J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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【閉店】今日のラーメン(醤油チャーシューメン@長岡食堂)

2021年02月10日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今日は年休を1日取得したこともあり、今朝は6時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、既に空はうっすらと明るくなってきていて、日の出前の東の空は赤く染まり、東の空から西の空へのグラデーションが美しい。今朝の気温は-3℃で冷たい西よりの風が吹いている。湿度が低くて、空気が肌を刺すような寒さである。
日が昇ってくると、次第に空の青みが増してきた。東の空にはうっすらと薄い雲がかかっていて、朝日が街をオレンジ色に染め上げる。ベランダの外に出てみると、吐く息が白く見えた。足下を冷気が漂っていて、冷たい風が身を切るように寒い。まるで冷凍庫の中にいるような陽気である。

今日は所用があり、実家に顔を出すことにした。緊急事態措置下ではあるが、所用があるのでは仕方ない。その代わり、なるべく時間をかけずに、行ってくることにした。
午前中に家を出ると、日野駅から中央線に乗って八王子駅に向かう。八王子駅で横浜線に乗り換えて町田駅に到着した。町田でお昼を食べていくことにして、JR横浜線町田ターミナル口改札を出た。JR町田駅の東を南北に走る町田駅前通りを渡り、ターミナルロードに入る。

ターミナルロードを小田急線町田駅に向かって80mほど歩いて行くと、左手の角のビルの1階にラーメン屋「長岡食堂」がある。今日はこの店に入ることにした。


店に入る。店内は入口から見て左手に厨房があり、厨房を囲むようにしてカウンター席が12席L字形に配されている他、厨房の正面左手に2人掛けのテーブル席が3卓配されている。入口を入って右手に券売機があって、ここで食券を買う。ちなみに券売機の脇には紙エプロンが用意されていた。


食券を買うと、すぐに店員が出てきたので、店員に食券を渡して料理を注文した。注文したのは「醤油チャーシューメン」と「お茶漬けご飯」である。店員が「お冷やはセルフになっています。アルコール消毒をして、お好きな席にどうぞ」と言うので、券売機の横に置かれた給水器の隣に置かれたアルコール消毒液で手指を消毒する。給水器の隣に並べられた重ねられたコップの山からコップを1つ取ると、給水器で冷水を注ぎ、空いているカウンター席の1つに腰を下ろした。店は女性2人の店員が切り盛りをしていた。清潔感のある店内は、細やかな心配りが伺える。
カウンターの上には台ふきんが置かれている。卓上にはホワイトペッパーパウダーとブラックペッパーグラウンド、箸、ティッシュが置かれている。店員に言えば胡椒がもらえるとのことである。

お冷やを飲んでいると、最初に「お茶漬けご飯」がカウンターの中から出された。続いて「醤油チャーシューメン」がカウンターの中から出された。


「醤油チャーシューメン」の麺は中太のストレート麺で、濃い琥珀色の醤油スープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが5枚とナルトが1枚、メンマ、ホウレンソウが載せられていて、海苔が1枚添えられている。スープには刻みネギが少量浮かべられている。


「お茶漬けご飯」はラーメン丼よりも一回りちいさいお碗に魚沼産コシヒカリのご飯が盛られていて、その上に刻みチャーシューと刻みネギ、刻み海苔が載せられている。


まずはラーメンに添えられたレンゲを取り、ラーメンのスープを掬って口に運んだ。表面に膜の張ったスープは厳選した豚ガラ・豚背脂に上質な鶏ガラを加え、長時間煮込んだスープに厳選した超特選醤油にシイタケ・昆布をふんだんに使用して長時間熟成した「再仕込み製法」にこだわった醤油ダレを合わせているとのこと。軽快かつ深みのあるスープは醤油のインパクトにまろやかな風味が濃厚な旨味を引き立てていて、甘みも感じられる。スープには仕上に大量の生姜を加えており、清々しい生姜風味が感じられて美味しい。


続いて麺を食べる。四之宮商店製の麺は複数の小麦粉をブレンドした特注麺で、スープとの相性を考えやや平打ちに切り出し、仕上げているとのこと。モチモチとした食感にツルツルとした喉越しが美味しい。スープがたっぷりと絡み、麺と同じくらいの太さのメンマが食感にアクセントを与えている。
麺を食べながらチャーシューを食べる。旨味の強い腕肉をスープでじっくりと煮込んで出したというチャーシューは大きく、しかも歯応えが感じられるほどの厚みがある。赤身と脂身は割合はまちまちで、さまざまな部位があるようだ。噛めば噛むほど肉汁が口の中にほとばしるような味わいで、それぞれの食感や脂の違いが楽しめる。チャーシューを楽しみながら麺を食べる。

麺の上に載せられたホウレンソウはスープをたっぷりと吸って、ジューシーで美味しい。ラーメンに彩りを添えているナルトを一口で食べてしまうと、ひたすら麺を食べた。最後のチャーシューを惜しみながら大事に食べた後は、麺を一気にすすった。
丼の中の麺があらかた無くなってしまったところで、「お茶漬けご飯」を食べる。この「お茶漬けご飯」はラーメンのスープをかけて食べるお茶漬け専用飯である。そのまま食べても美味しそうだが、早速、ラーメンのスープをレンゲで掬って、「お茶漬けご飯」に注ぎ入れた。


