新年、私は苦しんでいた。
朝、起きようとしたら酷い偏頭痛に襲われたのだ。
だましだまし起きてみても、どんどん頭痛は酷くなり
その内、気持ち悪くなり、何度もえずいてしまった。
尾籠な話だがお腹も下ってしまう。
元々頭痛はない人間だったのだが、子どもを身ごもった頃から
少しずつたまにあるようになり、更年期に入ってから
結構頻繁に起こるようになってしまった。
まぁ、薬を飲むほどは少ないのだけれど。
ただ、とにかく今日は酷い。何もできない。
疲れや脱水もあるかと、頑張って水やミカンなどを食す。
そして、ご飯を三口ほど何とか食べて頭痛薬を飲む。
そんな訳で、朝の新年の挨拶と雑煮は作れず、
とりあえず、夫と息子にはおせちを焼き餅で食べて貰った。
薬を飲んで昼くらいまで少し仮眠を取ると
症状が落ち着いたので、雑煮を作って改めて挨拶とした。
鰤雑煮
餅、鰤、かまぼこ、三つ葉、干し椎茸、人参、大根、牛蒡、白菜、蒟蒻、
以上十種入る。
実家でも婚家でも作り続けている雑煮だが
今年、息子が初めて「鰤雑煮を継承したい」と言ってくれた。
もう、私の代で終わりだろうなぁ、と思っていたので嬉しい。
(姉や兄のところは、この雑煮を作らないし)
鰤雑煮も作るので、我が家は鰤の半身を買うのだが
鰤雑煮の他に、おせちに鰤の照り焼きを入れ
かまや尻尾は冷凍して、後日鰤大根にするのが定番。
余すところなく半身を使い切ることができる。
そして、鰤の照り焼きは息子の好物でもある。
今年は、夫が作ったローストビーフも好評だった。
(あまり味がついていない肉を好まない息子なのだが)
甘い物は、私が苦手なので購入してしまうのだが
画像にはないが、フルーツ寒天だけは作る。
これも、実家からのおせちである。
実家では、牛乳寒と抹茶寒で市松模様を作った寒天も用意したが
我が家は3人だけだしね。
私は何とか、雑煮と里芋の白煮くらいは食べられたが
まだ、本調子ではないので、初詣は明日にして貰った。
強風だし、今日は家に居た方が良いと思うし。
お腹に食事が入ったおかげか、どんどん調子は上向きに。
朝は、もう、受診レベルか?と夫も思ったらしいが
何とか持ち直して良かった。
正月早々、家族にも心配かけて申し訳ない。
そんな、波乱の幕開けだったが、これだけでは済まなかった。
夕方、突然、緊急地震速報の警報音がスマホから流れ
続いて、市の防災無線から、あの嫌なチャイムが鳴り響いた。
用意していたヘルメットを被り、ゆらゆら長く揺れる地震から
あの経験した震度5強クラスの地震を覚悟した。
しかし、意外と、そこまでではなく、収まってきた。
「震源地はどこ?」とTVをつけると能登半島で大きな地震だったらしい。
能登半島の地震で、ここまでこんなに揺れたの?と
その大きさを思うと怖くなった。
その後、遅れて次々と被害の情報が入ってくる。
心が痛むが、今現在、我が家でできる事はないので
暫くニュースは観ないことにした。
もう少し、色々な事が分かって何か協力できる事ができたら・・・
東日本大震災で、姑の実家は津波で跡形もなくなり
姑のきょうだいも亡くなったり行方不明になった。
ここも、首都圏内では震度5強と一番揺れた地域で
液状化したり、陥没したり、屋根が落ちたり・・・
我が家も室内が滅茶苦茶になった。
次々と入ってくる悲惨なニュースに、
地元ときょうだいを喪った同居していた姑が
どんどん疲弊していく様をなすすべなく傍らにいるしかできなかった。
まずは、自分の心を守る。
必要な時に動けるように。
被害が最小限で済みますように・・・