橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

いまさらながら、「朝まで生テレビ~若者不幸社会~」東浩紀 ”退席” に思う

2010-07-27 11:09:56 | メディア批評

東浩紀が堀紘一と対立し、「もうやってらんないよ」と席を立つ騒動となった今回の朝生。ツイッターで、「退席」というつぶやきを見て、いったい何が!と思っていたが、夕べやっと、録画してた番組を見た。

かつての野坂昭如と大島渚の怒鳴り合いを知る世代としては、なんか久々の爽快感だった。東浩紀がガチで切れてたというのもあるが、この「退席」騒動で今回の放送、救われたみたいなもんだ。

パネリストはこんな感じ。
東浩紀(早稲田大学教授、批評家)
猪子寿之(チームラボ代表取締役社長)
河添誠(首都圏青年ユニオン書記長)
勝間和代(経済評論家)
清水康之(NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表)
城繁幸(Joe's Labo代表取締役、作家)
高橋亮平(NPO法人「Rights」副代表理事)
橋本浩(キョウデン会長、シンガーソングライター)
福嶋麻衣子(モエ・ジャパン代表取締役社長)
堀紘一(ドリームインキュベータ会長)
増田悦佐(経済アナリスト)
水無田気流(東工大世界文明センターフェロー、詩人)
山野車輪(漫画家) 

以下、敬称略します。

今回の討論、途中までは本当に酷かった。
東浩紀が「退席」することを先に知っていなければ、絶対にテレビを消していた。

「世代間格差」「年金」「自殺」「規制緩和」「労働市場」etc.日本経済閉塞の原因総ざらいみたいな感じ。何が話したいのかわからない、方向性が見えないままに、いろんな人のいろんな発言が断片的に繋がってダラダラ。温度も低ーい感じで続いていた。つまんないと思ってテレビを消してしまった人は、あの喧嘩を見れなかったわけで、この酷い番組進行は2重の意味で罪作り。

番組冒頭で、「若者は本当に不幸なのか?」とか口上してるんだったら、まず東、猪子、福嶋あたりに「若者は本当に不幸なのか?」を語らせてから議論を始めるべきだったんじゃないのか。

だって、「不幸なのか?」って疑問形で始めながら、みんなそれぞれ自分の分野からの答えをすでに持っていて、その疑問を本気で解こうとしていない。「不幸なの?」「はい不幸です」で終わり。そこを前提に討論を始めている(例外もあったが。そしてその例外発言の時にこそ場はもりあがったのだが)。

「私は不幸じゃない」と思ってる人が、なぜこんな不景気な時代に不幸じゃないのかを考える事が、不幸減少の方法を見つける鍵になるかもしれないのになあ・・・。
本質的にそういう人間(お金がなくても私は不幸じゃないと思っている人)がいることを信じてないんだよな、多くの人は。
すぐに、あなたは能力があるからそんなことが言えるんだという話になってしまう。

確かに、人の能力に差はあるし、要領悪くて努力してもうまくいかない人もいる。そのためのセイフティネットの整備は必須だと思う。しかし、今までテレビで行われてきた議論は、マクロな議論すぎるのだ。年金問題とかね。
そんな大きな仕組みの話しかしないから、一市民はみんな自分には手の届かない事だと思って、絶望するんだよ皮肉な事に。
こうした討論番組に希望がないのはそのせいだ。

税金の再分配の問題点とクリエイティブな社会作り、ネガティブな問題点の指摘とポジティブな解決策の提案、両方必要だと思う。しかし、これまでの日本のメディアに置ける議論には、前者の分量が多すぎた。
東浩紀の肩を持つわけじゃないが、前者は「それってもう知ってる事」なのだ。

こうした議論がダラダラ続いて、むすーっとしてた東浩紀は、堀紘一に「帰れよ」と言われなくても、最初からずっと帰りたかったのはありありだった。

そんで、ある時点でしびれを切らして「それってもう知ってる事」「その先の話をしよう」と、この討論の不毛さに言及したら、堀紘一が、あんたはいつも他人の批判ばかりして、自分の意見を言わないと噛み付いてきたわけだ。

堀紘一は、前提となっている番組進行については、疑問を抱いていなかったからね。
東浩紀とは、その点で食い違っていることが悲劇だった。
東浩紀の悲劇は、本質的なところに疑問持っちゃうと、相手からすれば意味分かんなくて、変な奴扱いされるというケースの典型であった。

で、怒って一旦「退席」した後、東浩紀は再び戻ってきた。
そして、あらためて意見を述べたのだが、まだ興奮が冷めてないのか、本当に自分が思ってる事を適切に言えてなくて、ただ単に火に油を注いだだけになってしまう。

堀紘一に「東さんあんたが全て神さまじゃないから」と言わしめてしまうのだ。
あとは一気に火が回る。

東「やってらんないですよ」
堀「じゃあ帰んなさいよ」
東「堀さんが神さまなんだ、この番組で」ときて、
田原総一朗が「何言ってんだよ!堀さんが決められる分けないじゃない」と怒鳴る。
東「じゃあ、司会の役割で何とかしてくださいよ!」

やっとそこで、第三者的に高橋亮平が「公共の放送で感情的になるのやめましょうよ」と割って入って、落ち着きを取り戻す。
この時の高橋はネ申であった(ツイッターで東自身もつぶやいてるが、今回はこの高橋亮平の地に足の着いた対応はもっとも注目に値した)。

そして、その後の数分が、今回の朝生の全てであったといってもいい。

まず、東浩紀が本当に言いたい事をちゃんと言えた。
これはやはりあそこまで怒鳴って吹っ切れた産物である。
東のこの時の発言はこんな感じ。

「若者不幸社会」とか言うけれど、若者が怒ってるといって「若者vs高齢者」みたいな構図で話しても議論が堂々巡りで無駄。若者はそこまでバカじゃない。
だから、若者論とか世代間格差という話はやめにして、みんなで話をしよう。
日本は不幸不幸というけれど、先行世代が作ったインフラで、お金があまりなくても楽しく生きられるという面もある。それをポジティブに捉え直して、今後のことを考えよう。
また、クールジャパンとか、トヨタとか巨大企業に比べれば生み出すお金は少ないけど、文化的な価値とかシンボルは大切で、むしろそういうものを大切にする事で人は幸せになって行く。日本も文化的なものでヨーロッパみたいに自信を持つべきだ。
(東の話ここまで)