ご飯が浸るほどにスープを入れると、ラーメン丼の中に残ったスープはだいぶ減ってしまったが、まだ底の方に少し溜まっている。まずはラーメン丼の縁に貼り付けられたように残っている海苔を1枚取ると、「お茶漬けご飯」のご飯をくるむようにして食べる。「お茶漬けご飯」に載せられた刻みチャーシューは皮付きで、さまざまな食感が味わえる。ラーメンに載せられたチャーシューとはまた異なる食感が美味しい。残ったご飯はレンゲで掬うようにして食べた。ショウガのキレを感じるスープをたっぷりとまとったライスは、味わい深い重厚な味わいで美味しい。

サラサラと「お茶漬けご飯」を食べていると、あっという間にお碗が空になった。最後にラーメン丼に残ったスープを飲み干し、完食。美味かった。大満足である。コップに残った冷水も飲み干すと、食器類を全てカウンターの上に上げて席を立った。店を出ると、ラーメンを食べて熱くなった体に、外気が涼しく感じられる。

食後に町田マルイの中にあるカフェでコーヒーを飲んで、少し休憩をする。すこし落ち着いたところで、店を出ると小田急線町田駅まで歩いて行った。小田急線町田駅から藤沢行きの快速急行に乗って藤沢に向かう。車内は空いていて、席に座ると瞼が重くなってきた。心地よい眠気に身を委ねていると、電車は藤沢駅に到着した。
日中は晴れて、上空には青空が広がった。上空には薄い雲がかかっていて、柔らかい日差しが降り注いでいる。昼間の最高気温は13℃で湿度が低く、弱い南よりの風が吹いている。乾いた空気が冷たかったが、春の足音が少しずつ確実に近づいてきていることを感じさせてくれるように、ヒンヤリとした風が心地よかった。

藤沢で片瀬江ノ島行きの各駅停車に乗り換えて隣駅の本鵠沼駅に到着すると、実家に歩いて向かった。実家に行ったついでに、近所の馴染みの理容店で散髪する。前回、散髪したのは4ヶ月前で、緊急事態宣言が無ければ、先月に散髪に行く予定だったのだが、なかなか行くことができなかった。ようやくスッキリした気分である。
緊急事態宣言下ということもあり、実家で所用を済ませると、早々に帰宅する。小田急線とJR線を乗り継いで日野駅に到着すると、甲州街道沿いを歩いて帰宅の途についた。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見えた。

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【閉店】今日の夕食(ホントウに罪なきのこと魚介のクリームトマト麺@太陽のトマト麺 新宿ワシントンホテル支店)

2021年01月19日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今朝は上空に雲ひとつ無い澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いていた。今朝の気温は0℃を下回って、2日連続の冬日となった。北よりの風が吹いていて、風がヒンヤリと感じられる。
今日は朝から出勤する。家を出ると、冷たい空気が体を包んで、思わず身をすくめた。大きく息を吸い込むとガラスのように硬くて冷ややかな空気が肺の中に入ってきて、思わず目が覚めた。冷気で寝起きの頭がしゃんとするような陽気である。

電車に乗って新宿に着くと、上空は白々と明るくなってきていた。コンビニで朝食を買うと、職場に向かう。西新宿の高層ビルの上部が朝日に照らされて、次第に明るくなってきた。
日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は10℃で、空気が乾燥していて、強い北よりの風が吹いている。外を歩いていると、指先がかじかみ、上着を着ていても凍えるような真冬の寒さである。燦々と降り注ぐ日射しの温もりが感じられるものの、風が体温を奪っていくかのように感じられるように感じられた。

今日は1日職場で仕事をした後、夕食を食べて帰ることにした。先日と同様、飲食店の閉店時間を考慮すると、新宿で食べていくしかない。明日は自宅で終日テレワークをする予定としているので、端末をビジネスリュックサックに入れ、机上を整理して職場を出た。
地下道を歩いて新宿ワシントンホテルに入り、ホテルの地下1階にラーメン屋「太陽のトマト麺 新宿ワシントンホテル支店」に入店した。この店は以前「特もり」の蕎麦を食べた蕎麦屋「ゆで太郎 新宿ワシントンホテル店」があったところにある。


店の入口手前の右手にタッチパネル式の券売機がある。ここで食券を購入する。


券売機の画面はタブをクリックすることで、画面が切り替わる。タブは「ラーメン・セット」「カレー」「らぁリゾ・替玉・トッピング」「サイド・ドリンク」「テイクアウト」がある。


「らぁリゾ・替玉・トッピング」のタブには各種らぁリゾ・替玉・トッピングメニューとセットメニューが掲載されている。


「サイド・ドリンク」のタブにはアルコールメニューも掲載されている。


券売機の右手にはパネルが3つほど掲げられている。一番左には各種ラーメンとセットメニューが掲載されている。


その右手には「太陽のチーズトマトカレー」「太陽のトマトカレー」のパネルと、季節限定メニュー「ホントウに罪な きのこと魚介のクリームトマト麺」のパネルが設けられていた。


あらためて券売機に向かい、食券を購入する。注文することにしたのは 季節限定メニュー「ホントウに罪な きのこと魚介のクリームトマト麺」である。これを選ぶと、「お好きなトッピングを1種お選びください(無料)」という画面が出る。トッピングは「ソーセージ」「ベーコン」「フライドオニオン」「コーン」「粉チーズ」「茄子」となっている。有料になるが、トッピングを追加することも出来るし、全部のせを選ぶことも出来る。
どれにするか悩んだが、困ったときは「全部のせ」である。ちょっと贅沢な気もするが、たまにはいいだろう。更に「にんにくねぎめし」の食券を買う。食券はクレジットカードまたは現金での支払いとなる。食券を買うと店内に入った。

