なす日々

何かを成すつもりが、気がつけばこの歳に・・・でも、生きていれば何かは成している。

初カラオケ

2024-01-31 07:09:34 | 子ども

息子は、その特性も相まって、学校外で遊ぶ友達が殆ど居なかった。

 

幼稚園の時は、年少で2人仲良しができたが、園内のみの付き合い。

それは年中年長と変わらなかった。

寧ろ年齢が上がるにつけ、園でも、少しずつ距離ができたようだった。

年中の頃だったか、息子が「何故、僕は友達の家に行けないの?」と

聞かれた時はちょっと切なくなってしまった。

(その頃は、息子の特性故に完全に避けられている時期だったので)

 

小学生時代に至っては1年の外部キャンプがきっかけで二次障碍が出てしまい

友達どころの騒ぎでは無くなってしまった。

しかも、他害の強い子に目を付けられたり、

発達障碍に理解があるという触れ込みの教師が

更に息子を追い詰めたり・・・と散々だった。

 

6年間、まともに、友達と学校外で遊んだ事は無く

学校でも、特定の仲良しができる事もなかった。

 

中学で、1年の時に、もの凄く仲良しになった子が1人でき

3年間ベッタリだったようだ。

しかし、彼は運動部の花形で部活に忙しかったのと

コロナ禍になった事もあり、外での接触は一切無し。

 

そういう状況だったので、私からの働きかけとして

就学前は、ママ友関係で子ども同士を遊ばせてみたり

(学年違いと園違いで自然消滅)

幼稚園から小学校低学年までは、親友の娘さん(2歳上)と

キッズコーナーで遊んだり

療育で紹介されたお子さんと交流させてみたり、と

それなりにコミュニケーションの場を設けてきた。

 

高校に入り、それなりに仲良しの友人ができたようだが

相変わらず、学校外での接触はないようだった。

リアルではないが、LINEやネット上での付き合いはあるようで

まぁ、これが現代の付き合い方なのかもしれないな、とも思っていた。

 

1年の終わりに、クラスでバーベキュー大会が企画され

それは、楽しんでいたようだった。

 

保護者会に行くと、友人同士で休みに遊びに行ったりしている話なども聞き

やはり、会う子は会っているのだなぁ、と思ったが、

息子が、疎外感等感じていなければ、それでいいやと特に気にしていなかった。

 

それが、何と、昨日突然

「明日、友達達とカラオケ行ってくるね」と。

 

夫と顔を見合わせ、なるべく嬉しさを表に出さないようにして

「ご飯はどうするの?」と鬱陶しいと思われない範囲で聞く。

「お金出してあげるけど、証拠画像送ってね」と。

(これでお金をせしめる事を覚えて、課金等に散財されるのも困るので)

 

ファミレスで複数人の料理と音声画像が送られてきた。

そして、カラオケの部屋と点数、皆で歌っている音声等も。

義務と言うよりも、寧ろノリノリで送ってきてくれた。

ちゃんと、顔は映さない所は、さすが今時の子、個人情報保護はバッチリか。

 

総勢6人だったそうで、元々、仲良しの名前で聞いていた子が3人。

2年になって仲良くなったという子が1人、後の1人は初めて聞いた名前。

 

高校生男子の楽しそうな雰囲気が伝わってきて

何だかちょっとホロリとなった。

 

家に帰ってきて「どうだった?」と聞いたら

「楽しかった!」と顔を輝かせ、饒舌に内容を話してくれた息子。

 

大学受験も大切だけれど、高校生活を満喫する事だって

凄く大切なんだよなぁ、と改めて思った。