この話が討論の最初に出てたらなあ・・。なんて言ってももう遅いけど、ほんとに私もその通りだと思うのよ。
東浩紀のあの態度にはちょっとだだっ子みたいだなとも思ったが、上記の主張に関しては、全面的に賛成。

そして、堀紘一もその東浩紀の話をちゃんと聞いていた。
多分この東の話を聞いて、堀も東のそれまでの不機嫌を少し解したに違いない。

そして、そのすぐ後、東浩紀が日本人の自信喪失について語ったとき、奇しくも田原が今回の議論を象徴するような発言をした。

田原「なんで日本人は自信失ってるの?」
東「それは、すぐこうやって景気の話とか税金の話とかばっかりやって、
  暗い話しか出てこないんですよ。だからといってお金の話を軽視するわけ
  じゃないんですよ・・・」

そしたら田原総一郎が言ったのが以下の言葉だ。
 
 「戦後の日本はね、金の話以外はできなかったんだよ。」

 「じゃあ、(文化の話も)するようにしましょうよ」と東は軽く言ったが、
実はこの辺に、今回の討論における世代(だけじゃないけど)間の断絶の原因や、戦後日本の抱える問題点もあるのではないかと思う。

多分、世の中の多くの人は、お金の話をすること、もしくは、全ての価値をお金に言い換えることが、人々にもっとも訴求する方法だと考えている。
メディアの切り口なんてほとんどがそれだと言ってもいい。
そして、そうした価値観や手法は、打算的な思いからだけではなく、朝生に出演するような善意の知識人にも浸透している(そう考えると、対話の断絶性とか、格差とかって決して世代間だけではないよなあ)。

私は、数年間報道局で仕事をしていて、ずっと、政治や経済の話と文化の話の断絶を不思議に思っていた。文化とは生活の中から生まれるはずなのに、その生活を守るための政治や、生活そのものである経済は、まるで別のもののよう扱われているのだ。「文化は男の仕事じゃない」みたいなね。

「人はパンのみにて生きるにあらず」なんて、理想主義と言われそうだが、「戦後、金の話しかできなかった」日本では、今、金以外のことを話す必要があるのだと思う。
「文化」は「文明」に服従するものではなく、車の両輪。
霞を食って生きる人も必要と言う事だ。
それに時代も変わったのだ。アップルを見てご覧!

また、東は文化を海外に説明するための「言論」「言葉」が同時に必要だと語ったが、その通りだ。
本当に、伝わる言葉で伝えないと物事って伝わらない。
「言葉」は重要である。

だってそもそも、今回の朝生、みんな話が下手だったんだよ。自分が普段やってる事の情報を断片的に語るのみで、ビジョンを語れない。情報も整理されていない・・。

この私の文章だって人のことは言えませんが・・・。

最後になったが、
堀紘一が東浩紀のクールジャパンの話を受けて、韓国メディアの話をしたのは、ちょっと微笑ましかった。
あんなにぶつかったのに、東の話が実は中身が無いわけではないことを知ると、ちゃんとリアクションするあたりは、単に頭の固い頑固オヤジではないのだろう。お互い、気まずそうなんだけど、ここは歩み寄れるかもしれないという照れくさそうな表情が垣間見えた。それに、高橋亮平の議論を決裂させないようにしようとする冷静な対応にも、メディアは老人が仕切ってるから古いんだと認めて議論を展開させようとする田原総一郎にも好感が持てた。こうしたいろんな世代の反応を見てて、日本の未来も世代間の隔絶も、そうそう暗澹たるものでもないのではないかと、わずかではあるが希望の光が見えた気がした。

ほかにも、福嶋麻衣子の「村」の話とか、面白そうなテーマが登場したが、断片的に語られるだけだったのは残念。やっぱ、人々が動く映像として見えてくる将来のビジョンというのは魅力的ですよ。数字の目標なんてくそくらえ!
誤解を招かないように言えば、ほかのパネリストが訴えていたしっかりした現状認識も大切。それを踏まえた将来ビジョンを希望です(わ~、最後に言い訳がまし)。

今回を教訓に、次回は一歩先行く議論を期待します。

退席シーンはyoutubeで見られるようです。

 

というわけで、私はこんなの始めてます。こちらもよろしくおねがいします。

日本の暮らしを考える「火鉢クラブ」

http://hibachiclub.blogspot.com/

メイドインジャパンをいろんな形で売る

「shop出島DEJIMA by出島プロジェクト」

http://www.dejimajapan.com

 


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63 コメント

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Unknown (おっとどっこい)
2012-11-15 22:32:54
田原の一方的な言説を、戦後日本人全般であるかのような、この珍ブログのムチャクチャな口吻に笑い泣けたw カネ以上に大事なモノがあると考えてきたのが、多くの純粋日本人の普通の考えだろうに
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Unknown (セベック)
2012-07-12 16:19:43
今更読んだ間がありましたが、ネットサーフィンでチームラボからこのブログにたどり着きました。考察面白かったです。第三者の目線で、番組の反省ノートとしてTVに提出されてもいいんじゃね?ぐらいだと思いました。
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うさきち様 (yurys)
2011-02-13 03:21:14
読んでいただきありがとうございました。
こうした考え方に基づき、まだまだ零細ですが、いろいろ活動をはじめています。私のもう一つのブログ「出島DEJIMA2010」http://www.dejima2010.com/のほうに書いてますので、よろしかったらそちらも見てみて下さい!
よろしくおねがいします。
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幸い (うさきち)
2011-02-13 00:59:54
グーグル検索で見つけ拝読しました。
今の社会から止揚する論点が指摘されていて感銘しました。ありがとうございました。
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こんばんは! (シンスケ)
2011-01-14 22:35:00
こんばんは、貴ブログを拝読していますシンスケです。出島2010の森林本2011、読ませていただきました。勝手ながら、共感を抱いています。
さて、こちらの記事を読ませていただきました。
まず、マクロな視点で夢を見るのは大いに結構だと思います。
ただし、アクションは個人的に黙々と続け、自分の信じる感覚と普遍的なスキルで他者と関わっていくというのが最適解と思います。
そして、マクロな視点と個人的なアクションをつなぐのが理念であると思います。

