4月1日付けで異動することになったことで、昨日に引き続き今日も休日出勤して片付けにあたることにした。
ちなみに休日出勤といっても、正式に届け出ているわけではないから、時間の縛りはない。
朝、家を出て前住んでいた寮に寄って、郵便物がポストに放り込まれていないか、確認した。それからおもむろに、今後ポストに郵便物が投函されないように梱包テープで郵便受けをふさいだ。で、職場に向かおうと思ったのだが、そういえば、寮の近くにある東禅寺の桜はどうしたかな、と思って寄ったのが、写真のような感じである。
東禅寺とは、これまであまり気付かなかったが、由緒ある寺である。何でも、江戸時代末期、イギリスの初代公使であるオールコックと次代公使のパークスにより公使宿館として使用されてた寺である。何度か攘夷派浪士の襲撃にあったが、奥書院と玄関は当時のままの姿を残しているといい、柱や壁にはまだ、刀の傷や鉄砲の跡が残っているらしい。ところで、当日はちょっと曇って天気はあまりいい、とは思えなかったけど、桜が満開で、行き交う人もほとんどいなくて、道路に車も停まっていない、まさにベストショットの1枚が撮れた。
春は、初々しい、と同時に何かさみしい感じのする季節である。
出会いと別れ。6年近く住んでいた寮を引き払うのも、1年間仕事をしていた机の上を整理するのもちょっとセンチメンタルな気持ちに陥ったりもしないでもないが、新しい生活、新しい職場に送り出すのを桜が祝ってくれているようにも感じる。