店内は入口から見て、左手奥に厨房があり、通路側にカウンター席が8席設けられている他、右手に4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が1卓設けられている。カウンター席は2席が座れないようになっていて、隣り合う席との間には透明な間仕切りが設けられている。
店員に「お好きな席にどうぞ」と言われて、入口に近いカウンター席に腰を下ろした。卓上にはタバスコとラー油、ミル付き胡椒といった調味料と箸、楊枝、メニュー、重ねられたコップ、冷たいおしぼり、冷ジャスミン緑茶のポットが置かれている。

店員に食券を渡して、料理を注文した。更に財布の中に入っていた「らぁりぞ(一杯)無料券」を渡して、「らぁりぞ」も注文する。料理を注文すると、コップを1つ手に取り、ポットから冷ジャスミン緑茶を注いで、お冷やで喉を潤した。
しばらくして料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。


さっそく箸とおしぼりを取り、まずは季節限定メニュー「ホントウに罪な きのこと魚介のクリームトマト麺」から食べることにする。
季節限定メニュー「ホントウに罪な きのこと魚介のクリームトマト麺」の麺は豆乳入りの極細の生麺で、鶏白湯スープにたっぷりのトマトを使って作った赤いスープに浸かっている。麺の上には小エビと貝殻付アサリが4個ずつとカレイ、イカ、シメジ、江戸菜と卵黄、クリームが載せられていて、粗挽き胡椒が振られている他、トッピングのソーセージとベーコン、フライドオニオン、コーン、茄子が所狭しと載せられ、粉チーズがスープに浮かんでいる。ちなみに目玉焼きと見えるのはクリームに卵黄が載せられているからであって、目玉焼きではない。


ラーメン丼の下に敷かれた平皿に添えられたレンゲを取ると、スープを飲んでみる。ドロリとした濃厚なスープは低脂肪な鶏をベースに玉葱、キャベツ、にんにく、生姜、ネギを一緒に炊込み、さらに鶏ガラをじっくりと乳化させた鶏Wスープをベースにしたトマトのスープである。タレにはラーメンに入れるタレにはモンゴルの「天外天岩塩」を使っているとのこと。トマトの旨味と鶏の旨味が口の中にじんわりと感じられて美味しい。
続いて箸を手に取って、麺を食べる。極細ながらツルツルとした喉越しとシコシコとした食感で、スープがたっぷりと絡まって美味しい。

麺を食べながらアサリを食べる。貝殻から身をほじくるようにして、口に運んだ。プリプリとした食感のアサリは旨味が濃くて美味しい。ジューシーでトマトのスープの旨味が絡んで、まるでイタリアン料理を食べているかのようである。
あまりにもラーメンの具が多いので、トッピングをおかずにしながら「にんにくねぎめし」を食べることにした。「にんにくねぎめし」はお碗にご飯を盛り、その上に刻みネギとおろしニンニクをたっぷりと載せて、チャーシューを2枚載せている。おろしニンニクとチャーシューには粗挽き胡椒が振りかけられている。


まずはチャーシューにかぶりついた。皮の付いたチャーシューは分厚く、まるで肉の塊である。脂身の少ない肉質系で、柔らかくジューシーで美味しい。チャーシューを食べながらライスを食べる。ライスは国産米に玄米を混ぜ、食物繊維豊富な加工食材である「マンナンヒカリ」を配合しているとのこと。いろいろと健康に配慮しているようだ。
シャキシャキとしたネギの食感にニンニクのガツンとした風味が効いていて美味しい。あっという間にチャーシューが無くなってしまった。

続いてラーメンの上に載せられた具をおかずにライスを食べる。小エビはプリプリとした食感で、甘みがあって美味しい。ソーセージはカットされていて、ジューシーな歯応えにトマトスープの旨味が絡まって美味しい。ベーコンは脂身の多いところはダイスカットにカットされていて、赤身は薄くスライスされている。ジューシーな味わいとカリカリとした食感の組合せが美味しい。イカもプリプリとしていて、歯応えがある。カレイはホクホクとした食感である。シメジは大きく、プリッとした食感で存在感がある。
「にんにくねぎめし」を食べてしまうと、再びラーメンを食べる。既にスープの上に載せられたホイップクリームと粉チーズはスープに溶け出し、玉子の黄身も崩れてスープに流れ出している。それぞれの旨味が微妙に絡まって、えもいわれぬ美味しさが味わえた。ラーメンに載せられている青野菜は小松菜の品種改良エコ野菜の「江戸菜」とのこと。スープを吸ってジューシーで美味しい。茄子もスープをたっぷりと吸って美味しかった。スープを吸ったフライドオニオンはジューシーな味わいにオニオンの旨味が加わって、また食べ応えがある。コーンは大粒で、スイートな甘さがラーメンにアクセントを与えている。

麺をあらかた食べてしまうと、残ったスープに「らぁりぞ」を投入する。「らぁりぞ」はお碗に盛られたご飯の上にフライドオニオンをつぶしたものと、粉チーズ、粉バジルを散らしている。ご飯は「にんにくねぎめし」と同様、国産米に玄米を混ぜ、食物繊維豊富な加工食材である「マンナンヒカリ」を配合しているとのこと。