また、よろしくお願いします。
失礼します。
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レイさま (yurys)
2010-12-12 20:49:06
ありがとうございます。最近、自分の活動である出島プロジェクトや火鉢クラブの話題が多くなっていて、いわゆる世情に疎いブログになっていますが、世情がわかってないのは既存メディアだ!のスタンスで、わが道を行こうと思います。サイドバーのリンクから、火鉢クラブや出島のブログもよろしければ見て下さい。今後ともよろしくお願いします。
返信する
レイさま (yurys)
2010-12-12 20:47:30
ありがとうございます。最近、自分の活動である出島プロジェクトや火鉢クラブの話題が多くなっていて、いわゆる世情に疎いブログになっていますが、世情がわかってないのは既存メディアだ!のスタンスで、わが道を行こうと思います。サイドバーのリンクから、火鉢クラブや出島のブログもよろしければ見て下さい。今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
返信する
よかった。 (レイ)
2010-12-10 10:27:47
東浩之の検索から偶然来ました。
その回の朝生はみておりませんが、ブログから当時の状況を知りました。
こんなにちゃんとブログを書いており、それに対する沢山のコメント。
この世界ではそれなりの有名人なのかと思いましたが、そのようなわけでもなさそうですが・・
ブックマークしておきますの。時々のぞきに参ります。
すばらしい記事を期待しております。
返信する
テレ朝つながりで (MAKABE)
2010-10-13 19:17:09
みなさん!プロレスを見ましょう!
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Unknown (Unknown)
2010-08-04 22:44:05
堀さんの時代には、あんな事言われて帰ったらその段階で既に負けだったンだよ・・・w
今はその「負け」と言う感覚すら意味が無くなってるンだろう・・・
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Unknown (ゆきねこ)
2010-08-03 16:49:59
東さんの応援団ではないけれど…

お口直しにこれ↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/889

ITジャーナリスト・佐々木俊尚さんと
東さんの対談

たしかustreamでも見れるはずです

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Unknown (Unknown)
2010-08-02 21:33:07
日本を腐して貶めるだけで飯を食ってる田原が
「戦後の日本はね、金の話以外はできなかったんだよ。」
なんてどの口が言うって気がしますね。
日本人が自信やアイデンティティを持って団結するのを阻止したいくちの癖に。
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高齢者へのプレゼンよりお話をしましょう (Unknown)
2010-07-31 09:50:39
前半で東が帰る前に田原が東に話を振って話し始めた瞬間に東の話をぶった切ったのは高橋じゃなかったけ?
違ってたらごめんなさい。
だけど堀vs東の形がピックアップされてるけど
東が帰るまで数人を除いて誰も東の話を聞こうともしなかった印象が強かったのは俺だけじゃ無いと思うんだ。
あと今更だけど、幸福調査って自国視点と他国視点両方あわせて調べないと意味無いと思う…。
「不幸だ…、俺は不幸だ…」
そんな事言いながら高級車乗って美人な彼女連れて海で夕日を眺めてても周りから見れば幸せ以外何者でもない。
返信する
陳謝 (haru)
2010-07-30 20:55:46
2度書いたharuです yurysさん 丁寧なコメントありがとうございます。
言葉少ないと、常識な方向に取られがちなので、わかりやすいように?少し過激に書いてしまいました。(なので一応"?"つけました)
内部から変えていく(人を操る?)方法は簡単で、相手の善意につけこむです。
みんな良い人になりたいので、それぞれの人の利権を奪わないように人に合わせて情報の1端ずつを見せていく(全部を見せると拒否される、人によって見せ方を変える)。
手柄はあげる。
大切な事は一人一人の価値観をよく見極めるです。
"言うはやすし行なうはかたし?"なので気長にがんばります。
失敗しても中身がよければ誰かの深層心理に潜んで、思いついてくれます。
(業界が違うと役に立たない気もします)

個人的には、安定収入を諦め、飛び出すって、すごいことだと思います。
特にメディア業界で。。。。
がんばってください
返信する
秀逸 (UNKHOWN)
2010-07-29 21:57:23
はじめまして。
すごくよい記事ですね!

>「戦後の日本はね、金の話以外はできなかったんだよ。」
この一言は、重いですね。

あと、一言だけ。
「石川」というひとのコメント、酷すぎ。
返信する
蛸壺化。みてみて化。 (はてな)
2010-07-29 21:24:31
いや、見てたけど議論が全体的に成り立たなくなってきているのは、それぞれが蛸壺化してそれぞれの小さな幸せ(小さな見解)から出てこなくなっているから。
結局東はオタク的(蛸壺化)な所からしかしゃべれないということを露呈しただけ。
もちろん若者を、というか実は全共闘の時代からそうなのだが、若者の意見を吸い上げて社会化するという文化が無く、いつもそういうものをつぶしてきたこの国のありようの問題が大きいのだが。
だからこの国では若者は社会全体と関わろうとする無駄さを避け、小さな幸せに邁進する。それがこの国の正体。
もちろん東はそれはわかっているので、その上で小さな幸せ(オタク的蛸壺化した幸せ)をつなぎ合わせて社会を作れないかという、壮大(?)なプランを練っているようなのだが・・・。
今朝の朝日の東の論壇時評読んだが、前任者が全体の論壇をうまくすくい上げて、そういう論壇のすべてに目を通すことができない一般人に論壇の状況をわかりやすく紹介していたのに対し、東のは単に自分の意見を叫んでるだけ。
そんなのわざわざ新聞で読まんでもお前のTwitterみてりゃわかるから。
ちょっと最近の東にはがっかりしてる(もっと客観的にものを語れる人かと思っていたので)。
たぶん現在の若者の最大の問題は、そういう「みてみて!」しかない(もしくはそれさえ諦めて引きこもるか)ところなんだろうな・・・(そういう意味では以前の若者と比べてもお子ちゃま化していると言える)。
返信する
寝不足不機嫌ひろゆきと勝間の対談 (a)
2010-07-29 08:07:57
を踏まえての今回の騒動演出かな?
返信する
Unknown (Unknown)
2010-07-29 03:14:00
堀氏も悪いが、最も悪いのは東。

