eggshell

eggさんの心に響いたことや思ったこと、作ったものなどを並べています。

庭園巡り【3日目】最終日

2009-05-29 23:52:30 | Weblog
今回の楽しみのひとつに、『出雲大社』の参拝があった。



伊勢神宮や明治神宮のような長い参道はなくて・・・



あっという間に拝殿に到着。



ちょっと奮発してお参りし、いよいよ目的の御本殿~♪

大規模木造建築の御本殿は「大社造り」と呼ばれる日本最古の
神社建築様式なので、しっかり見ておかないと。。。

んがーっ、しかぁーし・・・



なんだこりは?



御本殿は、60年程に一度行われるという御修造の真っ最中。
こんなにも立派な囲いで何も見えまっしぇ~ん。

なんでも、平成20年に大國主大神様を仮のお住まいの御仮殿(現拝殿)
にお遷し申し上げたそうで(そういえば拝殿に「御仮殿」って表示が
あったっけ)、御修造がととのうのは平成25年5月になるそうです。

・・・ま、60年に1度のこういう姿が見られたってことで
納得するしかないか。   ううっ(涙)



神楽殿ではちょうど結婚式が催されていました。


そして隣接する『島根県立古代出雲歴史博物館』へと移動。



どれも興味深かったけど、平安時代の出雲大社本殿の模型や、
沢山の銅剣や銅鐸は特に心をくすぐられました。


この日はお祭りや航空ショーなどで渋滞が予想されていた為に
急遽予定を変更して、庭園巡りは近場の1つだけに。

『康國寺』




そのお庭は、江戸末期に造られた美しい庭園でした。



旅伏山と貯水池(錦鏡池)を借景に取り入れた、枯山水の
美しい庭園。
主木の松に飛び石に・・・まさしく出雲流です。
地元で産出される石を使った石灯籠も特徴のひとつだそうです。



小さな石を並べて短冊石風にしているのもなかなか味があって
いいかもしれません。

今回の旅でも、快晴の日はなかったのですが、この地方で枯山水
が積極的に用いられるのは、どんよりとしたお天気が多いことに
よるそうです。
砂を敷くことにより、太陽光を反射させて、部屋に光りを取り込む
手法というわけです。

なるほど。。。


そして一路空港へ。



さようなら、出雲の国。

庭園巡り【2日目】庭園編

2009-05-29 22:03:44 | Weblog
観光を終えて、本題の庭園巡りへ。

最初に訪れたのは『木幡山荘』(こわたさんそう)。



鬱蒼とした緑に囲まれた回遊式の庭園。
飛び石などは移すのを忘れてしまいました。。。



幕末から明治にかけては多くの文人墨客が訪れたそうです。



深山幽谷の趣がたっぷり。




そして次に訪れたのは・・・
鉄師頭取の『絲原家庭園』。



ここも与謝野鉄幹・晶子夫妻や近衛文麿などの文人墨客が
訪れたり、映画の舞台になったりもしています。

↓出雲流の飛び石組が美しいお庭。
短冊石を中央に、その周りに丸い石を配置する飛び石組手法が
特徴的です。



↑ちょうど九輪草の花がきれいに咲いていました。
今までのほとんどの庭園に共通して、所望すればお抹茶が
いただけるのですが、これは茶人でもあった出雲国主松平氏の
影響なのでしょうね。


そしてこの日の最終目的地は『出雲文化伝承館』。



ここは、復元された「独楽庵」・移築された旧江角邸の「出雲屋敷」
・お抹茶がいただける数寄屋建築の「松籟亭」・展示室・お食事処
などの施設で構成されています。

先ずは「出雲屋敷」とそのお庭を拝見。



このお庭は、典型的な出雲様式の平造り枯山水の回遊式庭園。
黒松を中心にモッコク、ヒバ、モチなどの緑樹が植栽されて
います。



2枚の短冊石は、地下に70cmも埋まっているんですって。
家も庭も寸分違わず移設したそうですが、大変だったこと
でしょう。



このとびっきり大きな飛び石は、お殿様が乗りつけたカゴを置く
場所だったんですって。

しばし庭を鑑賞し、次は「独楽庵」へとまいりま~す。



千利休が宇治田原に建てたと伝えられる独楽庵の復元。
竹で作られた樋が印象的でした。

そしてお抹茶をいただく為に「松籟亭」へ。



ここのお庭も出雲流。



開閉によって、ひょうたん型開口から通気ができる仕掛けも
あったりで、建物はちょっと洒落た数寄屋建築です。

出雲流の特徴が結構つかめてきた2日目でした。