卓上の説明文を見ると、店の薦める食べ方では「らぁりぞ」のお碗にラーメンのスープを注ぐようになっているが、ラーメンのスープは残り僅かになってしまっている。そこで、逆にラーメン丼に「らぁりぞ」を投入することにした。「らぁりぞ」を投入した後はレンゲでライスとスープを軽くかき混ぜて、口に運ぶ。
トマトの旨味をたっぷりとまとったリゾット風のライスは美味しい。フライドオニオンの香ばしさとチーズの風味がアクセントになっている。スープは残らずライスに絡みつき、ライスを食べ終える頃には、丼も綺麗に空になった。

最後に、コップに残った冷ジャスミン緑茶を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。
コートを羽織り、ビジネスリュックサックを背負うと店を出た。ラーメンを食べて熱くなった体に冷たい外気が心地よく感じられる。新宿ワシントンホテルから地下道を歩いて、新宿駅に向かった。

中央線快速電車は国分寺駅で飛来物が架線に付着して、その除去作業でダイヤが少し乱れていた。駅のホームは乗降客で混み合っている。1本電車を見送り、後続の電車に乗った。車内はかなり混んでいたが、途中、荻窪駅で座ることが出来た。食後の満腹感と仕事の疲れでウトウトとしていると、いつの間にか電車は日野駅に到着していた。
慌てて電車を降りると改札を抜けて駅の外に出た。南の空には少し痩せた半月が明るい光を放っている。夜も更けてくると、ぐっと気温が下がってきた。氷のように冷たい空気があたりに満ちていて、吐く息が白く見えた。

コートの襟をかき合わせるようにして、帰宅の道を急ぐ。家に着くと熱い風呂に入って、1日の疲れを癒やした。

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【閉店】今日のラーメン(かきちゃんぽん@リンガーハット 国立駅前店)

2020年11月13日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今朝は上空に広がる暗い空に雲がたなびいていて、東の空がうっすらと白く見えた。今朝の気温は7℃で弱い北よりの風が吹いている。雲を通して細い月が見えたが、すぐに雲に隠れてしまった。空気がヒンヤリと感じられるが、それほど寒いとは感じない。冷気が心地よく、寝不足の頭がしゃんとなるような陽気である。
出勤のため、電車に乗って新宿に向かう。都心に着くと、既に朝日が東の空に昇ってきていて、西新宿の高層ビル群の上層部がオレンジ色に染まっていた。雲が少なくなり、青空の領域が広がってきた。

日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い青空が広がった。昼間の最高気温は18℃で、弱い北よりの風が吹いている。柔らかな日射しが燦々と降り注いでいて、風が涼しく感じられる過ごしやすい陽気である。
今日の日中は職場で仕事をしていたものの、夕方は展示会の撤収作業の手伝いで、肉体労働をして過ごす。仕事を終える頃には既に空は暗くなっていた。肉体労働を終えた後に、少し休憩を入れた後、デスクワークに戻った。

来週、月曜日は午前中の2時間ほどをテレワークをする予定としている。今日予定していた仕事を終え、端末をビジネスリュックサックに入れると、帰宅することにした。ところで、今日は帰りに夕食を食べて帰ることにしている。そこで、新宿駅から中央線快速電車に乗ると、国立駅で下車した。
改札を抜けると、駅南口に出た。駅前のロータリーから富士見通りに入り、西南の方角に進んでいくと、以前独り呑みをした居酒屋「鳥貴族 国立店」の看板が見えるが、この居酒屋のあるビルの隣のビルの1階に長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット 国立駅前店」がある。今日はこの店に入ることにした。


店に入ると、店員に「お好きな席にどうぞ」と言われたので店の奥に進む。店内は入口から見て右手に厨房があり、左手手前の壁に面して、カウンター席が6席配されている他、その奥に6人掛けのテーブル席が1卓と4人掛けのテーブル席が5卓、2人掛けのテーブル席が1卓配されている。店内は比較的空いていることに加えて、ビジネスリュックサックの中に端末が入っているという事情も考慮して、奥の4人掛けのテーブル席を使わせてもらうことにした。
席に座ると、お冷やが出された。卓上には餃子のタレと皿うどんのソース、コショウ、酢、ラー油、小袋に入った洋カラシといった各種調味料や薬味の他、冷水のポットと紙ナプキン、楊枝が置かれている。メニューはテーブルの下に設けられた金属製の棚に収められている。お冷やを飲みながらメニューを眺めた。

店員を呼んで、料理を注文する。注文したのは「かきちゃんぽん(レギュラーサイズ)」と「ごはん」である。これに先日、立川南口店でもらったぎょうざ3個無料のクーポン券を渡して、「ぎょうざ3個」を注文する。「ごはん」は大盛で注文した。
しばらくして「かきちゃんぽん(レギュラーサイズ)」と「ぎょうざ3個」がトレーの上に載せられて運ばれてきた。トレーの上には「かきちゃんぽん(レギュラーサイズ)」と「ぎょうざ3個」、小皿、柚子胡椒、箸が載せられている。遅れて、「ごはん」が運ばれてきた。


