桜和尚ブログ

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◆ニュージーランド慰霊祭出席

2016年02月18日 | 震災関連

(クライストチャーチライオンズクラブとの会合でのスピーチ)

今回の貴国訪問の大きな目的は、ニュージーランド地震の慰霊祭に参加するためです。

この地震で日本の留学生28名が犠牲になりました。私と同じ地域に住む看護師を目指していた女性も亡くなっています。地震により犠牲になった多くの方々の鎮魂と冥福を祈りたいと思います。

まず最初に、皆様に御礼と感謝を申し上げなければなりません。

それは5年前、日本で発生した巨大地震の際には、ニュージーランドライオンズクラブや、ニュージーランドの国内の多くの皆様から多大な援助を賜りました。特に、救援隊の派遣や支援金を寄せていただき、心より深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

日本の大震災は、千年に一度の被害をもたらし、多くの命が失われました。

私たちは災害発生後、亡くなった方々の冥福を祈るため、桜の植樹活動を始めました。

桜は日本人にとって鎮魂の意味があるからです。

この鎮魂の桜をニュージーランド地震で亡くなった方々のために、クライストチャーチに植樹したいと思います。

今から90年前にも、日本から感謝と友好のために贈られた桜がハグレーパークの桜だと聞いています。

今回も感謝とNZ地震の犠牲者のため、日本から桜を贈りたいと思います。

また、CTVビルの崩壊によって大切な子どもを失った日本の親は、原因の究明もなく、いまだ死を受け入れることはできません。日本では、亡くなった人が花に生まれ変わると信じています。

そこで私はひとつ皆さんにお願いがあります。ニュージーランドから日本へ、桜の苗を贈ってはいただけないでしょうか。NZから桜が贈られたら、どんなにか日本の家族の心は癒されるでしょう。

今回、奇しくも同時期に両国で発生した地震の悲しみを乗り越え、お互いに桜を交換して植樹する「桜の架け橋」を築いていくことができないかと思います。

そして桜は、ラグビー日本代表のジャージのエンブレムでもあり、希望や勇気意味します。

昨年のワールドカップイングランド大会では、桜のエンブレムを胸に付けたニュージーランド出身のラガーマンたちが、日本のラグビーの歴史を変えました。

世界的強豪の南アフリカを破ると言うアップセット(番狂わせ)を起こしたのです。

彼らは日本の魂を抱いた「桜の勇者」です。ニュージーランド出身の日本人。日本人よりも日本らしい男達です。

3年後、ラグビーワールドカップが日本で開催されますが、その会場となるのは震災で大きな被害を受けた小さな港町「釜石」です。今この町は、ラグビーによる震災復興目指し頑張っています。

悲しみを乗り越え、2つの国が桜によって結ばれる。

被災した互いの国の復興と、ラグビーによる希望や勇気の花が必ず咲くことでしょう。

ニュージーランドと日本の桜の架け橋を一緒に渡っていきましょう。

今日はまことにありがとうございました。

 


◆日本とニュージーランドの桜の架け橋

2016年02月18日 | てあわせ

 

2011年2.22に発生したニュージーランド地震によって、多くの日本人留学生が犠牲になりました。

奇しくも同時期に発生した東日本大震災のために、NZ地震はあまり記憶に残っていないかもしれません。

しかし、希望ある未来を背負った28名を忘れることはできません。

桜は鎮魂を祈る花であり、いつまでも忘れないという意味があります。犠牲者の鎮魂のため、NZに桜植樹したいと発願します。

また桜はラグビー日本代表エンブレムでもあり、勇気と希望のシンボルです。

3年後ラグビー世界大会が日本で開催されますが、東北で唯一会場となるのは、かつて「北の鉄人」と呼ばれ全国大会7連覇を成し遂げた新日鉄釜石のホームです。

釜石も東日本大震災で大きな被害を受け、多くの犠牲者を出しています。現在、ラグビーを復興の原動力として、再建途中の岩手釜石に希望と勇気の桜を植樹したいと思います。

もし可能ならば、お互いの国の桜を交換して植樹できればいいと思います。

悲しみを乗り越え、ニュージーランドと日本が桜によって結ばれる。

「桜の架け橋」によって、被災した互いの国の復興と、ラグビーによる希望や勇気の花が咲くことでしょう。

ニュージーランドと日本の「桜の架け橋」を一緒に渡っていきましょう。