桜和尚ブログ

下記に引越しました
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◆マインドフルネス瞑想禅in仙台アンケート集計結果

2014年07月04日 | マインドフルネス

 

6/9に開催された東北で初めてのマインドフルネス(気付き)セミナーには、50名の方々が参加しました。

私自身、無事終わって気が抜けて??気づいたら1ヶ月が過ぎていました。

(気づきのセミナーが終わって気が抜けたとは、何たること。自己反省。喝)

そんなことで、参加者の皆さんからの大切なアンケートを慌てて集計してみたところ、

興味ある結果が出てきました。(^o^)

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・参加動機ですが

坐禅や瞑想に興味があった。マインドフルネスに興味があった方々が多かったようです。

・体験しての感想は、

気持ちが落ち着いたと答えた方は約半数。

ポジティブな效果がありそうだ。苦しみ・悲しみに効果がありそうだ。と答えた方を合計すると

(複数回答で37名)

全員が気持ちが落ち着いた。効果がありそうだと感じたことになります。

・今後の指導と開催ですが

回答者の実に85%が今後も参加してみたい。定期的に続けたいと希望しています。


そして、体験後の感想も、皆さんレベルが高いです。-----以下

自分が存在することの感覚に、少し気づいたのかと思う。

体の感覚に意識を向けているうちに、愉快な思いが湧いてきた。

自分の心の内側を見つめることが大事なことだと、改めて気づいた。

体に意識を向けている時は、不思議と不安を考えることができなかった。

気づきを体現できるようになり、穏やかに生きられたらいいなと願う。

楽に生きる”ことに共感します。

どうですかこの感想!本当に意識が高いですね。

そして、皆さん是非この機会を体験した後、それぞれのマインドフルネスを皆さんそれぞれのカタチで学んで下さい。

例えば、

ネットでマインドフルネスや関連本を探す。情報を見てみる。

山下老師の本を読む。NHKの心の時代ビデオ録画をもう一度見てみる。

一人自宅で座ってみる。腹式呼吸をしてみる。

何かで頭にカチンと来た時には、ゆっくり呼吸をしてみる。

仏壇のカネをチーンと鳴らし、その音に心を傾けてみる。

空を見上げて、雲と青空を見つめる。雲とは何?青空は・・

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などなど・・・一人でもできることはたくさんあります。

ひとつでも生活の中で出来たら、あなたはマインドフルネスの「気付き」をこのセミナーで体得したということになります。

アンケートを見るだけでも、ただ1回だけで深い気づきを得た人もいます。

東北の震災を機縁にマインドフルネスの種が小さな芽を出したように感じます。

太陽の日差しを受けて、水や栄養を与え、どんな植物や木になるか、

どんな花を咲かせるか、青空目指して大切に育てていきましょう。


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以下、アンケート集計結果(複数回答-可)

参加者48名中アンケート協力者33名

 

①  参加しようと思った動機は何ですか?---回答数

  1. 震災関係の自分の心の問題-----1

2.ネガティブな感情の改善-----15  

3.仕事・ボランティアに活用するため-----5 

4.坐禅や瞑想に興味があった-----13  

5.マインドフルネスに興味があった-----13

 

②  体験していかがでしたか?(感想)

 

1.気持ちが落ち着いた。-----17

2.ポジティブな效果がありそうだ。-----10

3.苦しみ・悲しみに効果がありそうだ-----10

4.震災の心のケアに効果がありそうだ-----1

5.思っていたのと違いを感じる。-----1

6.あまり変化はない。特に変わりはない。-----2

7.理解が難しい。感覚がつかめない。-----1

 

③  今後の指導・セミナー開催について

1.今後も指導受ける機会があれば、参加してみたい。-----22

2.定期的な機会があれば参加したい。続けたい。-----6

3.次回は出席できるかわからない-----6

(その他 昼に開催して欲しい—2名)

 