小皿に餃子のタレとラー油を垂らす。


まずは「かきちゃんぽん(レギュラーサイズ)」を食べることにする。


「かきちゃんぽん(レギュラーサイズ)」の麺は太麺で、茶褐色のスープに浸かっている。麺の上にはメインのカキが4個とキャベツ、タマネギ、モヤシ、ニンジン、きくらげ、紅白はんぺんといった各種具材がたっぷりと載っている。


「かきちゃんぽん」に添えられたレンゲを取ると、スープを掬って口に運ぶ。スープは赤白2種類の特製味噌に練りごまを混ぜた、新開発の練りゴマ入り味噌スープである。ゴマのコクに味噌の旨みが感じられるスープはややこってりめで、サラサラとした飲み口が美味しい。寒い季節にぴったりのコクと旨味の深い味わいが感じられる。
箸を取って「かきちゃんぽん」を食べる。麺はもちもちとした食感と弾力のある歯応えが美味しい。麺を食べていると、たっぷりのスープと具材が麺に絡んで口の中に入ってくる。スープを吸った野菜はジューシーで美味しい。紅白はんぺんのふんわりとした食感とニンジンのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。

麺を食べながらかきを食べる。一口サイズのかきは播磨灘産の大粒かきを使用しているとのことで、注文を受けてから大豆バターで焼いてちゃんぽんの上に載せられている。きつね色の焼き色が付いたかきは、プリプリとした食感に焼きガキの香ばしさが美味しい。スープをたっぷりとまとったかきはミルキーな旨味が味わえた。
麺をあらかた食べ終えたところで、ご飯と餃子を食べることにする。

大盛りのごはんは円筒形のお椀に盛られている。


焼き餃子は八角形の皿に3つ載せられている。先日、「とくちゃんぽん背脂とんこつ醤油」を食べた立川南口店の餃子よりもよく焼かれているようである。


この餃子に柚子胡椒をたっぷりと載せた。柚子胡椒は添えられた白い容器に入っている。


柚子胡椒を載せた餃子をタレに少し浸して口に運ぶ。柚子胡椒の爽やかな酸味とピリッとした辛味がアクセントになって美味しい。ご飯も進む。あっという間に3つの餃子を平らげてしまった。
お椀の中にはご飯がまだ少し残っている。このご飯に「かきちゃんぽん」のスープをレンゲで注ぎ入れた。雑炊風にしたご飯をかき込むようにして、サラサラと食べる。スープの旨味を纏ったご飯は、また格別な美味しさである。あっという間にご飯が無くなった。

最後に「かきちゃんぽん」のスープをレンゲで掬って飲む。丼に直接口を付けて飲んでもいいのだが、ちょっと丼は口縁が広く、八角形になっていて飲みにくいのである。とはいっても、レンゲでスープを飲んだ後に、丼を傾けてレンゲで掬いきれなかったスープを飲み干す。
美味かった。お腹もいっぱいになって、満足である。スープを飲み干すと、体が熱くなって、額に汗が浮かぶ。ビジネスリュックサックの中からタオルを取り出して汗を拭くと、卓上に置かれた伝票を持って入口に進む。入口脇のレジで代金を払うと店を出た。

熱くなった体に冷たい外気が心地よい。夜風に吹かれて、国立駅に戻ると、豊田行きの電車に乗って帰宅の途についた。
日野駅に到着したところで、改札を抜けて駅の西側に出る。上空には暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見える。ヒンヤリとした空気が心地よく感じられた。

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【閉店】今日のラーメン(海老と野菜のスープ麺@謝朋殿 本店新宿110ビル店)

2020年11月04日 | 【閉店】ラーメン


今日は晴れ。今朝は東の空に薄い襞のような雲が少しかかっているものの、上空には暗い空が広がっていて、東の空がほのかにオレンジ色に染まっている。西の空には、明るく輝く月が浮かんでいた。今朝の気温は8℃で、木々の枝が揺れるほどに強い北西の風が吹いている。ベランダの外に出てみると、空気が凜としていて、風が冷たく感じられた。
今日は朝、2時間のテレワークをしてから、職場に出勤する予定としている。平日と同じ5時に起床すると、ドリップコーヒーを淹れて、簡単に朝食を摂った。その後、髭を剃って顔を洗い、朝刊を読んだりして朝の時間を過ごす。定時よりも少し前の時間になって、職場から持ってきた端末に電源を入れ、業務を開始した。

日が昇るにつれて、次第に空は青く染まってきて、明るくなってきた。西の空には雲が1つ2つ浮かんでいて、山々の稜線がくっきりと見える。10時を過ぎたところで、職場にテレワーク終了の連絡を入れて、業務端末の電源を落とした。端末をビジネスリュックサックに入れると、出勤の支度をして家を出る。
日野駅から中央線特別快速電車に乗って新宿に向かう。日中はほぼ快晴で、上空には澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は19℃で、空気は乾燥していて日影は空気が冷たかったが、日の当たるところに出ると陽光がポカポカと暖かく感じられた。

新宿に到着すると、時計の針は昼前を示していた。職場に行く前にお昼を食べていくことにして、地下街「京王モール」から110ビルに入る。このビルの1階には紳士服専門店「洋服の青山 新宿西口店」があるが、このビルの地下2階には中華料理店「謝朋殿 本店新宿110ビル店」がある。今日はこの店に入ることにした。


