今日は晴れときどき曇り。今朝は上空に薄いカーテンの襞のような薄い雲が広がっていて、東の空に浮かぶ雲が朝日で赤く染まっていた。今朝の気温は4℃で風はほとんど無く、幾分湿った空気がヒンヤリと感じられる。早朝の涼気は心地よく、寝起きの頭がしゃんとなるように感じる。
昨日に引き続き、今日も自宅で、午前中3時間のテレワークをした後、職場に行く予定になっている。いつもより、少し遅く起きると、モーニングコーヒーを飲みながら、朝刊に目を通した。定時の少し前に、職場から持ってきた端末に電源を入れて、業務を始めた。
時計の針が11時を廻ったところで、仕事を片付けて出勤の準備をする。今日は暖かくなるとの予報だったこともあって、コートを脱いで出勤することにした。今日もお昼を新宿で済ませることにして、日野駅のホームに滑り込んできた特別快速電車に飛び乗る。
昼前の上りの特別快速電車は比較的空いていて、席も所々空いている。シートに腰を下ろすと、瞼を閉じて爆睡モードに入った。気が付くと、電車は新宿駅に到着するところだった。
日中は上空に薄い雲が所々にかかっているものの、雲と雲の合間から青空もみえていて、柔らかな日射しが降り注ぐ空模様となった。昼間の最高気温は19℃で湿度が低く、午後になって吹いてきた南よりの風が心地良く感じられる。日が傾いてくると、次第に薄い雲が上空を覆ってきて、日射しが次第に弱くなってきた。
今日のお昼は簡単に済ますことにして、新宿駅西口の地下街「小田急エース南館」の一角にあるロッテリアで食べて、そのまま職場に向かった。
今日も1日仕事を終えた頃には夜になっていて、外はすっかり暗くなっていた。上空には雲が風に流されたのか、澄んだ暗い空が広がっていて星が瞬いている。昼間の暖かさの余韻を残しているかのように、夜になっても気温はあまり下がらず、コート無しでも過ごしやすい陽気である。
新宿駅から中央線通勤快速電車に乗って帰宅の途につく。電車が日野駅に到着したところで、今日は夕食を食べて帰ることにしていたのを思い出した。明日は土曜日でお休みである。久しぶりに駅前の飲み屋で、軽く呑んで帰ることにした。
駅改札を出て、駅東口の横断歩道を渡った。駅から20mほど歩いたところの右手に居酒屋「串カツ田中 日野駅前店」がある。この店は以前、よく通っていたミスタードーナツ日野店があったところである。今日はこの店に入店することにした。
店に入る。逆L形の店内は入口から見て左手奥に厨房があり、厨房を囲むようにL字形にカウンター席が10席配されている他、厨房の周囲に6人掛けのテーブル席が5卓と4人掛けのテーブル席が3卓、2人掛けのテーブル席が2卓配されている。奥のスペースには掘り炬燵形式の座敷席があり、6人掛けのテーブル席が2卓と4人掛けのテーブル席が1卓配されていた。
出てきた店員に1人であることを告げるとカウンター席を案内されたので、カウンターの端の席に腰を下ろした。卓上には激辛ソースと万能しょうゆ、塩、七味唐辛子といった調味料の他、メニューと箸、串入れ、金属製の取り皿が置かれている他、各席毎に紙おしぼりが置かれている。席に座ると店員が早速、お通しのキャベツとソースの入った金属製の小さな容器を運んできた。このキャベツはお替わり自由とのことである。
初めて入る店であるので、まずはメニューを見る。メニューは各種宴会メニューの他、各種「ドリンク」「串カツ」「クイックメニュー」「逸品」「大阪名物」「デザート」に加えて「ちりとり鍋」「肉吸い」「出し茶漬け」「焼きうどん」「やきそば」「明太ごはん」「田中のおにぎり」「玉子かけごはん」「白ごはん」「田中のかすうどん」「かすカレーうどん」「月見かすカレーうどん」で構成されている。
早速、スマホを取り出し、ぐるなびのクーポンを見つけて「ワンドリンクサービスクーポン」を使用することにした。このクーポンでは税抜400円以下のドリンクを注文することが出来るとのことなので、「定番レモンサワー」を注文することにした。更に、「串カツ5品盛り」「葱まみれチー平焼き」を注文する。