体験していかがでしたか?(感想)

・自分が存在することの感覚に少し気づいたのかと思う。そして、今の自分を生きること、いつも考えている仕事のため、月々の悲しみと向き合うことが多いのでよかったです。

・なんとなく理解できそうな気がします

・今までに感じたことのない不思議な思いでした。

・今後も続けたい

・体の感覚に意識を向けているうちに、愉快な思いが湧いてきた。

 

今後の指導・セミナー開催について(希望)

・1人で行うことが難しいので、このようなお互いに勉強する機会があれば良いと思う。

・休日が不定期なもので、今回ちょうど休暇がありましたので、次回またチャンスがありましたら参加したいと思います。

・今後も参加できればぜひお願いします。

・今後とも、東北の地で定期的に行って欲しい。

 

最後に、気づいたこと、感想、主催者への要望など、何でもご記入下さい

・自分の心の内側を見つめることが大事なことだと改めて気づきました。

・体験中、全く眠くならなかったのが不思議でした。

・苦しみ、思考を手放した黒いエゴの存在に少し気づきました

・話の内容がよく掴めなかった。本を読まないとダメかも。

・自分と痛みを分ける。自分の体に注目するのが分かりやすかった。

・ピリピリする感覚はつかめた。まだまだ雲の中

・体に意識を向けている時は、不思議と不安を考えることができなかった。これは非常に不思議だった。

・初めてだったのでよくわからないが、続けて参加することによって、気づきを得られるような予感がします。ぜひ続けて参加したいです。

・難しい事ですが、気づきを体現できるようになり、穏やかに生きられたらいいなと願います。

・最後の”楽に生きる”に共感します。まだ抽象的で理解には遠いですが、マインドフルネスの定義に時間が割かれましたが、具体的な例を示してもらえれば分かりやすかったかもしれません。

・一回ではわからない問題とは思いますが、手応えは感じました。妻にも勧めます。

 


◆ヨーガと禅とマインドフルネス-その效果

2014年06月02日 | マインドフルネス

昨年発刊された藤田師山下師の共著「アップデートする仏教」を読んだのが2月でした。

ちょうど3月に神奈川に行く用事もあって、鎌倉の一法庵におじゃましました。

普通40分も坐禅をしていると、足の痛さとの格闘で、早く時間が過ぎないかと考えてしまいます。

ところが、山下老師は言葉による導きで、1時間半も退屈には感じませんでした。

濃い時間が流れるというか、ピュアな時を刻むというのか、ゆったりだけれど、あっという間でした。

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曹洞宗の只管打坐は、とにかくタダ座ることが最尊とされています。

