最近書きたいことはいっぱいあるにもかかわらず、夜の睡魔に絶えきれず、ああやはり年齢には勝てないのねと少々落ち込みつつ、でもそれって年齢よりも自分の怠け癖のせいかしらと思う日々。こんなことで今後の人生後半戦どうなることやらと心配になりながらも、ついつい徒然草だの方丈記だの世の無常を問う文章に思いを馳せ、奥の細道に旅立ちたくなり、上野駅に行けば、路上の人にその心持ちを聞きたいという衝動に駆られ、世捨て人のように生きてしまいそうになる自分に、まるでおっさんのようだ、ほんとにおばさんなんだろうかと疑念さえ抱く五月晴れの午後。
今住んでるボロマンションも、先の地震でかなりガタがきて立ち退きを迫られそうだし、仕事はフリーランスという不安定な立場で3ヶ月先はもう読めないし、普通に考えたらかなりリスキーな日々なのだけれど、現在やらせてもらってる仕事に不満は無いし、半分趣味が仕事となっているような内容。朝、不忍池の蓮の様子も伺いに行ける自由な身分だし、かつて収入が安定していたころに山のように買った洋服で着るものには困らないし、考えようによっては悪くはない日々。ただ、あと1ヶ月もすれば実家のローンのモラトリアムが切れ、再びさらなる負担がのしかかるということを除いては。
とりあえず8月まではなんとかなりそうだけれど、それ以降のことを早く考えておかねばならず。もはやよりどころの無い自分だというに、ちょっとレギュラーの仕事をもらうとつい安心してしまい自分の宣伝を怠ってしまうのは、やはり怠け者なせいなのか。レギュラーとはいえ、半年ごとに継続か打ち切りかが決まるドキドキな仕事である。コラムニストの小田嶋隆氏も口を酸っぱくして言っているように、今はやりのノマドなんて言葉に騙されてはいけない。そんなの怠け癖のある零細下請け個人事業主が自分を騙すための戯れ言、別の角度から見れば、大企業がフリーランスを安く使うための方便にすぎない。
フリーは会社で働く人の100倍、わしはこんなこと考えとるんじゃ~!とを発信していないと存在していないも同然。にもかかわらずこのところのブログの停滞具合は、フリーでやっていく気構えが足りないんじゃないかと思われてもしょうがない状態。そもそも、さっきからフリーになりましたと言っているが、何の仕事のフリーなのかがここまでの文章ではわからないではないか!自分が何者かを語らずしては誰も仕事を頼めない。こんなブログを書きながら、一番重要なことを書いてない私はアホではないか。
というわけで、2年前テレビディレクターを辞めた私は、いろいろ紆余曲折はあったものの、現在「文章を書く人」である。 それを認めてもらっているかどうかはわからないが、もはや再就職しようなどという殊勝な気持ちはこれっぽっちも残っておらず、そんな間にも年は食う。殊勝な気持ちどころか向こうから願い下げ。そろそろ腹をくくってフリー宣言せねばなるまい。
昨年後半より、某番組の関連SNSサイトの構成執筆および、番組本体の構成、ナレーション書きも。長年テレビディレクターをやってきたため、ナレーション以外の文章でギャラがいただける仕事の実績は、現時点では上記のウェブサイトの構成執筆のみ。そのかわりそのサイトの文章は全部私が書いている。
ADおよびディレクター時代は、バラエティ、旅番組、情報番組、報道番組などを経験し、過去には平成教育委員会の問題作り、近年は報道番組のナレーションも書いてきた。解説フリップの作成枚数は右に並ぶものおらず(自賛w)、多分、池上彰さんがやるような番組の構成も可。でも、ジャーナル系なら討論番組の方が好きである。最近は日本文化を知る納涼会や炭火を楽しむ火鉢カフェをやっている関係などから、文化や暮らしに関するものも興味あり。
もちろん活字の仕事があれば是非。しかしそんなことを言っても、海のものとも山のものとも分からない無名のものに仕事をやろうなんて思う人はいるわけもなし。よって今日から心を入れ替えて、書くべきブログの記事ちゃんとアップすることをここに誓うべし。
一つに自らの乳がん治療体験、ことに治療を選択するまでの経緯。一つに日本における暮らしと住処について、一つに炭の効用について、一つになんでも興味あることについてなどなど。ちゃんとした知識などもちあわせていない頭なれど、先入観に流されずものごとを見る心構えはあり。
いつのまにか明け方5時。日の出の時間もすぎた。 こんな時間まで文章を書いていても、あやしふこそものぐるほしけれという気分にならないのは物書きとしての色気が足らないのかなどと思いつつも、もはや後ろを向くわけにはいかず、絶壁に立って風に向かって仕事をくれと叫ぶのみ。
東の空が明るくて窓を開けたら、まぶしい朝日。見てはいけないとあれほど言われた太陽を肉眼で見てしまった。液晶画面には丸い残像が…。さすがにちょっと寝ときます。
こんなものぐるほしい記事にお付き合いいただきありがとうございました。