先に運ばれてきたのは「定番レモンサワー」である。グラスの中には氷を浮かべたレモンサワーが入っていて、カットレモンが1片沈んでいる。
まずは紙おしぼりで手を拭くと、さっそくレモンサワーを飲むことにした。グラスを手前にずらそうとして、不注意にもキャベツとソースを除けようとしたところでハプニングが起きた。うっかりソースをテーブルの上にこぼしてしまったのである。あわてて、紙おしぼりをいくつかもらって、テーブルの上を拭く。ようやく落ち着いたところで、レモンサワーを飲もうとするところに、注文した「串カツ5品盛り」「葱まみれチー平焼き」が運ばれてきた。
ここで、気を取り直して、取り皿を1枚取り、料理を食べながらレモンサワーを飲むことにした。
まずはレモンサワーで独り乾杯。強めの炭酸で割ったレモンサワーは冷たくて美味しい。レモンの酸味が胃袋に染み渡るかのような美味しさである。レモンサワーで口を湿らしたところで、まずはキャベツをソースに浸して食べる。
サラサラとしたソースはあっさりとしていて、深みのある味わいで、キャベツが面白いくらい進んだ。旨味と甘味がキャベツの甘みに絡まって美味しい。
キャベツを食べるのを止めて、箸を取って、「葱まみれチー平焼き」を食べる。「葱まみれチー平焼き」は刻みネギをチーズに絡めたものを薄い玉子焼きで丸めるようにして焼いた上にソースとマヨネーズをかけて刻みネギをたっぷりと載せた料理である。
「葱まみれチー平焼き」を箸で切って口の中に入れる。とろけたチーズのコクにネギのシャキシャキとした食感の組み合わせが美味しい。玉子の甘みにソースとマヨネーズの絡まった甘みと旨味の絶妙なハーモニーがあわさって、食べ応えがある。レモンサワーを呑みながら、「葱まみれチー平焼き」を食べた。
続いて、看板メニューの串カツを食べる。串カツは右から海老、レンコン、タマネギ、串カツ豚、串カツ牛と並べられている。串カツにはタルタルソースが添えられた。
このタルタルソースを取り皿に盛り、串カツをソースにたっぷりと浸した後、取り皿のタルタルソースを適量載せて口に運ぶ。最初に海老から食べることにした。小ぶりの海老は身がプリプリとしていて、衣に染みこんだソースの甘みや旨味と海老の甘みが絡まって美味しい。サクサクとした衣は、ソースが染みこんでジューシーで、タルタルソースの酸味がアクセントになっている。尾はサクサクとした食感で、香ばしくて美味しかった。海老を食べてしまうと、串入れに串を入れる。
続いて、レンコンである。大きなレンコンの串カツは全てソースに浸りきらない。二度漬けは禁止となっていて、キャベツでソースを掬って串にかけるのが通の食べ方と、メニューに書かれている。そこで、キャベツでソースを少し掬ってレンコンにかけて口に運んだ。
肉厚のレンコンはシャキシャキとした食感でボリュームがあって美味しい。ソースの旨味がレンコンにまとわりついて、なかなかの食べ応えである。続いてタマネギもソースに浸して食べる。タマネギも肉厚で、熱の入ったタマネギの甘みにソースの甘みがあわさって、美味しかった。ジューシーな味わいに、ソースの旨味が加わって、レモンサワーも進んだ。
串カツ豚は小さな短冊状の豚肉を串で通して一体感を持たせ、これに衣を付けて揚げている。かぶりつくと、肉汁が口の中に溢れて、肉の旨味にソースの旨味が絡まって美味しい。しかもなかなかのボリュームで、食べ応えもあった。
最後に串カツ牛を食べる。串カツ牛は1枚の大きな肉片に串を通し、これに衣を浸けて揚げている。ソースの旨味と甘みが肉の旨味を引き立てていて、歯応えもあって美味しかった。
ここで、レモンサワーのグラスが空になってしまった。料理も無くなったので、料理とドリンクをあわせて注文することにした。ドリンクは「チンチロリンハイボール」を注文する。対象ドリンクはビームハイボールか、角ハイボールとなっており、ビームハイボールを注文することにした。