まず東は状況を見つつ、「こんな堂々巡りな話を、いつまでしていても仕方がない。」と言う。
確かに前半の論議の展開を見ていても、この発言の内容は間違っていない。
そこで堀氏が、「それならば、あなたの意見は何なんだ?」と問いただす。当然の展開。
しかし、この時の堀氏の発言は、「あなたはいつも人の意見を批判してばかりで、自分の意見が全然出てこない。」とやや喧嘩腰であったことは確かであり、そこは堀氏に非があると思う。
だが、この「あなたの意見は?」の質問に対し、東は「そんなのつまらない。」と発言したのだ。なので堀氏が「なら帰れ」となったのである。
「帰れ」も問題発言だが、東の「つまらない」はもっと問題発言だ。論議であるし、テレビで放映されている。このような状況で「つまらない」などとは、堀氏が「帰れ」と言いたくなる気持ちも分からなくない。

ツイッター上で東は『今度同じような状況になったら、自分が「帰れ」と言いたい』などとつぶやいている。全く自己に非がないように本人は感じてるみたいだが、私は今回の退席事件の一番の原因は東本人の「つまらない」発言だと思う。

そもそも、「こんな話を、いつまでしていても仕方がない。」のような、話の展開を変える役目は田原氏がする仕事だ。東がすることではない。だから堀氏に突っ込まれても仕方がないのである。
退席後、堀氏に対し、「じゃあ、あなたがこの番組の神様なんですか」などと怒り発言するシーンがあったが、この番組の神様=司会は田原氏だ。こんな本題から外れた発言をした自己を恥じて欲しい。

また、「ピクサー」を知らなかった田原氏に対し、ツイッター上で「まずこのような知識格差が無くならなければ」と発言している。はっきり言うが、田原氏の方が東よりもはるかに博識だ。
他の人の意見にもあったが、東は年上の人に対する配慮や謙虚さが無さすぎる。もはや一社会人としての素質が問題視される。
「ピクサー」を知らない田原氏を馬鹿にしたような態度が番組内で見受けられたが、すぐにでも自粛するべきだ。

ツイッターを見る限り、東は自身を客観視できていない。もし今後も公共の電波に出てくるようなのであれば、”人を不快にしない”姿勢で出演してもらいたい。
返信する
あら、また間違いですね。 (東さん頭いいですよ。)
2010-07-28 21:59:23
一番わかりやすいって他の人のタイトルでしたね。
すみません。(東さんは頭いいですよ。)
ですね。
いや、訂正しだすと止まりません。
ごめんなさい。
返信する
すみません。 (一番わかりやすい)
2010-07-28 21:57:02
貴重を基調とか、抗議を講義とか誤字でした。
某元総理大臣を笑えませんね。
返信する
今回は人選ですね。 (東さんは頭いいですよ。)
2010-07-28 21:48:09
人選がテーマと合ってなかったように思います。
あれは結局税制問題とかになるのはわかるような人選でしたよね。
東さんみたいな話をしたい人は3人くらしでしたね。
あれでは、東さんは話せませんし、ようは東さんはおまけのような感じで座らされてましたね。
税制問題は東さんのいうように30分でいいと思います。
今回のテーマを本当に真剣に話したいのならテレビ局側がきちんとそれなりの人を集めることが必要だと思いました。
結局ほとんど税制問題ばかりで、同じ議論の繰り返しだったともいえます。
まあ、東さんはテレビに出なくても食べていけるので出て行けたんでしょうねぇ。
しがらみがない分出て行った東さんが、あの番組の討論体制への講義を示していて、その気持ちはわかりました。
司会者の田原さんもどっちかというと税制問題とか好きなようで、たぶん話がそっちにいくんでしょうねぇ。
まあ、ああいういろいろ言える番組少ないので基調ですが、違う人選にしたらもっとおもしろい意見が出たと思うと残念です。
ネットで本当にテーマと合った人の議論をする番組があるといいですね。
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おっしゃることはだいたい (mao_mk68)
2010-07-28 21:17:24
わかったんですが、人生の中で時間がまだある人ともう少ししか残されていない人とでは、見えているものからして違います。
日本は人生で「少ししか時間のない多数の人」と「時間がまだある少しの人」とが住んでいる世界でも珍しい国です。
「時限施策を講じながら未来政策をしないといけない」というおそらく日本しかまだ直面していない問題があるのです。
都市部でいまラッシュのように増えているのはメモリアルホールです。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-07-28 20:37:58
意外と東さんは支持されているんですね。
単純に若者vs年寄りと分類するのは如何なものかなと思いながら見てました。
(ちなみに自分は30前半なんで若者?)

東さんは自分の望む討論会にならなかったから詰まらないと言い、それに対し掘さんが、では面白い意見をしてみろよと言った。
まあ、東さんにしてみればやり尽くされた議論だったんで知っている事、当たり前な事なんでしょうが、
他者がそれにそぐわない(東さんの中で既に結論が出ている)情況に苛立つのは如何なものかと。
そして東さんが結論を出している事に気づかない堀さんはちゃちを入れるだけで意見が無いなら帰れと一喝。と言うほど強くも無かったか。
文化的な話をしたい東さんの意向は分かるけど、それならそうとキチンと理解してもらうように説明をするべきだったね。
それが無くお前ら分かってねーよ、何レベル低い話してるんだよ的な反応では年寄りの怒りを食らっても仕方ないかな。

雰囲気としては、若者が正しくて年寄りは間違っている。なのに年寄りが権威を振りかざし若者の意見を聞かない。
的な感じになっているのは面白い。だけど果たしてそうなのかな。

個人的にはお偉い教授より企業で成功した人の方に言の重さがあるのでは?
と思っているので今度は企業成功者(実践)と
学者・教授・NPOグループ(論理)での対決が見てみたい。
返信する
文化でお金が稼げない事が問題 (kyounoowari)
2010-07-28 19:53:45
まとめのお話有り難うございます。分かり易くて助かります。
一番重要なのは東さんの「文化的な価値とかシンボルは大切で、むしろそういうものを大切にする事で人は幸せになって行く。」という言葉ですね。
そして、この番組で誰も発言していないことは「文化を金銭的価値へと変えられないことが最大の問題なのだ」という事です。若者がお金を持っていないことで、若者文化に若者が共感して、価値に見合うお金を支払うことが困難になっています。日本の文化は極めてクオリティが高いものにも関わらず、商品としての価値、経済価値がついていかないことが最大の問題なのです。
デフレでなければ、文化的価値に貨幣価値が追いついて様々なことが出来るはずなのに。
その部分の議論がすっぽりと抜け落ちている。本来、文化&観光は大変な経済価値があるのです。円高とデフレがその経済的価値を奪い取っています。そのことに議論が広がらなかったことが残念です。
返信する
Unknown (Fujiwara)
2010-07-28 18:47:07
「お金儲け」が目的ならば誰かの手伝いしかできないんではないかなあというのを思いますね。わたしたちは誰かが意志決定をしてくれることに慣れてしまっているんではないでしょうか。
返信する
本当に議論が得意な人間なら (kazuya)
2010-07-28 18:36:08
堀紘一のように感情を白熱させてしまうのではなく、激情してしまっている人間を落ち着かせて本音を引き出させることができるんじゃないかと思いました。

