今日の大晦日の紅白歌合戦に、妖怪ウォッチが出演するそうです。
このアニメは知っていましたが、どんなストーリー?と娘に聞いたところ
例えば、ドンヨリーナとホノボーノという妖怪がいて、片方は人の心を悪に向かわせ、
片方は明るい心にする妖怪だといいます。
しかも、一匹だけでは存在せず、二匹でひとつの夫婦妖怪なのだそうです。
これを聞いて、仏教説話にもそんなのがあったと思いだしました。
吉祥天と黒闇天(こくあんてん)。福の神と貧乏神のようなものです。
しかも姉が吉祥天に対し、妹が黒闇天で、姉妹はいつも一緒なのです。
説話では、裕福な家にある日黒闇天がやってきました。
家主は不吉な貧乏神はお断りと玄関で追い出したところ、
その家はどんどん没落していったのだとか。
実はその家には長年、吉祥天が住み着いていたのですが、この神様は黒闇天の姉で、
二人はいつも一緒の間柄。片方を嫌って追い出すと、福の神まで去ってしまうという喩え話です。
妖怪ウォッチの作者は、こんなことも知ってキャラを作ったのかもしれません。
つらく苦しいことがあっても、必ず明るい時が来ます。
今は順風満帆であっても、いつまた嵐になるかわかりません。
楽あれば苦あり。苦あれば楽あり。
禍福はあざなえる縄のごとし・・と昔から言うではありませんか。
それにつけても、新しい年を迎える皆様が
今年も一年良い年でありますよう、祈り申し上げます。