冬至の日の今日は晴れときどき曇り一時雨。今日は9時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には雲ひとつ無い青空が広がっていて、日射しが燦々と降り注いでいる。ベランダに出てみると、冷たい空気が全身を包んだ。陽光がポカポカと暖かく、風がヒンヤリと感じられる。空を見上げると、吸い込まれそうなほどに青く、西の空に白い半月が浮かんでいるのが見えた。団地の前庭に降り積もった落ち葉が日射しを受けて煌めいて見える。塵ひとつ無い空気が清々しく感じられた。
今日は横浜で実施しているイルミネーションイベントに行ってみることにした。昼前に家を出ると、西の空に薄い雲が出てきているのが見えた。日野駅から電車を乗り継いで横浜駅に出ると、地下鉄のみなとみらい線に乗り換えて昼過ぎに元町・中華街駅に到着した。
駅の外に出ると、強い風が吹いていて、風が寒く感じられた。街路樹の木々が揺れていて、落ち葉が風に舞っている。元町通りのスターバックスコーヒーで昼食を兼ねてコーヒーを飲みながらドーナツを食べると、駅ビルのエスカレーターを使ってアメリカ山公園に登った。この裏は横浜外国人墓地となっている。
今日はクリスマス前ということもあって、人が多い。山手本通りから元町公園に沿うように歩いて行き、横浜山手西洋館巡りを楽しんだ。横浜山手西洋館では、1日から25日の25日間、各館でテーマ国を決め、クリスマス装飾や講座、コンサート等で、その国の歴史や文化を紹介している。
ブルガリアをテーマとした山手234番館、ドイツをテーマとしたエリスマン邸、フィンランドをテーマとしたべーリック・ホールに行った後に、旧山手68番館に入った。
山手公園管理事務所にもなっている西洋館は、韓国をテーマ国としており、内部にはクリスマスツリーが飾られていた。クリスマスのシグニチャーカラーである赤と緑をベースにブルーを使って飾られたクリスマスツリーは韓国の仁川市と釜山市から提供を受けたキャラクターの飾りと、モミの木のツリーやクリスマスの花飾りが交わり、冬の寒さに温もりを感じさせてくれるような雰囲気を演出している。
旧山手68番館を出ると、港の見える丘公園に向かう。
15時過ぎに雨がパラパラと降ってきた。
雨を避けるように横浜市イギリス館に入る。イギリス館では1階でコンサートを行っていた。
イギリス館の南には山手111番館があり、この建物は南アフリカ共和国をテーマとしている。
午後5時を廻ると、港の見える丘公園から横浜港大さん橋国際客船ターミナルに向かう。
みなとみらい地区から山下公園にかけての臨海部を光や音のショーやプロジェクションマッピングで演出するイルミネーションイベント「ヨルノヨ」が午後5時~9時5分にかけて30分ごとに5分間開催されている。先週の日経新聞の記事にも紹介された。
開催期間は5日~30日で、横浜港大さん橋国際客船ターミナルの屋上広場が夜景を眺めるのに適している。
時間になると帆船の帆の形をしたヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの頂上からサーチライトが光り、それが動くと共に、さまざまな施設のライトが様々な色に点滅する。
その大さん橋の屋上では波打つようなウッドデッキ「くじらのせなか」に光のくじらの親子のプロジェクションマッピングが映し出された。
くじらだけでなく、魚群やクラゲのプロジェクションマッピングも映し出され、観客がその中を歩いて行く。
横浜大さん橋からは横浜の街を一望できる。空が更に暗くなって、街の灯りが鮮やかになってきた。プロジェクションマッピングと共に横浜の街が一体となり、音と光が港に混ざり合って、壮大なイルミネーションイベントが開催されているように思える。
左手には大さん橋から出発する東海汽船の「東京湾夜景クルーズ」の船が着岸しており、その先には横浜マリンタワーから二条のサーチライトが天空に伸びていた。
結局8時過ぎまでイルミネーションイベントを楽しんでしまった。
その後は夕食を食べに行こうと、夜の横浜中華街に入る。まずは横浜関帝廟に行ってみた。
横浜関帝廟は平常、午後7時には閉廟する。閉廟した関帝廟はライトアップされていて、荘厳に見えた。
近くの中華料理屋で夕食を食べると、関内駅に出た。根岸線で桜木町駅に到着すると、電車を乗り換えて、根岸線直通横浜線に乗って八王子に向かう。
夜、日野駅に到着すると、改札を抜けて駅の外に出る。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、オリオン座を構成する星々が煌めいて見えた。湿度が高いせいか、それほど寒くなく、湿っぽい空気がヒンヤリと感じられる。街灯のLEDの光が冴え渡るように冷たく見えた。