店内は思った以上に広い。店員に案内されるままに2人掛けのテーブル席に座る。卓上には各席毎に湯呑み、箸、レンゲ、紙おしぼりが置かれている他、テーブルの脇には紙ナプキンと楊枝が置かれている。席に座ると温かいウーロン茶の入ったポットとランチメニューが卓上に置かれた。
湯呑みにウーロン茶を注ぎ、ウーロン茶を飲みながらランチメニューを眺める。メニューの最初の見開きを開くと「ランチミニコース」「ランチ『潤』コース」「フカヒレヌーベルランチコース」の3つのコースが記載されている。時間が無いのでコースを食べているヒマは無い。


次のページは「四川ランチ」「バランスランチ」「四川麻婆ランチ」「油淋鶏ランチ」「フカヒレあんかけ炒飯セット」「フカヒレセット」の各種セットが記載されている。いずれも4品から7品のセットメニューである。


次のページは各種麺のセットとアラカルトメニュー(一品料理、点心、麺・飯)がある。


その他に「レディースセット」「週替わり炒飯セット」もある。


店員を呼んで料理を注文する。ランチコースメニューも魅力的だし、ランチセットメニューもリーズナブルな価格だと思うが、如何せん、時間が無い。
散々悩んだ末、注文したのは「海老と野菜のスープ麺セット」である。このセットには「海老と野菜のスープ麺」の他にご飯とやわらか杏仁豆腐が付く。ご飯を大盛にすることができるということなので、ご飯を大盛で注文した。

ウーロン茶を飲みながら料理が出来るのを待っていると、しばらくして、料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。トレーの上には「海老と野菜のスープ麺」とご飯、やわらか杏仁豆腐が載せられている。店員が紙エプロンを持ってきてくれた。


紙エプロンを膝の上に広げ、紙おしぼりで手を拭くと、さっそく食べることにする。
最初に食べるのは「海老と野菜のスープ麺」である。「海老と野菜のスープ麺」の麺は中細麺で、上品な油が浮かんだ黄金色のスープに浸かっている。麺の上には海老の剥き身が5尾とシメジ、タケノコ、ニンジン、キヌサヤ、シイタケ、ほうれん草、白菜といったさまざまな野菜が載せられている。


まずはレンゲを取って、スープを掬って口に運んだ。少し濁った感じの黄金食のスープは、さまざまな旨味が詰まっていて美味しい。一言で形容しがたいこの味わいは、深みがあって、塩がその旨味を引き立てているようである。
今度は箸を取り麺を食べる。スープがたっぷりと絡まった麺はもちもちとした弾力のある食感で、しかもたっぷりの野菜が絡まって口の中に入ってくる。野菜のさまざまな食感に麺の歯応えが加わって、食べ応えのある食感が美味しい。スープの旨味が全てを包み込むかのような味わいである。

野菜はどれも大きく立派である。カットされたキヌサヤの鮮やかな緑とニンジンの赤色がラーメンに彩りを与えている。大きなシメジはジューシーな味わいで美味しい。白菜のシャキシャキとした食感にニンジンのパリパリとした食感がアクセントになっている。海老の身はプリプリとしていて、甘くて美味しい。海老を1尾食べる毎に、麺をすすった。
麺があらかた無くなったところで、ライスを食べる。


レンゲでスープを掬ってライスに注ぎ、雑炊風にしてライスをかき込んだ。スープの旨味を纏ったライスはサラサラとして美味しい。あっという間にご飯が無くなってしまった。
今度はラーメン丼に残っているスープを飲む。スープは最後まで熱くて、スープを飲み干すと、額に汗が滲んだ。ビジネスリュックサックの中から汗拭き用のタオルを取り出すと、汗を拭った。

最後に杏仁豆腐を食べる。大きなクコの実が載せられた杏仁豆腐には小さい金属製の匙が添えられている。


匙を手に取ると、杏仁豆腐を食べた。杏仁豆腐はやや固めで、程良い甘さが美味しい。熱くなった体がヒートダウンしてくるかのようである。クコの実は、ほんのりとした甘酸っぱさがあって杏仁豆腐にアクセントを与えている。杏仁豆腐を食べてしまうと、最後に湯呑みに残ったウーロン茶を飲み干して完食。美味かった。満足である。
卓上に置かれた革製の札を持って入口近くのレジに進む。代金をクレジットカードで精算すると店を出た。食事を終えて熱くなった体を冷たい外気が包み込んで、なんだか気持ちがいい。

地下道を歩いて職場に向かう。途中、職場に行く前に売店でアイスコーヒーを買って行った。
午後はあまり席を温めること無く、会議などであっという間に時間が過ぎ去った。日が傾いて南よりの風が吹いてくると、上空の所々に雲が浮かんできたものの、気持ちの良いくらいに青空が広がっていて、心地よいくらいに秋の日射しが降り注いでいる。日が沈むと、東の空に月が昇ってきた。

明日は久しぶりに終日テレワークの予定としている。仕事を終えたところで、端末をビジネスリュックサックの中に入れ、机上を整理すると職場を出た。新宿駅から中央線快速電車に乗って帰宅の途につく。車内は比較的空いていて、中野駅で運良く座ることができた。おかげで、日野までぐっすりと寝てしまった。
駅を出て空を見上げると、薄雲に隠れた月が朧な光を放っている。夜になって、だいぶ冷え込んできたようである。

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【閉店】今日のラーメン(ワンタン塩らぁ麺@らぁ麺いしばし)