生きた時代が違うから感じることが違うのは当然で、今置かれている状況をどうやって次に繋げるか、という意味では若者だろうと歳を取った人だろうと考えていかなければいけないこと。

死ぬからどうでもいいとか、成長するには条件が整っていた老人が「俺達は頑張った」というばかりな感があるから、違うコンテキストに置かれた現代人の苦しみが理解出来ないまま。
結果、理解されてないで格下に見られた若者はもうどうでもいいという無責任な対応をし、その枠にハメられていくんじゃないかという気がします。
返信する
私の前のコメントの続きです (yurys)
2010-07-28 17:47:27
ついでに言えば、私は超旧体制な会社の中で受け入れてもらうにはもう年齢も行き過ぎているし、社員でない私が、地道に理解してもらうにはもはや時間が足りないと思ったので辞めて、こうしてブログで勝手なことを言っています。そのかわり、安定した収入を捨てました。
でも、組織の中で地道に、体制を変えるべく動いて行く人は絶対に必要だと思っています。組織がないとやはり世の中はなりたたないですから。haruさん応援しています。がんばってください。
返信する
haruさん (yurys)
2010-07-28 17:34:43
haruさん
私も猪子さんの意見には大同意です。

堀さんがかわいそうに見えたというのはバランスをとった訳ではなくて、堀さんが言ってる意見と言うのが、実はもはや古くさい意見であって、パネリストのうちの若い人たちから見れば、今更何を言ってるんだろう的なもので(実際にそうした反応もあったし)それを自分では素晴らしいと信じて本気で語ってるおじちゃんがちょっと哀れに見えてしまったから、かわいそうと書きました。
実際の社会では、年長者たちはそんな遅れた意見を言ってても偉そうにしているし、堀さんが言ってたビジョンをありがたがる人もいるんでしょうし(そっちの方が多いんでしょう)、こんなこと言ってる私の方が異端に思われ、全然お金は回ってこない訳ですけどね(笑)。それでも、これからの世の中が見えていない彼らオヤジたちは、私にとって可哀想だなと思えたので、そう書きました。
確かに今はまだ、ああいう古くさい考えが力を持っていますが、これから少しずつ変わって行かざるを得ないと思っています。なので、滅び行くものを哀れよのおと思ったってことなのです。
私の書き方が悪かったかもしれません。文章修行します。
返信する
Unknown (とも)
2010-07-28 14:25:29
本文おもしろかったです。

東さんは自分より頭の悪い人や年上への敬意が全然ないですよね。
せめて表面的な敬意くらい装わないと喧嘩になるのは仕方ない。
内容の正しさだけで勝負する姿勢ってすごくナイーブだと思うんです。
東さんはこれから変わるのでしょうかね。
返信する
牽制? (haru)
2010-07-28 14:14:36
前の方で書いたものですが、
猪子さんに感銘を受けた話を書いたところ
yurysさん に軽く拒絶?牽制?されました。
議論が偏っちゃう可能性があるからバランス感覚を取って。。。。というのがあるのかと深読み。
ここでの事が意図しているor当てはまるかは別として
バランスを取るという事が結果的に
事実の一つ一つを真摯に向かい合う事を遠ざける原因の一つではないかと思っています。
このこともまた現実の縮図

おそらく、若者に否定されている年寄りも、年寄りに否定されている若者も、利権にしがみついて見失っているよそからといわれている官僚やマスコミも
自分は正しいことor普通のことをやっていると思いはしても
悪いことをしているとは思っていない。
なので、誰もが悪者で誰もが善者であると思っています。
ということで、1部でバランスを取ったとがった意見を提示したいと思います

といいながら、最後にもう一つとがった話。
人の意見を聞かない、拒絶するエライ人達が現状を必死に守っている。
現状は客観的に裕福な先進的な国で何が悪い。という感じになっていますが、これは少しずつ沈んでいっている船みたいなものなので、どんどん新しいとがったものが出てきて発展して言って欲しいと切に願います。
旧体制の人々が共感するのは難しいと思うので、
うわべの賛成をするくらいなら、別世界の話として無関心になって欲しい(これも共存)。
これが新しい(昔の?)幸福社会の入り口だと思います
どんどん猪子さんの主張そのままになってるような気がして微妙ですが。。。

ついでに言うだけではなんなので
自分は朝生のパネリストの皆さんほど行動力を発揮する気力が無いので、超旧体制な会社のなかでとがったものを受け入れてもらえるように地道にやっていこうと思って行動を始めています。
返信する
Unknown (AA)
2010-07-28 12:51:47
東氏、言論で飯を食ってるわけだから、言論の場から出ていくのはどうかと思いましたね。
討論の場で、言葉で返せずに逃げるというのは、もっとも周囲から嘲笑され、軽蔑される行為です。
堀氏の「じゃあ帰れよ」発言もどうかと思いましたが、それを逆手にとって議論を進めていくだけの器量が東氏になかったのでしょう。
まだ若いということなんでしょうね。
返信する
Unknown (とおりすがり)
2010-07-28 09:16:17
田原氏の司会者としての調整能力不足で今までに何度も見苦しい映像を見てきた。以来、田原氏が出る以上この番組を見ることが無くなった。

結論なき駄論を延々と聞かされる身になって欲しいものだ。
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Unknown (Unknown)
2010-07-28 07:37:03
田原総一朗と堀紘一は、グルですよ。彼らは金儲けのためにメディアを使っているんですよ。
なぜ、こんなことを皆言わないんだろう。
http://www.dreamincubator.co.jp/company/index.html
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議論からの退席は (石川)
2010-07-28 06:06:31
敗北そのもので、もっともしていけないことです。

