桜和尚ブログ

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◆ヨーガと禅とマインドフルネス-出会い

2014年05月19日 | マインドフルネス

6/9に開催されるセミナーの講師、山下良道老師が出演するNHK心の時代が6/1(日)朝5:00~放送されます。(再放送は、6月7日(土曜)の午後1時~2時)

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私と山下老師、そしてマインドフルネスのことについて、少し書いてみたいと思います。------

今年1月頃、アマゾンのキンドルを見ていましたら、「アップデートする仏教」という本があり、早速購入してみました。

読んで、すぐ惹きつけられました。

私が長年思い考えてきたもの、とシンクロしたからです。

理由その1、著者の山下老師は沢木興道老師の門下で、安泰寺で修行されたということ。

最後の禅僧、(禅将)と呼ばれた沢木興道老師(大本山総持寺後堂・駒沢大学教授)という方に、私は以前から強い憧憬を抱いていました。(宿なし興道一代記など読み物としても面白い)

長男にまで興の字を付けたくらいなのです。

沢木老師は多くの傑出したお弟子さんを大勢排出しているのですが、この本の共著山下師・藤田師はその法孫であり、沢木老師-内山興正老師の住した安泰寺で出家得度・修行したということ。

その2、

山下師の指導は、ヨーガを取り入れながら指導しているということ。

そうです、私も坐禅と呼吸の関係を詳しく体験してみたいと思い、ヨーガを学びインストラクターまで取得しました。

震災後、心のケアが必要と「坐禅ヨーガ呼吸法」なる教室を開催しましたが、受講生不足で中止せざるをえませんでした。

でも、この経験により、坐禅に興味を持っている人に、ヨーガを組み合わせて指導すると、とても禅マインドとしての吸収力が良いことが実感できました。

坐禅は「ただ座れ」ではなく、身体のストレッチ、呼吸と身体の動き、そして心の調整を言葉を通して導くということが大切だということがわかりました。

その3、テーラワーダ(上座部仏教)を取り入れた、心の指導をされていること。

釈尊直伝の教えは、南のタイ・ビルマに伝わりました。これを南伝仏教とか、上座部仏教と言いますが、

ここ数年、日本での広がりは目を見張るものがあります。その教えの中心が、マインドフルネスです。

コトバとしては知っていましたが、その教えの源は、釈迦であることをどれだけの人が知っているでしょう。

マインドフルネスは「気付き」と訳されますが、何をどう気づくか。気づいて苦悩が少なくなるのか?ということが疑問でした。

震災後、悲しみ苦しみに対し、お経を読んだり、供養したり、それは我々僧侶にだけできることですが、それだけで苦悩から逃れることはできるのだろか?・・とも。

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こんな理由から、山下老師に東北の中心地仙台で教えていただけないだろうか、とメールしたところ、

福島でリトリート(瞑想合宿)を今まで2回開催し、今年で3回目になるといいます。

山下師も被災者の心の癒やしのために、震災後の福島で活動なさっていたのです。

その足(福島)で仙台に来ていただきたいとお伝えしたところ、即座に了解頂致き、この6/9の仙台でのセミナーになったという次第です。

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長年思い続けてきた、禅将沢木老師のこと。

ヨーガが坐禅に活用できないかと思い悩み、失敗してきたこと。

テーラワーダとマインドフルネスという新しい風を感じてみたいという思い。

この3つが、被災者のために何かできること・・・という思いとシンクロし、現実に目の前に現れたのだと思います。

心に強く思うことは実現すると言いますが、因縁なのでしょうか?不思議なことと感じます。

 でも、このようなことは不思議ではないはずです。

私たちの身の回りに、起こっている出来事です。

何かを考えていると、身近な人が「私も今それを考えていた・・」とか、

噂をすれば影とか・・。

心に念ずることは、良くも悪しくも、現実化するのです。

人の心は、見えない部分でつながっていて、それがある時、同期(シンクロ)するのでしょうか。

まだまだ、最初の一歩ですが、小さな出会いは大きな出会いになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


◆仏教の瞑想を取り入れる米国企業増加

2014年05月13日 | マインドフルネス

 

6/9(月)pm6:30 エルパーク仙台で【震災の悲しみを乗り越え ネガティブな感情の改善に ブッダの瞑想とヨーガによる「マインドフルネス」体験と法話の会】開催

いま、Google社やデパートチェーン、大手食品メーカー、大学、ビジネススクールで、瞑想としての「マインドフルネス」を導入する米国企業・学校が増えているそうです。