何かを目的としたり、何かのために座るのではない。

まして、悟りを求めたり、苦悩を減らすための目的としての

坐禅ではない!と教えられます。

最初の数分は呼吸に集中していますが、すぐにあらぬ事を考え始めます。

シンキングする自分を追いかけて、ぐるぐる回るようなものです。

心猿意馬とは、まさに得て妙。

坐禅を何年やっても、皆こんな有り様です。-----------

一方庵でコトバの導きによる瞑想禅の後、

歩いてすぐの稲村ヶ崎の砂浜まで出かけ、今度は歩く瞑想です。

坐禅には経行(きんひん)と言って、坐禅が一区切りすると、引き続き歩く坐禅を行います。

一呼吸で右足半歩、また一呼吸で左足半歩とゆっくり歩みます。

ところが、これが形骸化して、何のために歩くのか、どのような思いで歩くのか、何に集中して歩くのか、

特に詳しく指導は受けません。ただ、一呼吸で半歩あゆむことだけです。----------

稲村ヶ崎の海岸を波の音を耳にしながら、砂地に足を取られながら、牛のように歩むと、

何か気付きのようなものが感じられます。

今でもあの時の時間と空間が、記憶に刻まれているように蘇ってきます。

話はちょっと横道にそれますが、--------------

修行時代、朝のお粥のタクアンをかじると、ボリボリ音がします。

すると、音を出して食べるな!と先輩古参から叱りつけられます。

恐る恐る奥歯ですりつぶすようにして、飲み込みます。

何と理不尽なことかと腹を立てても何ともなりません。理屈に合わぬことが修行なのですから・・

でも、マサチューセッツ大学のマインドフルネスセンターの所長ジョン・カバット・ジン博士は

患者に干しぶどうを与えて、ゆっくりとゆっくりと時間をかけて食べ、味わうという療法を施しているそうです。

そういえば、ご飯粒を2~3粒食べると甘く感じます。

ところが、卵かけごはんにしてズルズルすると、ご飯の味がわからなくなってしまいます。

タクアンもゆっくり噛んで、音を出すなと言うのは、実はマインドフルネスだったのだ!と今更ながら気付きました。

ですから、本当は禅の作法や習慣にはすべて意味があるのですが、形骸化してしまうのです。---------

話を戻しますが、

ゆっくり歩く修行、経行(きんひん)には本来、「この一歩この一呼吸に、時間・空間がすべてが包含されている」

 ということに気づく「歩み」なのだということが、

稲村ヶ崎の海岸を歩いて、感じたことです。

本来は意味を持っていたものが、カタチばかりになる形骸化。

これによって、本来の面目が霧や雲に覆われてしまいます。

恐るべし形骸化です。

そこに目覚める・気づくということがマインドフルネスなのでしょうか。

本当のご飯の味、タクアンの味。呼吸と一体の自分自身などなど。

ありありと本来の味だったり、カタチだったり、意味がそこに形を表してきます。----------

歩くにしても、足の爪先から体重移動してバランスを取り、片方の足に体重を移す。

一歩を歩むことは、意外と大変な筋肉とのやりとりなのだと感じた次第です。

続く・・・

 

 


◆ヨーガと禅とマインドフルネス-出会い

2014年05月19日 | マインドフルネス

6/9に開催されるセミナーの講師、山下良道老師が出演するNHK心の時代が6/1(日)朝5:00~放送されます。(再放送は、6月7日(土曜)の午後1時~2時)

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私と山下老師、そしてマインドフルネスのことについて、少し書いてみたいと思います。------

今年1月頃、アマゾンのキンドルを見ていましたら、「アップデートする仏教」という本があり、早速購入してみました。

読んで、すぐ惹きつけられました。

私が長年思い考えてきたもの、とシンクロしたからです。

理由その1、著者の山下老師は沢木興道老師の門下で、安泰寺で修行されたということ。

最後の禅僧、(禅将)と呼ばれた沢木興道老師(大本山総持寺後堂・駒沢大学教授)という方に、私は以前から強い憧憬を抱いていました。(宿なし興道一代記など読み物としても面白い)

長男にまで興の字を付けたくらいなのです。

沢木老師は多くの傑出したお弟子さんを大勢排出しているのですが、この本の共著山下師・藤田師はその法孫であり、沢木老師-内山興正老師の住した安泰寺で出家得度・修行したということ。