2個のサイコロを振って、出た目がゾロ目なら無料、出た目の合計が偶数なら半額、奇数なら倍額倍量になるというものである。サイコロを振ると、残念ながら奇数となったので、倍量のハイボールをもらうことにした。料理は「牛すじ土手」と「ホルモン炒め」を注文する。
倍量のビームハイボールはすぐに運ばれてきた。先ほどのレモンサワーのグラスよりも明らかに大きなグラスにたっぷりと注がれたビームハイボールには氷が浮かべられていて、カットレモンが1切れ沈んでいる。
続いて、「牛すじ土手」が運ばれてきた。
さっそく箸を取って、「牛すじ土手」を食べながらビームハイボールを飲む。バーボン由来の甘さとマイルドな口当たりのビームハイボールは爽快感があって美味しい。グッとくる美味しさと爽快なキレ味が感じられて、飲み応えがある。
「牛すじ土手」は器の中にドロリとした味噌だれに絡められた牛スジとコンニャクがたっぷりと入っていて、刻みネギが載せられている。味噌だれは甘く濃厚で、牛スジとコンニャクの歯応えを楽しみながらビームハイボールを呑んだ。味の濃いソースにも負けないしっかりとした味わいのハイボールは味噌だれまみれになった口の中をキレイに流す切れ味の良さが美味しい。
「牛すじ土手」を食べ終える頃に「ホルモン炒め」が運ばれてきた。
「ホルモン炒め」は牛ホルモンをモヤシとニラで炒め、味噌だれを絡めた料理である。ふわふわのホルモンはほのかな甘みが合って、味噌だれが絡んで美味しい。モヤシのシャキシャキとした食感が料理にボリューム感を与えている。濃い緑色のニラが料理に彩りを添えている。
「ホルモン炒め」を食べながら、ビームハイボールを呑む。交互に食べたり呑んだりしていると、「ホルモン炒め」の皿が空になってしまった。
ここで、〆に「田中のかすうどん」を食べることにした。まだまだお腹が満たされない気分なので、大盛り(1.5玉)で注文する。更に「白ごはん」をあわせて注文することにした。
「田中のかすうどん」が来るのを待っている間、お通しのキャベツをソースに浸しながら食べつつ、グラスに残ったビームハイボールを飲む。キャベツが無くなり、グラスが空になった頃に、「田中のかすうどん」と「白ごはん」が運ばれてきた。
「田中のかすうどん」は太いうどんが特製の出汁に浸かっていて、うどんの上に油かすととろろ昆布、刻みネギが載せられている。うどんにはレンゲが添えられた。
「白ごはん」はうどんの入っているのと同じ大きさの丼に盛られている。
まずはレンゲでうどんのダシを掬って飲んだ。色の薄い関西風のダシには油かすの旨味が溶け込んでいて、飲み応えがあって美味しい。ダシを何杯か飲んでしまったところで、うどんを食べることにした。
極太のうどんはコシがあり、もちもちとした食感とつるつるとした喉越しが味わえる。うどんの上に載せられた油かすはホルモンから油を搾ったもので、香ばしくて美味しい。たっぷりのダシを吸い込んだ油かすはサクサクとした食感で、うどんにボリューム感を与えている。同じくダシを吸ったとろろがうどんに絡まって口の中に入ってきた。
うどんをあらかた食べ終えたところで、ご飯をダシに投入し、レンゲで軽くかき混ぜると、雑炊風にしてご飯を食べる。ダシが絡まったご飯もまた美味しい。サラサラと食べてしまった。
ご飯を食べ終えると、さすがにお腹いっぱいになった。少々食べ過ぎた感がある。
店員に会計をお願いして、帰り支度をすると店の入口脇のレジで代金を精算した。この店では会計は現金のみとなっている。代金を支払うと店を出て、帰宅の途についた。
夜になって、昼間よりもだいぶ気温が下がってきたようだ。夜になって吹いてきた北よりの風が冷たく感じられる。久しぶりに酒を呑んで火照った体がクールダウンするようである。
家に着くと、熱い風呂を沸かして、湯に浸かった。ようやく1週間が終わった気分である。