで長居していた時の事。留守番を言いつけられてフロントに座っていたら、タイ人の若者が部屋を借りに来ました。お昼寝中のスタッフを起こしに行ったわけですが、私が聞き取れる断片的な会話の内容では、ずいぶん高い部屋代を告げているようでした。後で理由を聞くと、”タイ人は部屋を使うだけで、ツアーに参加するわけでもないし、食事や飲み物を注文するわけでもないから、外国人と同じ値段じゃ泊められない”との事でした。少なくともその当時、ゲストハウスは部屋代よりもむしろ付加サービスで利益を上げるものなのだと教えてもらった記憶があります。
私たちがスーパーカブで旅するタイ北部の際にレンタルバイクを借りているバイクショップでも....。
私たちがバイクを返却して少しゆっくりしているところへタイ人の若者が2人でバイクを借りに来たのです。タイ語で話しているのでほぼ判らなかったのですが、聞き取れた数字では随分高いレンタル料を要求しているようでした。値段交渉にも応じず、若者たちはあきらめて去っていきました。
この理由は判らなかったのですが、貸したくないという事なのだろうと感じました。もしかすると外国人の場合、保証金代わりにパスポートを預けるのですが、タイ人の場合、パスポートを持っていないからだったのかもしれません。
前日すっかり飲みすぎて二日酔い気味で頭があまり働かないままボーっとしていた私に旧友のKeiおばさんが一緒に昼食をと誘ってくれました。
ゲストハウスのキッチンで調理したものや、皆が屋台で買ってきたものなどをテーブルに並べ、ゲストハウスのスタッフも加わって、それじゃあ食べようという時に、Keiおばさんが私に声をかけたのです。
"ノリタ(私の事です)。カフェ20バーツ、コフィ50バーツだって”
頭がまともに働かない私..そして実体験からしても、タイに昔からあるコーヒー(ネスカフェのインスタントコーヒーをベースに、大量の練乳で甘くしたもの)は25バーツから25バーツ。エアコンの効いたちょっとしゃれたカフェでレギュラーコーヒーを飲むと40バーツから90バーツ位の値段が付けられているので、そのことを指しているのかと思ったのですが、少し違う様子です。
"メニューにタイ語ではカフェ20バーツと書いてあって、英語ではCoffee 50バーツって書いてある店があるんだよ。”
なるほど。タイ語の場合、数字もタイ語で表記できるので、2重価格を堂々とメニューに書けるという事、そしてそういう事をやっている店があるという話のようです。同じことは日本でも可能。イメージとしては下記のような感じでしょうか。
"コーヒー百五十円"
"Coffee 300Yen"
私のイメージとしては、このくらいの2重価格は旅先ではけっこうありそうなものだと思います。50バーツ出してコーヒーが飲みたいかどうかという視点で考えることもできますし、そんなに大騒ぎするほどのことではないと思うのですが、逆に地元の人達が”こんな事をする連中もいる”という立ち位置で話題にしているところが面白いなと思った次第。
観光客を受け入れるようになってまだ日が浅いお隣ラオスでは当然の事として”外国人価格”の設定があります。レストランの価格や宿代などはまだ”迷っている”感じもありますが、交通機関などは”外国人””ラオス人”と料金が分けて掲載されている事が多々あります。ラオスの人達と接すると、タイの人と比べて少し内気であまり吹っ掛けたりするのは得意ではなさそうなので制度として外国人価格の設定が必要なのかとも納得できるのですが、こういった2重価格の結果、旅行者にとっての”物価”がタイと比べて高く感じるようになってしまっているのは”やりすぎ感”を禁じえません。タイ&ラオス路線バスの旅の際にタイ側の鉄道の中で会ったマレーシア人の若者たちは”タイへ戻ったら物価が安くてホッとした”と話していたものです。
ラオスの観光客受け入れ体制はどんどん発展していて、各地にたくさんのゲストハウスもできていますし、日帰りのミニツアーなども豊富に用意され始め、日本と比べればずっと旅しやすくなっています。ただ、2重価格設定が結局”タイよりラオスの方が物価が高い”という現象を生み出してしまっているのが現状で、今後どういう方向へ向かっていくのか気になるところです。
さて、タイの2重価格設定。
実は外国人から高くとるという単純な構造ではなく、逆の2重価格設定もあります。
何十年も前にチェンライのゲストハウスで長居していた時の事。留守番を言いつけられてフロントに座っていたら、タイ人の若者が部屋を借りに来ました。お昼寝中のスタッフを起こしに行ったわけですが、私が聞き取れる断片的な会話の内容では、ずいぶん高い部屋代を告げているようでした。後で理由を聞くと、”タイ人は部屋を使うだけで、ツアーに参加するわけでもないし、食事や飲み物を注文するわけでもないから、外国人と同じ値段じゃ泊められない”との事でした。少なくともその当時、ゲストハウスは部屋代よりもむしろ付加サービスで利益を上げるものなのだと教えてもらった記憶があります。
私たちがスーパーカブで旅するタイ北部の際にレンタルバイクを借りているバイクショップでも....。
私たちがバイクを返却して少しゆっくりしているところへタイ人の若者が2人でバイクを借りに来たのです。タイ語で話しているのでほぼ判らなかったのですが、聞き取れた数字では随分高いレンタル料を要求しているようでした。値段交渉にも応じず、若者たちはあきらめて去っていきました。
この理由は判らなかったのですが、貸したくないという事なのだろうと感じました。もしかすると外国人の場合、保証金代わりにパスポートを預けるのですが、タイ人の場合、パスポートを持っていないからだったのかもしれません。
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