なす日々

何かを成すつもりが、気がつけばこの歳に・・・でも、生きていれば何かは成している。

アートと手順

2024-01-18 06:59:58 | 仕事

明日から、私の冬の講座が始まるので準備。

 

もう数え切れないほど同じプログラムをしているが

必ず参作を作る。

アート的というよりも、進行上の確認の意味が大きい。

 

抽象表現という、まさにアートの神髄たるものでも

人前で「提案」という形で披露するには、ある程度のメソッドが必要で

アートとは真逆で、矛盾しているとも言える。

 

講師の仕事はそれがイヤで辞める人もいる。

特に私が最初にやるプログラムは、私のプログラムではないので

余計「判子絵画」と呼ばれても仕方が無いだろう。

 

でもね、私が相手をするのは園児。

何事も模倣から始まる・・・そして、新しい経験をするのに

苦手意識を持たないように、楽しく参加して欲しいというのが

この講座のキモなので、そこは目をつぶる。

まぁ、ある程度の誘導はするが、それに捕らわれないのもこの時期。

子ども達の力を信じている。

 

私は漫画家なので、物語を紡ぐのも色々なテクニックが必要だ。

文を書くだけ、絵を描くだけ、では成立しない。

 

文は絵と融合させないといけないし、絵もアートよりも説明的要素の方が多い。

ページ数の調整、コマ割り、読者目線・・・でも、結局の所

「何を表現したいのか」という非常にシンプルな衝動が原動力なのだ。

 

私の基本がここにあるので、講師の仕事も、あまり矛盾を感じない。

ただ、やはり人様のプログラムは抵抗があるので最小限にしているし、

人様のプログラムでも、できるだけメソッドに縛られない物を選んでいる。

 

そうなると、人に伝えるのも難しくなるので

必ず事前にプログラムと向き合う必要が出てくる。

 

何度でも何度でも・・・

今の私は、前回の私ではなく、更新され続けているのだから。

そして、毎回新鮮な気持ちで、子ども達に作品作りの楽しさを伝えたい。