旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

第3回スーパーカブでタイ-Day3-The Longest Day

2009年03月27日 | 旅の風景
毎回、Day3からは私の役割はぐっと少なくなります。この日の朝、各自が自らの移動手段を手に入れるので、あと必要となるのは宿泊と食事だけ。各都市での宿泊を確保するという不確定要素はありますが、それもチェンマイを出てしまえばあとは小さい町ばかりなので、足で探す事になっても限られた範囲です。

参加する皆さんにとっては最初に運転を始める環境はチェンマイの雑踏の中。案内する私にとってもチェンマイの町を抜けるのは少し緊張の場面です。交通が混雑していることだけでなく、今ひとつ道が良くわかりません。いつも迷いながら勘で抜けてしまうので、3回目となっても自信をもって動く事ができません。

ガソリンを給油した際に、今一度チェンマイの町の地図をチェック。過去の記憶と重ね合わせながらチェンライに向かう118号線へ最もスムーズに抜けられそうなルートを考えます。走り出してみると、今回は思い通りに町を抜け出す事ができました。

チェンライまでの距離は約200km。これは全日程の中で最も長い行程です。他のツアーで200kmというのは”遠い”とは感じた事がないのですが、この企画では、毎回”遠い”と感じます。時速70km平均で走って約3時間。ところが、チェンマイを出てドイ・サケットを通過すると、そこからはアップダウンの激しい山道となり、スーパーカブ100では時速70km平均を維持する事は不可能となります。

後続車の走りをバックミラーでチェックしながらペースを作っていきます。昨年は80km/h位で走っていても、もっと速く走ってほしそうな後続車が沢山いたのですが、今年は70km/h位がちょうど良いようです。空気が乾燥しているためか、これ以上ペースを上げるとシールドの無いヘルメットでは目が乾いて、前が見にくくなることもわかりました。



昨年来、チェンマイを出て最初に立ち寄るのは温泉。この温泉、第1回のこの企画ではまだ建設途中だったのですが、昨年にはほぼ完成。フットスパ(足湯)が気持ち良いのです。温泉の名前、いつも控えてくるのを忘れます。今回も地名は不明。この温泉はちょうど、チェンマイから越えてきた山岳地帯の終わりにあたるようで、走る風景は一転して平地に。ここからは時々、小さな村や町を通過しながら北上します。

メ・カチャンがだいたいチェンライへの中間地点。いつもここで昼食を取ります。いつものカオマンカイ屋さん。今回はボーっとしていて通り過ぎてしまいました。Uターンして昼食です。第1回のこの企画で立ち寄って以来、往路、復路各1回立ち寄るので、私個人としては5回目の訪問です。

昨年、チェンライからの復路で訪れた際、”ワット・ルンクン”という寺院に次回は立ち寄るようにと薦められていました。今回もこの寺院の話が出たので、地図で場所を教えてもらいます。大体の場所をチェック。手持ちの地図から判断すると、118号線を行くのではなく、途中で1211号線に入るように思えます。まあ、あまり硬く考えずに、上手く見つかれば立ち寄ることにします。

”メ・スワイ”という町で少し休憩を取った際、飲み物屋さんで”マイロー(Milo)を注文したI田さんはすっかりマイローがお気に入りになった様子であります。

メ・スワイを出てしばらく進行すると1211号線との分岐に到達します。しばらく悩みましたが、ためしにワット・ルンクンを目指してみることにして、1211号を進行。しかし、結局、ワット・ルンクンは見つからず、復路で再挑戦する事になりました。(後日判明、118号線をそのまま進行するべきでありました。)

いつもはチェンライの手前で一度ガソリンを給油するのですが、今回はかなり余裕。それでも明日に備えて給油は行いましたが、80km/hで走るのと70km/hで走るのでは、相当燃費に差が出る事が今回判明しました。

チェンライではいつものYa Houseに。荷物を降ろして夕食に出かけます。まずはミニバスバス停のバザールでフライドチキンなどを軽く食べて、ナイトバザールへ。チェンマイのないとバザールがすっかり寂れてしまったのに対して、ここのナイトバザールはがんばっています。



昨年、気になっていたLeoビール3リットルのビアサーバー。今年はこれを注文。3名で飲むわけですから、一人あたり1リットルの計算です。こんなに飲めるのか心配していたのですが、なんとも不思議なことに、数時間後にはきれいにビールは消えておりました。ナイトバザールをしばらく見て回った後は、我々の体内からも3リットルのビールは消えてしまったようで、もう一度飲み直し。ビールという飲み物がどうしてこれほどの量、自分の体に入ってくのか、ビールの不思議を感じた1日でありました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