桜和尚ブログ

下記に引越しました
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◆終末の緩和ケアにマインドフルネス禅瞑想

2014年10月25日 | 終末ケア

今日の河北新報に、終末の心を支えるホスピスの記事が載っていました。

だれでも穏やかに、そして思い残すことなく終末を迎えたいものですが、

人間の最期はどうなるか誰にもわかりません。

せめて痛さを緩和してほしいものです。

注射や薬で肉体的痛みは抑えられるようになりましたが、スピリチュアルペインはお医者さんでも難しいことでしょう。

そんな時、お役に立てるのが臨床宗教師です。

東日本大震災以後に始まった新しい資格なので、まだご存じない方が多いようですが、

その第6回目の研修に参加しました。

臨床宗教師とは何かどんなものか?と聞かれれば、

この記事を読んでいただければなんとなく理解していただけると思います。

その記事の中で、

大島さんという研修で一緒になった人が載っていました。

大島さんは埼玉県の緩和ケア病棟に勤務する看護師長さんで、ヨーガや瞑想で

終末期の心の痛みを緩和しているそうです。

そうです。これがマインドフルネス禅瞑想とも呼ばれ、スピリチュアルペインの緩和に有効だと考えられているものなのです。

ちょうどこのセミナーを11/3仙台で開催します。

テーマは「震災の悲しみを乗り越え ネガティブな感情の改善に

ブッダの瞑想とヨーガによるマインドフルネス体験と法話の会」です

ご興味ある方は、ぜひご参加下さい。

セミナーページは下記の(社)てあわせ  から

http://en.sizentai.net/index.php?FrontPage

 

 


◆桜の森で乾杯!桜の森下草刈り

2014年10月22日 | 鎮魂の桜の森

年3回の下草刈り作業、勤めていただくのは地元観音寺の檀家さま。

2時間半の作業の最後は、見晴らしのいい森の中腹で冷たいビールで乾杯!?

もちろんノンアルです。

これがまたうまい。

最近のノンアルビールは本もの飲んでいるような錯覚を感じます。

みなさん、本当に有難うございました。


◆慰霊の被災地行脚

2014年10月22日 | 震災関連

  

石巻で慰霊の被災地行脚に参加しました。

というのも、臨床宗教師研修の一コマです。

臨床宗教師。聞きなれない言葉かもしれませんが、震災後、人の死に寄り添う宗教者として、

始まってまだ三年目(第6回)の新しい資格です。

北は北海道、南は九州から仏教各派、キリスト教各宗教者20名が集まりました。

研修の初日に被災地巡礼の追悼行脚で、石巻市湊地区を歩きました。

私は青年会の活動もすっかりご無沙汰しているので、こんな格好するのもなん年ぶり。

研修の一環ではありますが、雲水姿で追悼供養することができました。

二泊三日、休み時間もあまりなく、ハードスケジュールでした。

講師を勤めていただいた東北大の先生方には、心より感謝申し上げます。

 

 

 


◆クローズアップ現代:大量の無縁墓投棄

2014年10月09日 | お墓と終活

10月8日のNHKクローズアップ現代で

大量の墓石投棄を問題視していました。

明治以来イエを中心とした民法によって、私たちは先祖代々墓を守って来ました。

ところが、戦後の民法はイエから個人を対象にしていることや、

都会への人口の流入によって、墓を守れない人が急増しました。

そこで最近脚光を浴びているのが、墓じまい。

先祖代々の墓を無縁に放置するより、墓を閉まって合同永代供養墓に収めるということに注目が高まっています。

ちょっと前まで3世代同居が当たり前だった生活が、核家族へ。

そして、結婚しないシングルの増加へ。

墓も先祖代々から家族墓へ、そして個人墓へと向かって行くことでしょう。

LEDが100年に1度の発明なら、お墓の変化も100年に一度の大変革だと思います。

先祖代々の墓に変わる新しいお墓のカタチは何?と尋ねられたら、樹木葬永代供養墓と答えるでしょう。

はっきりと断言できます。

ピンチはチャンス。この現象をどうとらえるか、これが布教に活かされるかと思います。

ある方は、永代供養墓が現代の一番の布教と言うのはこのことです。

日本仏教は葬儀やお墓と切り離せません。

曹洞宗はお葬式を一般庶民に導入した事によって、江戸時代以降教線を拡大してきたと言われています。

今の時代、イエから個人へと、墓が先細りするのであれば、個人がどのようなお墓が求められているのかを考える。

ここに教線拡大の大転換が潜んでいるのではないかと思うのです。

ただ、仏教は変わるのが苦手でゆっくりが好きなのですが、時代はそれ以上のスピードで進んでいます。

最後にTVのコメンテーターは、こういっていました。

散骨は亡くなった人と対峙できない。

その人が散骨を希望しても、残された人は決してそうとは考えない。想いは異なる。

とコメントしていたように、散骨はおすすめできません。

本来土葬であったように、樹木葬(土に還る葬法)が一番日本仏教合ったお墓かと思います。

この問題は地方も都会もすべての人に関わる大問題ですので、

一緒に今後も考えていきましょう。

 

 


◆祈りと供養のしるべ建設始まる

2014年10月01日 | あの世この世

 

9月27日の地域紙「石巻かほく」に、カラーで大きめに掲載していただきました。

いよいよモニュメント「祈りと供養の標(しるべ)」が着工しました。

全国の支援者の方々の協力を頂いて、11月11日震災より3年8ヶ月を経て

完成予定です。

過去への祈りは供養に通じます。

未来への祈りは、希望や夢、幸せを祈ることにつながります。

この施設は震災のど真ん中(石巻市皿貝地区の鎮魂の森)から被災地全方向に祈りを伝えることができます。

鎮魂の場所というと、津波襲来の海岸を連想するかもしれませが、ここは

被災3県の南北400キロのちょうど真ん中に当たります。

角度としては210°。

この地に立って、北は久慈市、南はいわき市に手を合わせ祈りを送ることができるのです。

また、納骨堂も兼ねていますが、ここには震災で犠牲になったお骨を入れるのではなく、

震災であと取りをなくしたり、お墓を用意することができない方などのためのもの、

生活困窮者には無料で納骨できるように配慮したお墓です。

もちろん条件(檀家になっていない方なら)さえ了解頂ければ、普通の方でも、都会の方でも

納骨することができます。

(社)てあわせ、の目的は少子高齢化と震災復興です。

震災によって人生が狂った方少なくありません。

そして時代は超高齢化の大波が襲ってきます。

お墓が用意できない、入れないという人も今後予想されます。

お墓がないことで心配でたまらない。

これは震災の二次被害ではないかと思うのです。

そんな方々のためにも、生活が大変な高齢者のためにも、安穏な終の住処と思って頂ければいいと思います。

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