(写真は遺族の了解を得て撮影しました)
先月、桜散る中でサクラ樹木葬の納骨が行われました。
Kさんは横浜出身で、奥さんと二人で理容を営まれていました。
まだ55歳の若さでしたが、今年の1月にご逝去され、奥さんは茫然自失の毎日だったということです。
やっと落ち着きを取り戻した頃、気づいたのはお墓をどうしたら良いかということでした。
そんな時、思い浮かび上がったのが桜の樹木葬のこと。
早速、息子さんと現地を見学に来て、眺めのいい南側の景色を見ていた時、不思議なことに
太陽の光の筋(柱)が見えたのだとか。
「お父さんはきっとここがいいと言ってくれている」そんな気がしたといいます。
奥さんはひとつのこだわりを持っていました。
それは22という数字です。旦那さんが生まれたのも11月22日。亡くなったのも1月22日。
だから納骨も22日、樹木葬の区画番号も22に。
そして納骨当日の4月の22日は、桜の花が舞い散る穏やかな最高の天気に恵まれました。
二人三脚で仕事を続け、二人の子どもに恵まれ、大津波も家の数メ-トル前まで押し寄せて命拾い。
と思ったら夫の死。まさに、出会いと別れです。
でも、死んでも死なない命に、一年一度巡りあうことができます。
22という数字と、桜の花がいつまでも心に咲き続けることでしょう。
青空に桜の花が舞い昇って行きました。