「世直し太郎」の政局斜め読み

偏向マスメディア報道の本質を直観力で読み解き、内外の話題を大胆に斬っていきます。とりわけ大中華帝国主義許すまじ!です。

心情派の「脱原発論」の皆様へ(その1)ペトカウ効果VSホルミシス効果

2012年02月16日 | 原子力発電問題
原子力エネルギー安全保障の観点から、合理的な原発選択の意義を世に問いたいと思っておりまして、別に現行の原発行政を無条件に認める強硬な原発推進原理主義者ではございませんので、しっかりとご理解をいただかないと困ると思いましてあらためて言及させていただきます。

まず、「反原爆運動」の形を変えただけの「脱原発運動」を仕掛けている左翼政党、環境左翼活動家や労組の構成員の方々と、おそらく昨年3月の東日本大震災に伴う福島第一原発被災後の放射線被ばくに関するマスメディアが煽った恐怖心をその動機にしている脱原発論を唱えている多くの方々とを1回峻別してお話ししたいと思います。

特に、原発被災に伴う過酷事例としての広範囲な放射線被ばくに関して、低線量の放射線を長期的に被曝するとどれだけの健康障害が起きるのかに関しては、正直言って、動物実験の域を出ていない臨床データを元にした学説で批判されている場合が多いです。

世に、「ペトカウ効果」と「ホルミシス効果」という二つの学説があります。

ペトカウ効果は1972年にカナダの医師アブラム・ペトカウ氏が唱えた低線量の放射線を長期的に被曝すると生物に悪影響を与えるとする側の「動物実験を元にした学説」です。

そして、1978年、逆に低線量の放射線を長期的に被曝すると健康に良いとする「実際の人間の臨床データ(中国における自然放射線被ばく者の肺がん発生率が低くなる)に基づく学説」がホルミシス効果です。

これが、いわゆるペトカウ効果VSホルミシス効果の両学説のぶつかり合いの原点です。

時系列と調査対象をよく冷静に比較してください。

あのチェルノブイリ原発事故を挟んでも、その被ばく者の臨床データを踏まえても、世界からホルミシス効果が否定されていない事実にぜひご注目ください。

おそらく毎年定期健診をする福島県民の皆様の健康状態から、この問題に決着をつける新たな臨床データが収集できると思います。

本当に福島第一原発被災後に、福島県の多くの地域住民の方々が家畜も飼っていたペットもすべて放棄させられて日本政府から避難を強制される必要性がどこまであったのか、私は「住民の住む権利を護る」「国民の財産権を護る」という観点からも多大に問題があった政府判断だと見ています。

あの原発被災からまもなく1年になろうとしている時点で、多くの異論を恐れずにあえて指摘させていただきます。

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