旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅先での水

2009年04月08日 | 旅行一般
最近ふと思ったのですが、私が一番多くの国の言語で言える言葉は”水”という言葉であります。

英語ではウォーター、

ペルシャ語ではアーップ、

ウルドゥー語ではパニー、

タイ語ではナーム、

スペイン語ではアグア・・・だったかな。

英語以外はちゃんと勉強したことのない私が知っている言葉は、現実に旅行中に必要となって覚えた言葉なので、”水”という言葉がそれだけ必要となったことが多いのだと考えると少し興味深いですね。

そういえば、パキスタンからイランへ入国しようとしていたときの事。早朝のタフタン(パキスタン側の町)の中心部で沢山の男達が手に手に容器をもって行列しているのを目にした事があります。場所は普段はバス停を形成している広場の一角。何をしているのかと眺めていると、何人かの男達がやってきて、ロープを引っ張りました。すると、砂にまみれて地面と一体化していた大きな鉄板がロープで引きずられて、その下から井戸が現れたのです。ロープを引いて蓋を開けた男達は、行列していた男達からそれぞれ容器を受け取って井戸水で満たして渡していきます。この井戸は普段、道路の下にあるのですから、おそらく朝一度だけ開けられるのでしょうね。

食べ物や宿泊と同じく、飲み物はどの国に行っても必要不可欠なものであり、特に水の場合、食べ物のように火が通っていませんから体調を崩す原因となりやすいかもしれません。だからといって水を飲まないで我慢すると脱水症状になるなどの悪影響が出る場合もありますからなかなか苦労する部分であるかもしれません。

旅行中、水に注意しましょうという記事を目にすると、ミネラルウォーターを購入する事を考勝ちかもしれませんが、実際にはミネラルウォーターがどこでも手に入る国というのは限られたエリアです。ミネラルウォーターが手に入らない国では旅行者はアルミなどでできた、熱湯を入れる事ができる水筒を持っていて、宿泊先で煮沸したお湯を詰めてもらっていたのを思い出します。旅先でもマイボトルだったわけです。

*私はこれはやっていませんでした。地元の人が飲んでいる水を飲んで、盛大に体調を壊して、やがて慣れるという方式を採用していました。


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