2020年10月20日 | 【閉店】ラーメン


今日は曇りのち晴れ。今朝は上空に雲が広がっていたが、東の空は雲がほどけたように崩れて、黄金色に染まっていた。今朝の気温は9℃で湿度が高く、冷たい北よりの風が吹いている。昨夜降った雨で濡れた路面は所々が乾いていて、濡れた部分がシミのように黒くなっていた。冷たい空気が湿っぽく感じられる。
電車に乗って新宿駅に向かう。電車を降りると、朝の冷気が身を包んで、思わず身が引き締まるように感じられた。上空の雲は青空にマーブル状になって浮かんでいて、空が明るくなってきている。街路樹はまだそれほど色づいていないが、歩道上の落ち葉の量はいつもより多めに感じられた。

日中は晴れて、上空には薄いベールのような雲が所々にかかっているものの、青空が広がった。昼間の最高気温は20℃で、秋の日射しが燦々と降り注いでいて心地よく感じられたが、冷たい北よりの風が涼しく感じられる。湿度があって、外を歩くと少し汗ばむような陽気である。
お昼休みに職場のある建物のなかにある書店で雑誌「ラーメンWalker東京2021」を買った。昼休みに雑誌を見てみようかと思っていたのだが、自席に戻る頃には既に午後の始業時刻直前になっていた。雑誌を見るのは家に帰ってからにすることにした。

仕事を終えて窓の外を眺めると、暗い空に赤い三日月が浮かんでいる。今日の日没の時刻は16時59分である。夏に比べると、ずいぶんと暗くなるのが早くなったものである。外に出ると、弱い北よりの風が吹いていて、ヒンヤリとした空気が湿っぽく感じられる。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。さっそくお昼に買った雑誌に付いているクーポン券を使うことの出来るラーメン屋に行くことにして、クーポン券のページをめくり、目に止まった店に行くことにした。

新宿駅から中央線快速電車に乗ると、阿佐ヶ谷駅で下車した。駅南口に出ると左に折れて目の前の中杉通りを渡り、阿佐ヶ谷パールセンター商店街に入った。商店街入口から500mほど歩いていくと左手にスーパー「ピーコックストア阿佐ヶ谷店」があるが、この隣の建物の1階にラーメン屋「らぁ麺いしばし」がある。今日はこの店に入店することにした。


店内は奥行きがあって、入口から見て右手に厨房があり、その周囲にカウンター席が10席コの字形に配されている。左手の中程に券売機があり、ここで食券を購入した。
メニューは基本のメニューは「塩らぁ麺」「醤油らぁ麺」「つけ麺」となっており、スープは「塩らぁ麺」「醤油らぁ麺」の場合、「鶏ストレートスープ」と「鶏と煮干しのWスープ」の2種類があり、いずれかを選ぶ。「つけ麺」の場合は鶏白湯つけ麺(太麺)か、鶏淡麗つけ麺(塩または醤油、細麺)のいずれかを選ぶ。「塩らぁ麺」「醤油らぁ麺」を基本に各種「味玉らぁ麺」「ワンタンらぁ麺」「チャーシューらぁ麺」「全部のせらぁ麺」がある他、「つけ麺」を基本に各種「味玉つけ麺」「鶏チャーシューつけ麺」「全部載せつけ麺」がある。また季節の限定麺があり、今は秋の限定麺として「秋刀魚節塩らぁ麺」がある。ただ、券売機をみると、「鶏チャーシュー塩らぁ麺」「鶏チャーシュー醤油らぁ麺」「鶏チャーシュー鶏白湯つけ麺」「鶏チャーシュー鶏淡麗つけ麺」は売り切れとなっていた。

麺類以外には「味玉」「鶏節増し」「メンマ」「鶏チャーシュー」「麺大盛り」といった各種トッピング、「白ごはん」「鶏節茶漬け」「鶏ムネチャーシューごはん」「鶏モモチャーシューご飯」といった各種ご飯系、「特製餃子(2ケ又は4ケ)」「おつまみA」「おつまみB」といったサイドメニュー、「ハートランド(生ビール)」「ハイボール・ウーロンハイ・レモンサワー」「コーラ・ウーロン茶」といった各種ドリンクで構成されている。
食券を買うと、奥のカウンター席に腰を下ろして、カウンターテーブルの上に食券を並べて料理を注文する。注文したのは「ワンタン塩らぁ麺(鶏と煮干しのWスープ)」「鶏モモチャーシューごはん(醤油ベース)」「焼き餃子(2ケ)」である。更に雑誌に付いていた「味玉1個無料」のクーポンで「ワンタン塩らぁ麺」に「味玉」を付けてもらうことにした。

カウンターテーブルの上には重ねられたコップの山を2つ入れた籠と箸、楊枝、レンゲ、コンパクトティッシュ、コショウ、小分けにした餃子のタレ、冷水のポットが置かれている。箸は割り箸で、紙の袋に入っている。コップを1つ手に取り、冷水のポットから冷水をコップに注いで、まずは1杯飲み干した。渇いた喉を湿らせた後、再びコップに冷水を注いで卓上に置く。
しばらくして、「ワンタン塩らぁ麺」と「鶏モモチャーシューごはん」が先に出された。「焼き餃子」はしばらくかかるということなので、先に「ワンタン塩らぁ麺」を食べることにする。

「ワンタン塩らぁ麺」の麺は細麺のストレート麺で、白濁した鶏と煮干のWスープに浸かっている。麺の上にはトッピングの味玉が1個とワンタンが4つ、鶏モモチャーシューと鶏ムネチャーシューが1枚ずつとナルトが1枚、メンマ、ネギ、水菜が載せられている。


