旅のウンチク

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第4回スーパーカブでタイ第7日=みた事のある道

2010年02月21日 | 旅の風景
この日の朝食がタイで食べる最後の朝食になります。同室のお客様と一緒に朝食をとりに向かいながら、今回カオトム(おかゆ)の朝食にめぐり合っていない事に気がついて、是非カオトムの屋台を見つけようと歩いていたら、バス停のバザールにありました。登校途中の高校生と思える女学生達が大勢食事をしている屋台に我々も入り込んで、身振り手振りでおかゆのトッピングを指定して食事を済ませます。

本日のルートも私は少し悩み中。往路で立ち寄ったメカチャンの食堂の女将が、帰りの曜日を尋ねていたので、楽しみに待っているのかもしれません。ファーンからチェンマイへ道なりに進むなら107号線を一気に南下するだけですが、それだとメカチャンは不通過となり、それも寂しい気がします。

第一回の時、手に入れて使い続けてきたロードマップがあまりにもボロボロになったので、昨夜、新しい地図を買いました。この地図にはドライブルートとして良いルートが目玉マークで掲載されています。ファーンからメカチャンを通るとしたら109号線を使ってメスアイへ出て118号線へ出るルート。新しいロードマップによると109号線は目玉5つ、107号線は目玉3つ。どうやら流れはメスアイへ出ることを指しているように思えます。問題は走行距離が長くなる事ですが、相変わらず今回のチームは早起きで、なおかつ帰国便は明日の午前1時過ぎの出発で、過去3回よりもチェンマイへ戻る時間は遅くても大丈夫。時間は充分ありそうです。

道なりに行くとそのまま107号線でチェンマイへ行ってしまうので、109号線の分岐までの距離を地図上で確認し、メモに書き込んでファーンを出発。トリップメーターで距離を確認しながら分岐へ向かったのですが、この地図、そこまで正確ではなかったようで、あるはずの距離に至っても分岐は現われませんでした。地図の距離が不正確と判断して、少し慎重に周囲を見ながら進んでいたところ、見間違いようのないほど明確な分岐が現われました。取り越し苦労。

109号線は山岳ワインディング。尾根筋を通る事が多い道は確かに風景も美しく、また運転する事に適度の緊張感をもたらしてくれて、気持ち良い道でありました。

メスアイで休憩をするつもりでしたが、あまり良い休憩場所が無かったので少し進んでバザールで休憩。実はこのバザールから少し西進するとチェンライワイナリーがあるという看板が出ていたので、立ち寄る事も考えましたが、飲酒運転になっても困るので今回はパスすることに。

第3回の時、過去唯一の女性参加者が謎を解いた"極彩色の粉末"を並べたお店がバザールにありました。謎は解かれたはずなのですが、商品は何か思い出せません。店頭で記憶を掘り返している私にお店の人が話しかけてきたので、何か聞いてみたら"氷"。そう、カキ氷です。せっかくなので、一番毒々しいピンク色の粉末を指差して、注文してみました。普通にイチゴ味のカキ氷にタピオカが入っていて、タピオカを吸い込めるように極太のストローをつけてくれるのです。

距離が長いのでガソリン給油のタイミングを考えねばなりません。理想は1回の給油でチェンマイまで走りきる事ですが、そのためにはメカチャンまでは走っておきたいので微妙な残量を楽天的に捉えて少しドキドキしながらどうやらメカチャンのガソリンスタンドに到着。

スーパーカブはとても燃費の良いバイク。でも長い距離を移動する乗り物ではなく、市内の足として開発されているので燃料タンクの容量が多くはありません。そのため、燃料の残量は常に気を配っていなければならない要素の一つなのですが、どういうわけか、車両によって燃費に差が出るので、何となく誰のバイクが足が短いのかを把握はしています。今回の短足は都合の良いことに私の車両でした。

往路でも立ち寄ったレストランで昼食の後、ホットスプリングスへ立ち寄ると、往路とは状況が変わっていて、屋外ステージが設置され、人も随分大勢訪れています。ステージの横に出店が出ているので眺めて歩いていたら、浴衣を着たタイの女の子達を数人発見。何が行われているのかと出店に行ってみましたが、なんだか不明。口々に”コンニチハ”とか日本語を話すので、”この中で日本人は誰ですか?”と聞いてみると、一番日本人離れした顔の女性(失礼)が、”あっ、私は日本人です。”

彼女はタイで日本語を教えているとの事。浴衣姿のタイの女の子は日本語を勉強している生徒達。中国正月のイベントで日本文化を紹介する役割でここに来たとの事でした。たこ焼きを焼いたとの話でしたが、既に完売していました。

ここまで来ればチェンマイまで100kmを切っています。余裕ができた我々。私を除いてはマッサージを受けに。私は足湯に入ってウトウトしながら1時間ほどを過ごしたのでありました。

チェンマイ市内の交通はいつも悩みの種。激しい渋滞と交通量の多さにいつも右往左往させられます。右往左往しているうちに道に迷い、迷ったまま到着というのがいつものパターン。今回も同じ。右往左往しているうちに見慣れた旧市街の堀端へ出たので、無事バイクを返却したのは17時を少し過ぎていました。

修理を依頼してあったズボンを取りにNハウスへ。そこで軽く食事をして、”マッサージでも行きますか”と。どうもマッサージが好きなチームです。すぐ隣にマッサージ屋があったからこういう話になったのですが、私がNハウスの女将さんに"マッサージに行こうと思うんですが、どこか良いところ知ってる?”と聞いたことから仕掛けが大掛かりになってしまい、ナイトバザールまで移動してポンピンタワーホテルのマッサージ2時間コースと相成りました。

マッサージを終えてもまだ空港に行くには早すぎます。ナイトバザールでもう一度ゆっくり食事をして、時間調整。空港へは恒例のトゥクトゥクで。夜中のチェンマイ空港でタイに別れを告げたのでした。


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