橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

ノーベル医学生理学賞をとった研究はがん解明に寄与するか?

2019-10-12 11:42:41 | 火鉢クラブ
日本人が受賞したのはノーベル化学賞リチウム電池だが、医学生理学賞のほうがちょっと気になった。細胞の低酸素応答HIFの研究。細胞、低酸素といえばがん細胞である。

ググったらこんな論文があった。
 

やはり代謝との関係か。幹細胞とか、ミトコンドリアって言葉が見受けられる!まだ読んでないんですけど、ざっと見たら、TCAサイクルの図が載ってたから、そういうこと書いてあるんだろうなと推測する。

がんにしろ、糖尿にしろ、貧血にしろ、多くの病は代謝と大きく関わり、その代謝に大きく関わるのは血液、血流であるということ。そして、結局それは細胞が酸素を取り込む呼吸と代謝の問題に帰結するということを証明していくような研究ではないのだろうか。

この報道をまだあまり見ていないが、そして、日本人の受賞じゃないからあまり詳しくは報じられないと思うが、多分、通常の報道ではHIFというタンパク質の細かい働きの説明にこだわるあまり、この研究に大きな意味でどういう意義があるかがあまり伝わらないのではないかという気もする。どうだろう??

このところ、ちょっと自分の体のこともうちょっと心配しなきゃと思って、がんとはどういうものかを再びちゃんと考えて、対処していこうと考えたりしているので、上の論文も後でちゃんと読まねばな。がんとは何かを考えること。素人目線で、私自身が理解したことを素人でもわかるように伝えることができたらいいなと思う。

時間が取れるかわからないけど、私が学んだガンについての考察を語る会とかゲストとか呼んでやれたらいいんだけどなあ・・。
 
 
ノーベル賞低酸素応答HIFについてのWIREDの記事。だいたいこういう記事を書くのはWIREDなんだよなあ・・。

 

船曳建夫の橋本治への追悼文

2019-10-12 11:41:04 | Weblog
図書館で群像4月号。橋本治の絶筆論考と船曳建夫氏の追悼文。大学同窓だった彼は「その頃すでに橋本が僕を好きになっていたことは確かだった」とふたりの思い出を語る。人を好きになることはこんなにも苦しくて、悲しくて、しかし豊かで、人生に力を与えるのか。涙が止まらない。橋本治やはり私のメンターだ。

船曳建夫氏さらに曰く
『橋本治の「惚れた弱み」につけ込んで上に立っていた』

「惚れた弱み」ってつけ込まれてこそ。それが嬉しかったりする切なさ。でもつけ込まれながらそこで成長するのが橋本治のすごいところ。

だって、好きな人の好きなものは好きだし、だから一緒に好きなことをやれたら嬉しいもん♡で突き進む。
そして、歌舞伎に首を突っ込み、古典への道をひた走った。
そんな橋本治が私は好きだ。かわいいぞ橋本治。

船曳氏の追悼文の最後の一文は
「あと、追悼文とは、亡くなった人に読んで貰(もら)いたくて書くのだということにいま気付いた。」

そして、その追悼文を読んだ鷲田清一氏は朝日新聞の「折々のことば」でこう書いた。

「真にかけがえのない人には、目下思い煩っていることを面と向かって言えない。」

そうだとは思うけれど、本当は面と向かって聞いて欲しい。けれど、言えないというのも確かで、だから、まず「思い煩っていること」を自分の手でひとつずつ消し去って、にこやかな表情で、面と向かえるようになりたい。せめて生きている間に。

#橋本治 #追悼 #船曳建夫 #鷲田清一 #群像