退席する精神性は日本特有で、これをなんとかしない限り、幸福にはなれないでしょうね。

この派生として、退席させようとするのも同じです。

退席してしまう危険があるなら同席しないことです。

ちなみに、日本に文化がないわけでなくて、中年以上の女性が伝統文化にすごいお金をつかっていますよ。

まぁ、錯覚するのは、テレビが中心であったり、インターネットが中心であったり、書籍が中心であったり、つまり、マスメディア中心に思想があるかのような現象に原因があるのでしょう。

単純にいえば、マスメディアが崩壊してきているだけです。

で、個人の退席というのは、マスメディアの世界にひれ伏したみたいなものです。オレはここに存在しているで、黙り通していてもいいんですよ。まぁ、キレキャラも芸のうちで、日本では受け入れてもらえそうですけど。

ちなみに、アメリカだと、トムクルーズが、自分の宗教の宣伝もかねてでしょうか、サラダオイルを1リットル、イッキに飲むテレビ放送があって、ああ、文化だなぁと思いました。笑
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まったく堀氏は弁護に価しないと思います (voo)
2010-07-28 04:42:13
この記事ではバランスをとって両者にそれなりに好意的に書いてますが、はっきりいって堀氏の発言は言い訳のきかない大間違いがあるのでまったく弁護に価しないです。

それは東氏に対していつも自分の主張をいわず、人にツッコミをいれているだけ、というもので、おそらくはじめて東氏と同席した朝生において、東氏は自分の主張をいってないどころか、ネット技術の進歩によってある程度巨大な規模でも直接民主制が可能になる、それをふくめて代議制民主主義を終わらせて、SNSによる地方自治体運営や直接民主制をネット技術の洗練を利用して実現させていこう、というナイーブなまでに明確な自分のメッセージを発してたわけです。

いったい堀氏はこんな「現実性がない」といくらでもツッコミがいれられそうな未来社会のデザインをあえて語る東氏の主張をきいていながら、何を血迷って人にツッコミいれているだけなんて妄言を吐いちゃったのでしょうか?

単純にそういうのをわかってて嘘のレッテルをはったか、上記のどう見てもはっきりした主張を理解できないほど頭が悪いかのどちらかにか考えられず、どちらであっても堀氏が全面的に間違っているのは明らかでしょう。

その点において東氏が語る価値もない人物とみなして退場するのは正当であり、むしろよく戻って話したなと思うくらいです。
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わかりやすくまとめていただいてありがとうございます。 (通りすがり)
2010-07-28 03:40:40
ネット上で堀さんがすごく叩かれるのを私は見たんですが、あなたの言っているように、退場騒動の後にちゃんと堀さんは東さんのことを理解する部分もあったのに・・・
あの人はそういう器量も持っているんだけどな
一部だけを見ただけで老害やらなんたら・・・
アホらしいです。
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私もツイッターから (YS)
2010-07-28 03:39:19
はじめまして。
今回の朝生は放送忘れていて、後半から見たのですが、そんな展開だったのですね。
個人的にそれ程そそられるテーマではなかったのに、見ているうちに、もの凄く重要な話をしている事に気付いて、食い入って見ていました。
いい討論だな、と思って見ていたのですが、やっぱり一度溜まってるものを吐き出さないと、純度の高い主張って難しいのですかね。
常日頃思っていることだったり、本質的な事を伝えたい時って、余計な装飾が付いちゃったり、逆に本質過ぎて言葉が少なかったりで伝わらなかったり。

東さんの、文化を説明する言葉も出していかないと…というくだりは重要…と言うかある意味目からウロコでした。
よく言われる「文化を輸出」という活動に感じていた違和感が解消された感じでした;

ブログの文章は、内容も読み易さもとても良かったと思いますよ。
ブックマークしたので、たまに来たいと思います。
おじゃましました。


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Unknown (KT)
2010-07-28 02:08:23
東さんのツイートを見ると、番組出演前から番組とは関係のないことで鬱屈としていて、
「このままの精神状態だと愚痴ってしまいそうだ」というようなことをつぶやいていましたからね・・・。
私はその経緯を知りつつ放送を生で見ました。
ああ、やっぱり・・・といった感じでしょうか。
東さんは前回出演時にも、人口分布から考えて年長世代はマジョリティであるわけで税制や行政サービスは彼らを利する方向でデザインされるしかない、したがって結果の見えている不毛な世代間対立よりも社会全体の未来を語るほうが生産的だ、と提言していました。
にも関わらず、今回も不毛な対立構図で制度設計の話ばかりで辟易していたのでしょう。
今回の東さんの態度や論旨は、前回出演時の提言や直前の精神状態などのコンテクストを踏まえると理解しやすいと思います。
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はじめまして (K・S)
2010-07-28 02:05:33
おなじくTwitterから参りました。
分りやすい解説、大変参考になりました。

>大きな仕組みの話しかしないから、
>一市民はみんな自分には手の届かない事だと思って、
>絶望するんだよ皮肉な事に。
>こうした討論番組に希望がないのはそのせいだ。

ブログを持ってますが、今回の朝生に触れた後、朝生の検索でのアクセスが多く、影響力は大きかったように思えます。

watさん同様、堀対東氏の最中に発した猪子氏のフォロー「高齢者世代が、マイノリティである若者の声を拾わないと、若者はすねてしまう」っていう意見、

あと(年金問題に触れたときだったと思いますが)誰もが言いにくかった「高齢者がここまで長生きするとは思っていなかったのでは?」という勝間和代氏のコメントが印象に残りました。

