南九州市は「知覧特攻遺書 知覧からの手紙」をユネスコのに申請した、と報じられた。
私たちは、「いぶすき菜の花マーチ」に参加した際「知覧特攻平和会館」を見学した。
私は、悠歩の会設立を目前にした1999年1月、初めて「菜の花マーチ」に参加した。
その時、知覧の平和会館を見学したのだが、最初は右翼的な会館か、と誤解していた。
初めて見学し、認識を改めた。遺書や遺品を見ると、胸が震えてしかたがなかった。
戦後68年。戦争の記憶は次第に薄れ、たった40年後には、生の記憶が消滅し、
絶滅危惧記憶となるだろう。
時も時、NHKの経営委員に長谷川三千子というおかしな人がいることが紹介された。
朝日新聞社で拳銃自殺した人を賞賛し、天皇を現人神だと言ってはばからない人だ。
それも、人間宣言がなんと言おうと、憲法がなんと言おうと、とまで言う人である。
このような人が、不偏不党の経営委員としての職務を全うできるはずがない。
私は、自らの貧しさの故に、幼少時、より貧しい人をバカにした恥ずかしい記憶をもつ。
その事は、意味もなく尊い?人を認める社会は、意味もなく蔑む人を必要とする。
天皇が前者であり、被差別や障害者、女性など弱い立場の人が後者である。
そんなことに気付き、その故に天皇制に反対する立場をとるようになった。
その危機的状況が、昨日今日の「全ろう作曲家の騒ぎ」ともつながるだろう。
彼はある意味で差別的社会を手玉にとったのではないかと思われる。