石巻で樹木葬の現地見学会と説明会を開催しました。
参加自由、申し込みも不要ですとの前触れで、「さて何人来て頂けるだろうか?」と心配していましたが、
当日は16組の方々にご参加頂きました。
樹木葬の説明の前に、最初に開園に至るまでの経過説明をさせていただきました。
きっかけは震災でした。
石巻の多くの犠牲者の鎮魂供養のため、平成23年の6月から、桜の植樹活動を始めました。
最初は、知り合いの寺院の境内などに植えることができたのですが、
復興が進むにつれ、市からの許可された植樹場所は堤防工事のため
3年は植えられないと伝えられました。(4年過ぎた今でもまだ工事中です)
それでは、自分の(生まれた)寺の山に植えるしかないと考え、檀家さんと鎮魂の桜森として
始めたのが、この場所(石巻の観音寺裏山)です。
この活動始めたら、全国から支援が届くようになり、植樹と合わせて慰霊碑を建立(計画)することができました。
この慰霊碑建立予定の新聞記事が掲載されたことにより、あるお年寄りからお電話を頂きました。
「自分は息子たちも津波で亡くなり、墓も流され、仮設で夫と暮らしている。慰霊碑にお墓として入ることができないか」
というお電話でした。
新聞をご覧になった一般の方にとって、寺山の慰霊碑に納骨できると思ったのかもしれません。
丁寧に事情をご説明し、今のところは納骨はできませんと、お話ししました。
しかし、この電話で多くの方が墓を失い、自分たちも高齢になり、後のことが心配だというお年寄りがいることを実感しました。
それなら、後々管理が簡単で、永代供養ができて、費用もあまりかからないお墓のカタチをいろいろ考えてみようと思いました。
そして、出た答えが「樹木葬」だったのです。
(続く)
(春に植えたヒガンバナが咲きました!)