朝生では前例がないのですが、そう遠くないうちに同じテーマで討論を見てみたいと思っています。
ブログ応援しております。
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再確認できました (ike)
2010-07-28 01:35:57
田原さんのツイッターからとんできました.
番組の内容をしっかりと再確認できました.ありがとうございます.
同世代の東さんにますます期待!
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まだ前半しか見てませんでした (Junya)
2010-07-28 01:30:33
後半こんな展開だったとは!
急いで見なおします。
的確な文章分かりやすいですね。
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ありがとうございます (yurys)
2010-07-28 01:26:39
こんなにたくさんのコメントをいただいたのは、このブログを開設して以来初めてで驚いています。本当にありがとうございます。仕事としては、テレビのナレーションを書くくらいしかやったことがなく、文章はまだまだ修行中ですが、何人もの方にわかりやすいと言っていただけて励みになりました。

haruさん。watさん。私も猪子さんの発言には共感しました。人にもよるんだけど、自分の価値観以外のものに聞く耳持たないおじさんは多いですよね。ただ、続いて福嶋さんが東さんの話聞きたいといって、田原さんも「堀さん以外では聞きたいと思っている人もいるんだから」と言ったとき、堀さんが孤立したみたいに見えて、ちょっとだけ可哀想な気もしました。

naoさん。たしかに東さんのあの態度は腹立ったかもしれませんね。私は彼の主張に共感していたので、ブログではそっちを伝える事がメインになってしまいましたが、確かに、言いたい事があるならば、タイミングなんて見計らわないで、最初に自分から問題提起するくらいでもよかったのかもしれませんね。ご指摘ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。



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応援してます! (mamu)
2010-07-28 00:05:17
ツイッターから来ました。
朝生は見ませんでしたが、この記事を読むことができて良かったです。
また来ますので、“ブログ奨学生”がんばってください!
応援してます。
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Unknown (田和憲太郎)
2010-07-28 00:01:12
ツイッターから来ました。
他の方もおっしゃってますが、これからの日本にとって、
とても大切なヒントをいただきました。
世代間の対立と調和。
どうにかやっていきたいです。
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Unknown (さかまた)
2010-07-27 23:38:08
例のセンセーショナルな部分の動画しか見ていなかったので、話の前後の流れ、各出演者の背景に絡めた明快なまとめは、とてもありがたかったです。
これからの話をしようにも年配者と若年者の文化や価値観、情報リテラシーの差はいかんともしがたい部分があるので、東さんを始め新しい価値観や提案をできる人がもっと沢山、明快に周囲や年配の人に伝道して行く必要がある様に感じました。
ちなみに2月にやった勉強会の第二弾を10月末にやるので、もしご興味があればまた来てやってください。
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 (あーあ)
2010-07-27 22:04:01
高橋亮平は止めるの早すぎ!
彼の主張なんぞ、なんも心に残ってない。
前半のつまんない部分を取り戻すためには
後半もっと面白くなれたのに残念。
モメるのが悪いことなの?
なにその前提?
どんだけ言い争っても本の宣伝するぐらいが
丁度いい。
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このコメント欄・・・ (shin kiri)
2010-07-27 22:03:34
前出意見させて頂いた者ですが、このコメント欄、もっともっと続いていくことを願います!(笑)

みなさまの感じ方を知りたいです・・・。

大げさでなく、日本の将来に、とても大切な何かがあるように思います。
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若者のあり方 (wat)
2010-07-27 21:51:40
この喧嘩に関しては、私も猪子氏の言葉が一番心に響いた。内容はうろ覚えだが、
「現在、年寄りがマジョリティで権力を占めている。価値観が変化してきた若者はマイノリティ。年寄りが多数でそんな若者を怒ったら、若者は拗ねてしまう。多数派なんだから年寄りは若者の意見を汲みとってあげなくてはならない。」

そして、その後の勝間氏の発言。
「年寄りは、経験や知識が豊富なのだから権力を占めるのは当然。そこに若者がアタックするためには、若者は必死に努力しなくてはならない。」

日本は老害がまんえいしているとも言われるが、年寄りは間違っていたとしても若輩者の意見をまずは聞き入れること、そして若者は年配の人に追いつくよう必死に努力してアタックすることが必要と感じた。
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ツイッターからきました (DIVE)
2010-07-27 21:37:46
読ませていただきました。
感想をと思ったのですが自分がコメントしようとしたことは既に皆さんが仰っていたので一言だけ。
朝生を見て自分が思い蟠っていたことを纏め代弁してくださったこと感謝いたします。
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上から目線 (Miya)
2010-07-27 21:17:18
何時頃からか朝生はバラバラで延々と簡単な結論も無く時間の浪費が多いから、先週も見ていて、くだらないから切って寝た。
これを読んで正解だと思う。
堀以下成功者の上からの命令。 
戦前と変わら無い。
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わかりやすかったです。 (ありがとう)
2010-07-27 21:07:34
 大島・野坂時代のあと、政治家のいいわけ大会みたいな幹事だ見なくなっていましたが、今年はよく見ます。今回もみんなバラバラ・・・と思いつつ、見続けましたが、こんなにわかりやすく記録してくださってありがたいです。

 なんだかんだ言って田原さんに変わる人は出てこないですね。Twitterで田原さんを追いかけていると好感持てます。
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Unknown (リンドス)
2010-07-27 20:53:06
ほぼ同じ感想です。
私が朝生に気づいたのは、東教授が戻ってきてからですが、その後の流れから注目していました。

インキュベーターの堀さんは私は好きな評論家でした。偏屈な知識人じゃない、面白い人だけど若者の切り口とか、センスとかが瞬時には理解できないので、ああいうしゃべりに始めのほうはなったと思うんですよね。

本当は結構、話あってるじゃんと思いました。
今までの政朝生で多分一番、面白かった。
もっとああいう世代間格差のある識者や経営者同士で対話させたいな。不毛に終わらないと思います。何か次世代の風を読み取ることができる、きっかけを生むと思います。

メンバーはそれなりに考えるべきですが、中間の世代40前後ももう少しほしい。
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Unknown (nao)
2010-07-27 20:50:32
 堀が怒ったのはね、東の「ずっと帰りたそうなありありな態度」に対してですよ。口を開いたかと思えば、「それってもう知ってる事。その先の話をしよう」と、もったいつけた前置きしたから、堀は切れちゃった。つまり、東の討論の作法について、堀おじさんは怒ったんです。
 「そう思ってるんだったら、ふてくされてないで、自分からさっさと問題提起して、話せ!」ということ。実際、話したもん勝ちあの番組の大原則だから。

