旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

ニュースショーに思う

2007年04月23日 | 時事
たまにはブログらしく、最近の出来事に触れてみましょう。私はかなり長い時間、仕事場にいるので、あまりテレビを見る機会がないのですが、昨日は日曜日。久し振りに朝からテレビを見るとはなしに見ていたわけです。

先週はどういうわけか銃による犯罪が日本とアメリカで連続して発生して、テレビのニュースショーではその話題が取り上げられています。一連の事件報道が終わったあとは、アメリカの銃社会が抱える問題が取り上げられ、マイケルムーア監督のボーリング フォー コロンバインが引用されたり、全米ライフル協会についての解説がなされたりといった流れに続きます。そして、アメリカではいかに銃器が容易に手に入るかが解説されて、アメリカはどうして銃規制に踏み切れないのかという問題提起に流れ込んでいきます。

この流れを見ていて、単純に思ったのは、先週日本で大いに報道された銃犯罪は4件。そしてそのうち2件はこの分析があてはまらない日本での事件ではなかったかという疑問です。そして、実際に日本のニュースショーを見ている人間の多くにとってより必要な情報は、アメリカの銃社会に対する知識ではなく、日本で発生した銃犯罪に関する情報ではないかと思ったのです。

一緒に番組を見ていた私の家族は私に質問をぶつけます"アメリカじゃあ、そんなに簡単に銃が手に入るの?"。

もはや彼らの問題の中心はアメリカでの事件へ移って、日本での2件の事件からは離れてしまっているのです。ボーッと眺めていた私にとっても、いつのまにか4件ともアメリカで発生した事件のように思えてきてしまいます。

ただ単により多くの被害者が発生したアメリカの事件に重点を置いた結果発生したものなのか、それともあえて身近にある問題から視点をずらすために行われた事なのか興味が湧くところです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