ありがとう。桜の勇者たち。
イングランドでの予選リーグを終えて、日本に感動の嵐を伝えてくれたラガーマン達が、全試合を終了し帰国しました。
スポーツ史上に残る勝ち星をあげ、またリーグ3勝したのに決勝トーナメントに進めないのも、ワールドカップ初のこと。
個人的ですが拙僧、高校-大学とラグビーに情熱を傾けていた頃がありました。
1980年代の全盛期を過ぎ、最近のラグビー人気の低迷には、一抹の寂しさを感じていたものです。
ところが一発逆転のような人気の復活を、選手たちは桜のマークを背負い、本当によく戦ってくれました。
南アフリカ戦を深夜観戦していましたが、血湧き肉踊る感動とはこのことです。涙が出ました。
19年の日本大会に素晴らしい道筋を付けてくれました。
19年といえば東北では唯一、震災で大きな被害を受けた釜石(岩手)が会場です。
そして東北といえば、日本代表のFWに東北出身が4人もいるのです。
気仙沼出身のプロップ畠山選手、同じく青森の三上選手、ロックの郡山出身大野選手、同仙台出身真壁選手。
ラグビーのFWはスクラム組んだり、モールやラックで相手に踏まれ、押しつぶされても黙々と耐え、
BKに生きたボールを供給するのが任務(仕事)です。
バックスのように決して目立つ存在ではなく、縁の下の力持ち的存在なのです。
そんなFWの選手は、寒さにじっと耐え、春に花を咲かせる桜のようです。
あと4年後、沿岸部に植えた桜も大きくなることでしょう。
そして、ラグビー人気復活によって、東北からまたラガーマンが育っていくかも知れません。
勇気と希望の桜が、世界中に心の復興を伝えることができればと思います。
いい試合ばかりでした。
本当に、一人ではできないラグビーと言うスポーツです。
高3の時の、宮城県大会の最後のトライ。
今でもずっと心に残っています。