ューヨーク・タイムズ紙にも、Google社が行っている「自分の心をなかを検索する(Search Inside Yourself)」SIYと名付られたマインドフルネストレーニングの記事が掲載されています。

マインドフルネスによってストレスを減らす效果は、研究によって実証されていますが、

集中力を高め、創造性を引き出し、明確に認識し、自分自身と関わりのある人への共感を高めていくこと、が米国企業の目的であるようです。

お釈迦様の瞑想は、何が苦しみの原因なのかを、自分の心を明らかに観る(諦める)ことが一番の大切なところです。

なのに、宗教性を抜いて、何かの利益や自分のため自社のため、効果があるのなら積極的に活用しましょう、というねらいがありありです。

とてもアメリカ的発想でです。

普及すれば普及するほど、原点は覆われて見えなくなってしまうのではないでしょうか。

しかし、日本におけるマインドフルネスの広がりは、原点をしっかり見つめ、手をあわせて祈り、みんなが手をあわせて進んでいくものになればと思います。

(会名の”てあわせ”に無理に話を持って行っていまいました(笑)

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6/9(月)pm6:30 エルパーク仙台で

震災の悲しみを乗り越え ネガティブな感情の改善に

ブッダの瞑想とヨーガによる「マインドフルネス」体験と法話の会

を開催します。

 詳しくは(社)てあわせのサイトで

このことに関しては、また後日・・・

 

 

 

 


◆心の氷が溶け出す「アナと雪の女王」の秘密

2014年05月11日 | 心と体のホットケア

  

今話題の「アナと雪の女王」がヨーガや瞑想・心の問題と深く関係するというので、見てきました。

映画の中で、アナの姉の「エルサ女王」は、何でも氷にしてしまうという得体のしれないパワーに悩まされ、王宮に閉じこもります。

あることをきっかけに、周囲にその隠していた秘密を知られ、一人山奥に逃げ込みます。

その時に歌うのが”レリゴー”です。

山下良道老師※はその部分の歌詞を・・・・・

誰にも見せてはだめ いい子でいなくちゃだめなの   隠さなくちゃ、感情さえも

気づかれてはだめ  でももう、彼らは知ってしまった・・・・・・・

と訳しています。

女王のような素晴らしい女性でなければならないのに、今まで自分の抑圧した、黒いドロドロを知られてしまった。

誰の心の中にも閉まっておきたい抑えておきたい感情が、ある時暴れだして抑えきれなくなることがあります。

そこで自分を認め、自分の内部の悲しみ苦しみを一度吐き出すのです。Let it go・・・と

抑えるのではなく、まず認めることでしょう。


ところが、映画では王宮と国は王女の氷の魔法によって国民は寒さに苦しみ続けます。

この魔法を解こうと氷の山奥に入っていくのが、妹のアナ。

唯一の解決の方法は真実の愛「人を愛おしく思う心」です。

アナはエルサのことを本気で心配するのですが、姉エルサは人からの愛にまだ心を閉ざしています。

アナが殺害されかかった時、姉(女王)はやっと気付き、真実の愛で守りました。それによって、国は魔法から解きはなれ、暖かさが戻ってきたのです。

そして、そこで「ありのままで」Let it goを歌います。

エルサ女王の魔力はなくなったわけではありません。

なんでも氷に変える力を使って、スケートリンクを作って、国の子どもや人々に役に立つことに使ったのです。

誰でも内部に持っている悩み苦しみ、どす黒いもの。

それをまず認めること。そして、そのチカラの根源は、だれでも持っている純粋な生きる力です。

そのチカラを誤って使ってしまえば、自分も苦しみ、ひとにも危害を加える毒となりますが、

真実の愛(慈悲)に目覚めれば、自分も楽になり、自分を苦しめたパワーは人のためになる暖かさや、希望を与えるチカラとなる、と解釈できるのではないでしょうか。

実はこの発想は

6/9に仙台で開催する

【震災の悲しみを乗りこれるブッダの瞑想とマインドフルネス学びと法話の会】の

講師の※山下良道老師のメールから引用し、私なりに考えてみたものです。

アナと雪の女王は、ヨーガの瞑想や仏教の心の問題と非常にリンクしています。

映画をまだ見ていない方は、こんな見方をしながら見ると

自分の心の氷が溶け出すかもしれません。

最後に、この曲のコードはあのビートルズのlet it beと

同じ曲コードになっているそうです。C G Am F

驚きです!

 

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