明日から、私の冬の講座が始まるので準備。
もう数え切れないほど同じプログラムをしているが
必ず参作を作る。
アート的というよりも、進行上の確認の意味が大きい。
抽象表現という、まさにアートの神髄たるものでも
人前で「提案」という形で披露するには、ある程度のメソッドが必要で
アートとは真逆で、矛盾しているとも言える。
講師の仕事はそれがイヤで辞める人もいる。
特に私が最初にやるプログラムは、私のプログラムではないので
余計「判子絵画」と呼ばれても仕方が無いだろう。
でもね、私が相手をするのは園児。
何事も模倣から始まる・・・そして、新しい経験をするのに
苦手意識を持たないように、楽しく参加して欲しいというのが
この講座のキモなので、そこは目をつぶる。
まぁ、ある程度の誘導はするが、それに捕らわれないのもこの時期。
子ども達の力を信じている。
私は漫画家なので、物語を紡ぐのも色々なテクニックが必要だ。
文を書くだけ、絵を描くだけ、では成立しない。
文は絵と融合させないといけないし、絵もアートよりも説明的要素の方が多い。
ページ数の調整、コマ割り、読者目線・・・でも、結局の所
「何を表現したいのか」という非常にシンプルな衝動が原動力なのだ。
私の基本がここにあるので、講師の仕事も、あまり矛盾を感じない。
ただ、やはり人様のプログラムは抵抗があるので最小限にしているし、
人様のプログラムでも、できるだけメソッドに縛られない物を選んでいる。
そうなると、人に伝えるのも難しくなるので
必ず事前にプログラムと向き合う必要が出てくる。
何度でも何度でも・・・
今の私は、前回の私ではなく、更新され続けているのだから。
そして、毎回新鮮な気持ちで、子ども達に作品作りの楽しさを伝えたい。