その2、

山下師の指導は、ヨーガを取り入れながら指導しているということ。

そうです、私も坐禅と呼吸の関係を詳しく体験してみたいと思い、ヨーガを学びインストラクターまで取得しました。

震災後、心のケアが必要と「坐禅ヨーガ呼吸法」なる教室を開催しましたが、受講生不足で中止せざるをえませんでした。

でも、この経験により、坐禅に興味を持っている人に、ヨーガを組み合わせて指導すると、とても禅マインドとしての吸収力が良いことが実感できました。

坐禅は「ただ座れ」ではなく、身体のストレッチ、呼吸と身体の動き、そして心の調整を言葉を通して導くということが大切だということがわかりました。

その3、テーラワーダ(上座部仏教)を取り入れた、心の指導をされていること。

釈尊直伝の教えは、南のタイ・ビルマに伝わりました。これを南伝仏教とか、上座部仏教と言いますが、

ここ数年、日本での広がりは目を見張るものがあります。その教えの中心が、マインドフルネスです。

コトバとしては知っていましたが、その教えの源は、釈迦であることをどれだけの人が知っているでしょう。

マインドフルネスは「気付き」と訳されますが、何をどう気づくか。気づいて苦悩が少なくなるのか?ということが疑問でした。

震災後、悲しみ苦しみに対し、お経を読んだり、供養したり、それは我々僧侶にだけできることですが、それだけで苦悩から逃れることはできるのだろか?・・とも。

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こんな理由から、山下老師に東北の中心地仙台で教えていただけないだろうか、とメールしたところ、

福島でリトリート(瞑想合宿)を今まで2回開催し、今年で3回目になるといいます。

山下師も被災者の心の癒やしのために、震災後の福島で活動なさっていたのです。

その足(福島)で仙台に来ていただきたいとお伝えしたところ、即座に了解頂致き、この6/9の仙台でのセミナーになったという次第です。

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長年思い続けてきた、禅将沢木老師のこと。

ヨーガが坐禅に活用できないかと思い悩み、失敗してきたこと。

テーラワーダとマインドフルネスという新しい風を感じてみたいという思い。

この3つが、被災者のために何かできること・・・という思いとシンクロし、現実に目の前に現れたのだと思います。

心に強く思うことは実現すると言いますが、因縁なのでしょうか?不思議なことと感じます。

 でも、このようなことは不思議ではないはずです。

私たちの身の回りに、起こっている出来事です。

何かを考えていると、身近な人が「私も今それを考えていた・・」とか、

噂をすれば影とか・・。

心に念ずることは、良くも悪しくも、現実化するのです。

人の心は、見えない部分でつながっていて、それがある時、同期(シンクロ)するのでしょうか。

まだまだ、最初の一歩ですが、小さな出会いは大きな出会いになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


◆仏教の瞑想を取り入れる米国企業増加

2014年05月13日 | マインドフルネス

 

6/9(月)pm6:30 エルパーク仙台で【震災の悲しみを乗り越え ネガティブな感情の改善に ブッダの瞑想とヨーガによる「マインドフルネス」体験と法話の会】開催

いま、Google社やデパートチェーン、大手食品メーカー、大学、ビジネススクールで、瞑想としての「マインドフルネス」を導入する米国企業・学校が増えているそうです。

ューヨーク・タイムズ紙にも、Google社が行っている「自分の心をなかを検索する(Search Inside Yourself)」SIYと名付られたマインドフルネストレーニングの記事が掲載されています。

マインドフルネスによってストレスを減らす效果は、研究によって実証されていますが、

集中力を高め、創造性を引き出し、明確に認識し、自分自身と関わりのある人への共感を高めていくこと、が米国企業の目的であるようです。

お釈迦様の瞑想は、何が苦しみの原因なのかを、自分の心を明らかに観る(諦める)ことが一番の大切なところです。

なのに、宗教性を抜いて、何かの利益や自分のため自社のため、効果があるのなら積極的に活用しましょう、というねらいがありありです。

とてもアメリカ的発想でです。

普及すれば普及するほど、原点は覆われて見えなくなってしまうのではないでしょうか。

しかし、日本におけるマインドフルネスの広がりは、原点をしっかり見つめ、手をあわせて祈り、みんなが手をあわせて進んでいくものになればと思います。

(会名の”てあわせ”に無理に話を持って行っていまいました(笑)

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6/9(月)pm6:30 エルパーク仙台で

震災の悲しみを乗り越え ネガティブな感情の改善に

ブッダの瞑想とヨーガによる「マインドフルネス」体験と法話の会

を開催します。

 詳しくは(社)てあわせのサイトで

このことに関しては、また後日・・・