私にとっての初めての海外渡航は私を知る人にはたいてい"嘘だ"と言われますが、ヨーロッパでした。渡航と表現したのは旅とは少し違っていて、イギリスの小さな町でホームステイをしながら英語学校に通っていた(事になっていた)のでした。
その頃私は19歳。受験勉強からそれほど時期も空いておらず、英語そのものについてはイギリスの独特の発音に苦戦した部分もありましたが、それなりに正確な文法に従って発言できていたと思います。
それから3年後、様々な国を旅してもう一度その町に辿り着いた私は懐しい学校やホームステイ先を訪問してみる事にしたのです。ある意味、私にとっての旅の原点はそこにあると思えたから、一つの区切りとしてもう一度、あの頃会った人達と会ってみたいと思ったのです。
3年振りに訪れたホストファミリーは心良く私を迎えてくれました。私は道中で撮影した写真を見せながら、そこに来るまでに半年かけて巡った国々の話をオモシロオカシく話します。そんな私が話す英語は自分でも"アッ、今のは過去形使わなければならなかった"とか感じながらのテキトー英語と化していて、とにかく言葉だけが先に走っていくような具合。
そんな私と会話を交していたホストファミリーのお二人が"あなたは前に来た時と比べたら驚くほど英語が上手くなったね。この3年、かなり勉強したんだね。"
私にとってとても意外な言葉でした。自分では前に来た時の方がずっと正確に話していたはずなのですから。
コミュニケーション能力の減退という問題が時々話題になりますが、そのたびにこの事を思い出すのです。
コミュニケーションのテクニックとしての英語力はそれなりにあったけれども19年という歳月を、しかも限られたエリアでしか過ごした事のない自分と、英語はかなり適当になっているけれども3年の間に様々な体験を積んで、相手に伝えたい事をたくさん抱えた自分、どちらの方がコミュニケーションの能力が高いかという事ですね。
コミュニケーション能力の減退というのは、実はそういった能力の減退ではなく、他人に伝えたい意見とかそういった事自体が減退しているのではないかと思うのです。そして、他人の意見の引用や賛成反対の選択ではなく、自分の意見というものを形成するのは自分の体験に他なりません。
コミュニケーション能力を磨くために"ナントカ セミナー"とに通うよりも、もっと多くの体験を積んでみてはいかがでしょうか。
その頃私は19歳。受験勉強からそれほど時期も空いておらず、英語そのものについてはイギリスの独特の発音に苦戦した部分もありましたが、それなりに正確な文法に従って発言できていたと思います。
それから3年後、様々な国を旅してもう一度その町に辿り着いた私は懐しい学校やホームステイ先を訪問してみる事にしたのです。ある意味、私にとっての旅の原点はそこにあると思えたから、一つの区切りとしてもう一度、あの頃会った人達と会ってみたいと思ったのです。
3年振りに訪れたホストファミリーは心良く私を迎えてくれました。私は道中で撮影した写真を見せながら、そこに来るまでに半年かけて巡った国々の話をオモシロオカシく話します。そんな私が話す英語は自分でも"アッ、今のは過去形使わなければならなかった"とか感じながらのテキトー英語と化していて、とにかく言葉だけが先に走っていくような具合。
そんな私と会話を交していたホストファミリーのお二人が"あなたは前に来た時と比べたら驚くほど英語が上手くなったね。この3年、かなり勉強したんだね。"
私にとってとても意外な言葉でした。自分では前に来た時の方がずっと正確に話していたはずなのですから。
コミュニケーション能力の減退という問題が時々話題になりますが、そのたびにこの事を思い出すのです。
コミュニケーションのテクニックとしての英語力はそれなりにあったけれども19年という歳月を、しかも限られたエリアでしか過ごした事のない自分と、英語はかなり適当になっているけれども3年の間に様々な体験を積んで、相手に伝えたい事をたくさん抱えた自分、どちらの方がコミュニケーションの能力が高いかという事ですね。
コミュニケーション能力の減退というのは、実はそういった能力の減退ではなく、他人に伝えたい意見とかそういった事自体が減退しているのではないかと思うのです。そして、他人の意見の引用や賛成反対の選択ではなく、自分の意見というものを形成するのは自分の体験に他なりません。
コミュニケーション能力を磨くために"ナントカ セミナー"とに通うよりも、もっと多くの体験を積んでみてはいかがでしょうか。
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