今日は曇り時々晴れ。今朝は上空に雲が広がっていて、街灯が寒々しく見えた。朝の気温は3℃で弱い北風が吹いている。空気が冷たく、ヒンヤリと感じられた。
今日は都内の大学で仕事のため、平日と同じ時間に出勤する。今日から冬物のスーツを着ることにした。先日、新調したスーツを着て家を出た。電車に乗って新宿駅に出ると、新宿駅で山手線に乗り換えて渋谷駅に向かう。渋谷駅から会場までは歩いて10分ほどである。
業務が終わったのは昼過ぎである。日中は上空に雲が多く浮かんでいるものの、薄日が射している。昼間の最高気温は10℃を越えるくらいで、寒い1日となった。冷たい北風が吹いていて、乾いた空気が冷たく感じられる。
帰る前にお昼を食べていくことにした。宮益坂上交差点の近くにあるビルの1階にうどん蕎麦屋「手造り釜あげうどんそば 澤乃井」がある。今日はこの店に入店することにした。
店内は入口から見て奥に厨房があり、入口側のスペースの左手に12席配された大きなテーブルが配されている他、その周囲に4人掛けのテーブル席が6卓と2人掛けのテーブル席が4卓配されている。大きなテーブル席はカウンター席として扱われており、店に入ると店員から「カウンター席に座ってください」と言われて、空いている席に座った。
席に座ると、お冷やと紙おしぼりが出された。卓上にはお冷やのポットと七味唐辛子、楊枝、メニューが置かれており、お冷やを飲みながらメニューを眺めた。
メニューは各種「温かいうどん・そば」「冷たいうどん・そば」「ごはんもの」「うどん・そばの追加トッピング」「酒肴」「おすすめセット」「澤乃井のおすすめ冬のあったかメニュー」で構成されている。
注文したのは「おすすめセット」から「カツ丼セット」を注文することにした。このセットは釜あげうどん、ざるうどん、たぬきうどん(温・冷)、ざるそば・たぬきそば(温・冷)が選択できる。看板に「釜あげうどん」と書かれていることもあって、看板メニューの「釜あげうどん」を注文することにした。本当なら釜玉うどんがあれば、それにしたいところなのだが、何故か釜玉うどんがメニューに無い。そこで、「うどん・そばの追加トッピング」から玉子を追加で注文する。うどんは麺2玉、カツ丼はご飯大盛で注文した。
お冷やを飲んで料理ができるのを待つ。店内の壁には芸能人の色紙が所狭しと並んでいる。それらを眺めていると、料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。トレーの上には「釜あげうどん」「カツ丼」の他につけ汁、お新香、生玉子、箸、レンゲが載せられている。お新香の小皿はつけ汁の器の上に置かれている。
「釜あげうどん」は大きな丼に入っていて、うどんの茹で汁に中太のうどんが浸かっている。
つけ汁には小さな天かすと刻みネギが浮かんでいる。
カツ丼は丼に盛られたご飯の上にタマネギの入ったダシでにられて、玉子でとじたカツが5切れ載せられていて、ミツバが添えられて彩りを添えている。
カツ丼にはお新香が添えられた。お新香はキュウリの醤油漬である。
トッピングの玉子は生玉子でお碗に入っている。
久しく釜揚げうどんを食べていなかったので、釜揚げうどんがうどんの茹で汁に浸かって出てくるのは予想していなかった。しかし考えてみれば、昨年、丸亀製麺 新宿三井ビル店で「釜揚げうどん」を食べたときはうどんの茹で汁に浸かっていた。すっかり忘れていた。これでは生玉子をうどんに投入するわけにはいかない。つけ汁に投入して食べるとするか。
まずはうどんを食べることにする。メニューに書かれている記事によると、この店は釜あげうどんの元祖ともいわれる宮崎うどんのお店ということである。中太のうどんは吟味した2種類の粉をブレンドし、踏み込み、熟成を重ね、切り出しているとのことである。
このうどんをつけ汁に浸けて口に運ぶ。つけ汁に使用している醤油は宮崎ヤマエ醤油、椎茸も宮崎産、昆布は北海道利尻昆布と真昆布、鰹節は高知からと各産地の特選素材を多量に配合し、オリジナルよりも辛めで関東にあった味にアレンジしているとのこと。
濃い味のつけ汁に浸けたうどんは少し縮れ気味で、つけ汁をたっぷりと絡ませて口の中に入ってくる。柔らかく、もちもちとした食感とつるつるとした食感が感じられて美味しい。温かくて、今日みたいな寒い日には美味しい。
うどんを半分くらいまで食べてしまうと、醤油の味が濃いこともあって、だんだんと飽きが来た。ここで、つけ汁に生玉子を投入することにする。軽く生玉子を箸でかき混ぜると、つけ汁に適量入れてうどんを食べる。
生玉子の甘さが濃い味のつけ汁に混ざり合って、また異なった味わいが楽しめる。ひたすらうどんを食べていると、丼の中のうどんがほとんど無くなってしまった。
ここで、カツ丼を食べる。カツ丼の載せられたカツは一見すると脂身の無い豚肉を使用しているようである。カツにかぶりつくと、淡泊な豚肉の旨みが口の中に広がった。カツの衣は薄く、ダシを吸ってカツにジューシーさを与えている。豚肉は柔らかくて美味しい。
玉子は熱が入ってやや固くなってしまっている。ここに釜あげうどんを食べているときに残ってしまった生玉子を投入し、カツ丼をかき込んだ。カツが無くなると、残ったご飯はキュウリの醤油漬けで食べてしまった。
最後につけ汁にうどんの茹で汁をレンゲで注ぎ、つけ汁を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。
お冷やを飲み干すと、卓上に置かれた伝票を持って立ち上がった。入口脇のレジで代金を払って店を出た。
宮益坂を下りて渋谷駅に着くと、電車に乗って帰宅の途につく。新宿からは中央線特別快速電車に乗ることができたこともあって、帰宅したのは15時前だった。
ちょっと疲れを覚えて、昼寝をする。目が覚めたのは既に夜7時を回っていた。少々寝過ぎたようである。