昨日行われた社会人アメリカンフットボールの日本選手権「ジャパンXボウル」は
2連覇を狙う富士通フロンティアーズに、7年ぶりの日本一を目指すパナソニック
インパルスが挑むという形で、下馬評では富士通有利の声が圧倒的であった。
結果は、今季限りで引退を表明しているパナソニックインパルスのエースQB高田選手
を始めとするインパルスの選手が、素晴らしい集中力と勝利への執着心を発揮し7年ぶ
りの日本一を手にした。
試合のターニングポイントはいくつもあった。
富士通のワンサイドになり得る可能性もあったが、そのたびにパナソニックはチーム一
体となり踏みとどまり、残り時間5分で最大11点差がついた試合を残り50秒でひっ
くり返した。
これぞフットボールである。
学生時代の有名選手、恵まれた練習環境、要所に配置された強力米国人選手。
これは富士通、パナソニックに共通するところで我々クラブチームからすると羨ましい
限りだが、だからといって白旗を揚げるわけにはいかないし、パナソニックが日本一に
輝いたのはそれらのことだけが要因ではないと捉えている。
パナソニックは忠実にゲームプランを遂行し、完遂した。
徹底したボールコントロールとグッドキッキングゲーム、そして何よりもストロングハ
ートを最後まで持ち続けた。
日本最高峰の舞台でアサイメントを完遂した選手と、それを導いたコーチングスタッフ
の勝利である。
一方の富士通も王者らしく、キャメロンをはじめ常に相手を凌駕するパフォーマンスを
みせたが最後はturnoverバトルでの戦いが勝敗に結びつく結果となってしまった。
毎年というか、自分たちが出場できないJXBはどこか冷めた目で観戦していたが、今年
は最高の舞台で最高の戦いを目にして、物凄い刺激をいただいた。というより涙が出そ
うになった。
来年は彼らを超えるチームを作り、私が昨日いただいた感動を与える側にまわりたい。
最後に、
この素晴らしいスポーツをもっと広めていきたいが、色々なことを知れば知るほど残念
な気持ちになってしまうのも事実である。
人生を掛けてフットボールの普及にコミットしたい。
今は雌伏のときである。