 2人の討論内容についてはあなたと全く同意見です。大島と野坂のケンカを知っている者より。
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再放送を (sheepsong55)
2010-07-27 20:49:41
今月は23日夜が月末金曜日とは気づかず、子の番組を見逃した。田原総一郎が戦後は金だけといっていたらしいが、ソニーだってトヨタだって金だけで出来るとでも思っているのか。こういう昔の左翼見たいのは早く死んでいただいたほうがいいでしょう。いつも思うのだがBSの夜中でも再放送してほしい。
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人間、いつもやっぱり自分が真ん中。 (shin kiri)
2010-07-27 20:22:21
私も、オンタイムで見ていて、「あ、以前、栗本慎一郎がこの番組で退場したときって、こういう感じだったのか?」と、議論の内容とは直接関係のない感情に包まれました。(てか、事故の瞬間を目撃した何とも言えない居心地の悪さと不安感)。

いまさらながら・・・とyurysさんは書かれていますが、私も、今回の放送事故がこのまま自然pastとならず、どこかで議論される、または(ある程度)総括されることを望んでいたように思いますので、このblogに出会えて何かしらの安堵感を覚えありがたく思います。

どうやらソーシャルでは、年齢(若者、若者でない人)に関わらず、席を立った東教授への風当たりのほうがやや強く、堀氏の策士的態度が評価されているように思います。

堀氏は同番組だけでも、対東教授に対してだけでなく、「若者世代」とカテゴライズされる人にはほぼいつも厳しい態度ですが、しかし、私はどうしてもあの時ばかりは、あの場(それこそ高橋氏が言う「公共の放送で」)において、「帰れ」「出て行け」という言動の理論と神経があまりにしっくりきませんでした。

堀氏は過去少なくとも2回(3回?)東教授と共出していますが、どうやら堀氏も東教授に対するそれまでの不満が溜まっていたようで、いっきに吐き出した感じでしたね。

ま、年長者の存在はいつの時代でももちろん重要ですが、若輩者への耳の傾け方も、時代と共に変化する必要があるのかも知れないなと思いました。

今、企業ツイッター等、新しいモノ・コトの導入を重役に説得するのはとても困難、または困難だったという話をリアルに耳にするようになりました。そりゃそうでしょうね。そうでないのは孫さん等のマイノリティでしょう。

人間って、いつの時代でも、良い意味で結局自分が中心です。だからこそ「人の意見を聞く」、さらには、「人の意見を引き出す」ことは大きな価値を生み出すのではないでしょうか?

今回の事故は、退席には何の意味もなく、ディベートテクニックの勝敗にも何の意味もなく、若者と若者でない人もちゃんと意見を持っているということが証明できたわけですから、若者は「性根無し」と言わないよう、若者でない年長者は「老害」と言われないよう、言動と行動をより高い極みに運んで行く意志と意識を持つべきだと思います。
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猪子さんに衝撃 (haru)
2010-07-27 20:01:38
個人的には、東さんが戻ってきてから、堀さんにぼろくそに言われた後の猪子さんの発言にぐっと来ました。
内容は、
堀さんみたいな年長者がそういう風に怒るのが現実の縮図だ。
若者は年長者にそういった価値観の押し付けをされて何も出来なくなる。
といった内容。
まさにと思いました。
個人的には猪子さんがいつも言っている”年寄りがすぐ怒る”が、若者の問題の根幹だと思います。
単語がゆるいのでスルーされがちなのが残念ですが、田原さんは非常に買っている様子。
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とても解りやすかったです。 (do1phinring)
2010-07-27 19:31:25
とても解りやすくまとめてあって、放送を観た時にきちんと理解ができなかった部分の意味がようやく解りました。

私は20代前半なのに、どちらかというと年配の方の意見に偏っていたということが今回の朝生で分かり、少しショックを受けました。

時代に合わせて柔軟に考え方を変えていくことが大切なのでしょう。


世代を超えた本音の良い合いの機会を設けることってなかなか難しいことだと思います。
今回の朝生が良いきっかけとなって、どんどん日本の人々がが幸せを感じられる国になって欲しいですね!


分かりやすい説明をありがとうございました。
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Unknown (とーりすがり)
2010-07-27 19:29:25
良い文章ですね。

わかりやすい
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Unknown (痴本主義者)
2010-07-27 19:24:15
「金融技術」とやらが文化とはとても思えないけど、消え去りつつある職人技は間違いなく文化だと思う。経済という観点からみたら逆なのだろうけど。
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同意です。 (masahiro)
2010-07-27 19:19:31
当該エントリ拝読して、溜飲下がる
思いでした。こういった考え方
ができる人がもっと増えればいと
願います。
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素晴らしい記事 (sh1ge)
2010-07-27 19:06:10
あの当時の混沌としていた朝生の流れを、きちんとそれぞれどういう立場と視点で意見を言っていたのか、整理して書いてくれているので、読みやすいです。

あの番組を見て衝撃的だったもの、自分が大事だと思っている価値観が、時代を経るうちに、同世代の人々にしか説得力を持たなくなること。
そしてそれに自分自身で気づきにくいというこの二点です。

個人的に、これからは文化を育て、輸出することを、個人や企業中心としてやっていけたらなと考えています。
国に頼っても、時間が掛かりそうなので。

そして、その文化を育てて行くため、温かい目を持ち磨き上げるのが、批評家の役割になりえるのかなとも思いました。
才能を磨き上げる職人としての、批評家です。
企業が批評家を抱える時代とかオモロそうです。

いやーこの記事のおかげでまた考えることが増えました 笑
ありがとうございます!
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書いて良かった (yurys)
2010-07-27 12:12:16
こちらこそありがとうございます。書いて良かったです。一悶着あった後の東さんの意見は、まさに私も常々思っていることで、この騒動をきっかけに、世の中の議論のあり方が変わるといいなあと思って記事にしました。
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一番分かりやすい (Sysuo)
2010-07-27 11:44:08
私も朝生録画で見て、
東さんの退出辺りで話がガラッと
変わったのは分かったんですが、
東さんが言いたいことがあんまり理解できませんでした。

分かったのは堀さんの器量のよさと
高橋さんのフォローのうまさ(笑)

でも貴方のこの記事を読んで、
グッと東さんの言っていたことが
近づいた気がします。
国民が前向きになるように
ポジティブな解決策の話をしましょうって
ことだったんですね。

ツイッターだと勝間さんのまとめが
延々と流れてますが、
勝間さんは勝間さんで自分の経済論まわりの話しかしてないので、
私はここの方がよっぽど分かりやすいと
思いました!!!

ありがとう!!
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