学生時代、アルバイトしてはお金を貯めて、お金が貯まると旅行に出てしまうような不埒な生活を送っていた私にとって、卒業、就職という事は他の人ほどマジメに捉える事ができない事でした。私の周囲の人間、友人や両親もそんな私に気がついていたのでしょう。多分、誰も私が就職するなどという事は予測していなかったようで、リクルートスーツも無いまま夏が訪れ、両親は旅行に出かけてしまいました。
ところが、当の本人は、実は夏までの間にいろいろ考えた結果、密かに就職する気になっていたのです。スーツもネクタイも持たない私は父親の"上等"のスーツ、ネクタイを盗み出して面接を受けにいったのです。両親は帰国して、私から"就職が決まったよ。スーツ無断で借りた。"と報告を受けて本気で驚いていたものです。
本当はその間にまだいろいろな事があったわけですが、そのあたりは全世界に発表する程の事ではないので省略します。
さて、実のところ、私がフリーターのような生活から就職しようと考えたのはそれより2年ほど遡ります。イスタンブールのガラタ橋、いちばん端にあった飲み屋で何人もの旅行者と飲んでいた時に私の頭の中に突然湧いてきた計算式、その解が自分にとって就職の方が得だと出たのです。今日はその計算式のお話。今年新社会人の諸君は5月病対策にどうぞ。
人間の1日は勝ち組の人も負け組の人も平等に24時間ですね。この1日のうち、アルバイトとして8時間働く場合と、就職して8時間働く場合を計算してみましょう。24時間のうち、だいたい5時間前後は寝ています。食事を3食食べるとして、その準備と片付けを入れると多分3時間程度はかかります。風呂に入って1時間、通勤に1時間、そして8時間働くとすると、
24-5-3-1-1-8=6時間
1日24時間のうち6時間程度しか自分の時間とならない事が判明しました。イスタンブールでこれに気がついた時には愕然としたものです。
つまり、プライベートを大切にして、仕事は仕事として割り切ってやるという事は8時間を仕事に取られて必死で6時間を守るという、いかにも損な方法に思えたのです。
何とか6時間を増大させる方法を考えねばと焦りました。できるだけ近所の就職先を探す事によって通勤の1時間を10分に縮める事はできるかもしれませんが、そんな事では焼け石に水です。
そうして考えついた究極の方法論。これに成功すれば1日のうち、14時間を自分の物とする事ができるという離れ技。それは、仕事の8時間を自分の遊び場にしてしまうという手法でした。
もちろん、仕事中、遊ぶとか、サボるという事ではありません。オートバイに上手く乗りたいと思うのと同じように、良い仕事をするように考えたり、要するに趣味と同じ回路を使って本気で仕事をすれば、遊びだと思って8時間を自分のものにできるのではないかと考えたわけです。
そして、この計算式を成立させるためには就職する方が良いと判断しました。アルバイトではそれなりに認められたとしてもやはり労働力である事は否定できないと考えたからです。自分が新しい事を思いついたとしても、それに取り組ませてくれるような立場にはなかなかなりません。就職すればそれも可能にする事ができるかと考えたわけです。アルバイトでは自分の時間を切り売りしながら残ったわずかな時間を楽しんでいる、結果的に損な計算になると考えたわけです。
仕事は給料を貰うためにするのだと思えばその時点で8時間を売り払った事になります。でも、8時間を仕事という趣味に使って、この8時間に対してはどういうわけか報酬が貰えると思えば、なんとも得な取り引きではありませんか。
ところが、当の本人は、実は夏までの間にいろいろ考えた結果、密かに就職する気になっていたのです。スーツもネクタイも持たない私は父親の"上等"のスーツ、ネクタイを盗み出して面接を受けにいったのです。両親は帰国して、私から"就職が決まったよ。スーツ無断で借りた。"と報告を受けて本気で驚いていたものです。
本当はその間にまだいろいろな事があったわけですが、そのあたりは全世界に発表する程の事ではないので省略します。
さて、実のところ、私がフリーターのような生活から就職しようと考えたのはそれより2年ほど遡ります。イスタンブールのガラタ橋、いちばん端にあった飲み屋で何人もの旅行者と飲んでいた時に私の頭の中に突然湧いてきた計算式、その解が自分にとって就職の方が得だと出たのです。今日はその計算式のお話。今年新社会人の諸君は5月病対策にどうぞ。
人間の1日は勝ち組の人も負け組の人も平等に24時間ですね。この1日のうち、アルバイトとして8時間働く場合と、就職して8時間働く場合を計算してみましょう。24時間のうち、だいたい5時間前後は寝ています。食事を3食食べるとして、その準備と片付けを入れると多分3時間程度はかかります。風呂に入って1時間、通勤に1時間、そして8時間働くとすると、
24-5-3-1-1-8=6時間
1日24時間のうち6時間程度しか自分の時間とならない事が判明しました。イスタンブールでこれに気がついた時には愕然としたものです。
つまり、プライベートを大切にして、仕事は仕事として割り切ってやるという事は8時間を仕事に取られて必死で6時間を守るという、いかにも損な方法に思えたのです。
何とか6時間を増大させる方法を考えねばと焦りました。できるだけ近所の就職先を探す事によって通勤の1時間を10分に縮める事はできるかもしれませんが、そんな事では焼け石に水です。
そうして考えついた究極の方法論。これに成功すれば1日のうち、14時間を自分の物とする事ができるという離れ技。それは、仕事の8時間を自分の遊び場にしてしまうという手法でした。
もちろん、仕事中、遊ぶとか、サボるという事ではありません。オートバイに上手く乗りたいと思うのと同じように、良い仕事をするように考えたり、要するに趣味と同じ回路を使って本気で仕事をすれば、遊びだと思って8時間を自分のものにできるのではないかと考えたわけです。
そして、この計算式を成立させるためには就職する方が良いと判断しました。アルバイトではそれなりに認められたとしてもやはり労働力である事は否定できないと考えたからです。自分が新しい事を思いついたとしても、それに取り組ませてくれるような立場にはなかなかなりません。就職すればそれも可能にする事ができるかと考えたわけです。アルバイトでは自分の時間を切り売りしながら残ったわずかな時間を楽しんでいる、結果的に損な計算になると考えたわけです。
仕事は給料を貰うためにするのだと思えばその時点で8時間を売り払った事になります。でも、8時間を仕事という趣味に使って、この8時間に対してはどういうわけか報酬が貰えると思えば、なんとも得な取り引きではありませんか。
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