まずはレンゲでスープを掬って口に運んだ。山梨の信玄どり、岩手のさわやかあべどり、北海道の新得地鶏の3種類を使い分けた淡麗系の鶏清湯に煮干のダシをあわせているというスープはミネラルバランスの良いイオン水「πウォーター」で炊いているとのことで、実に滋養深い味わいで美味しい。塩だれにはゲランド塩など3種を配合し、仕上油には鶏油を使用しているとのことで、あっさりとした飲み口ながら鶏の旨味がしっかりと感じられる。
箸を取って麺を食べる。全粒粉入りの麺は小麦の味が豊かで、もちもちとした食感が美味しい。麺にはたっぷりのスープや麺の上にのせられた水菜やネギが絡まって口の中に入ってくる。奥深い味わいのスープを纏った麺は、なかなかの食べ応えである。水菜やネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。

餃子がカウンターの中から出された。長方形の皿には2個の大きなきつね色の餃子が載せられていて、皿の箸に藻塩が添えられている。餃子のタレを入れようかと思ったのだが、思いとどまって、藻塩で餃子を食べることにした。しかし、すぐには餃子を食べるのを止めて、引き続き、ラーメンを食べる。


麺を食べながら、麺の上に載せられたトッピングを食べる。トッピングの味玉はクチナシで黄色く染められていて、一目見ると味玉でないように錯覚するほどである。らぁ麺の塩ダレをベースに柚子を入れて香り付けをした味玉は、黄身が濃くて美味しい。メンマは極太で存在感を放っている。
二種類の鶏チャーシューを食べる。鶏モモチャーシューは厚みがあって、まるで鶏肉の塊である。肉質系のチャーシューはスープが良く染みこんでいて、ジューシーで美味しい。ガッツリとした歯応えに鶏肉本来の旨みとスープの旨みが絡み合い、存在感がある。思わず、夢中でかぶりついてしまった。一方、鶏ムネチャーシューは厚みがあって脂身が無く、柔らかい食感である。淡泊であっさりとした味わいながら、ジューシーで弾力のある歯応えが感じられる。スープの旨みに鶏肉の旨みが合わさって美味しい。

ワンタンも食べる。大きな皮のワンタンは、鶏モモとなんこつをミンチしたものとショウガや大葉をあわせて仕上げた餡が入っているとのこと。チュルンとしたワンタンの皮の喉越しに、鶏のさまざまな食感が楽しめる。なかなか美味しい。
麺をあらかた食べ終えたところで、「鶏モモチャーシューご飯」を食べることにした。「鶏モモチャーシューご飯」はお碗に盛られたご飯の上に醤油ベースのタレで味付けされた鶏モモ肉片が10切れほど載せられていて、ネギと刻んだ九条ネギがその上に載せられ、白ゴマがたっぷりとかけられている。


鶏肉片を1個口に放り込んだ。ジューシーな鶏モモ肉は適度な歯応えに鶏の旨味とタレの旨味が重なり合って美味しい。今度はお碗を手に持って、ご飯をかき込むようにして食べる。ほどよくジューシーな鶏モモ肉の歯応えにネギのシャキシャキとした食感がアクセントになって美味しい。
「鶏モモチャーシューご飯」を食べながら餃子にも箸をのばす。藻塩に餃子を適度に擦り付けると、餃子にかぶりついた。すると、たっぷりの肉汁が口の中に溢れ出てきた。これは美味しい。薄い皮の中にはキャベツと豚挽肉で作った餡が入っていて、豚肉の旨味を藻塩が引き立てているようである。しかも餃子は大きいので、食べ応えもある。2個の餃子だが、結構堪能出来た。


餃子を食べてしまうと、レンゲでスープを少し、「鶏モモチャーシューご飯」に注ぎ入れる。お碗の底に残っているご飯がスープに浸ったところで、雑炊風にして「鶏モモチャーシューご飯」を食べた。スープの旨味を纏ったご飯はサラサラとした食感で美味しい。鶏モモ肉の旨味にスープが合わさって、これだけでもなかなかの食べ応えである。あっという間にご飯が無くなった。
最後にラーメンのスープを飲む。洋食器を思わせる丼は口縁が広くて、中央に窪みがある。丼を持ち上げてスープを飲み干そうとするのだが、なかなか飲めないので、レンゲでスープを掬って口に運んだ。丼の底にはスープが絡まった粉状になった煮干粉がドロリと溜まっている。それをレンゲで掬って口に運ぶと、煮干しをまるごと食べているかのような味わいである。丼の底のスープまみれの煮干粉を残らず口に注ぎ入れてしまうと、コップに残ったお冷やを飲み干して完食。美味かった。満足である。

帰り支度をして席を立つと、店を出る。ラーメンを食べて熱くなった体に夜風が心地よく感じられた。元来た道を歩いて阿佐ヶ谷駅に向かう。夜も更けて、阿佐ヶ谷パールセンター商店街は人通りが少し減ったようである。阿佐ヶ谷駅まで戻ってくると、再び中央線快速電車に乗って、帰宅の途につく。
電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて駅の外に出た。駅西側のロータリーから上空を見上げると、小さな塊のような雲が暗い空に敷き詰められたように浮かんでいる。雲の合間から見える暗い夜空に星が瞬いているのが見えた。

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