マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

不屈の男、ザナルディ

2012年09月06日 | 車以外の話題
爪のあかを煎じて飲みたい気分です。

source by ESPN F1
ロンドン在住の友人(数人)の話によると
日本ではあまり報道されないロンドンパラリンピック、
現地ではプラチナチケットになる程の大盛況だそうです。
マックのハッピーセットのオマケが
あのロウソクのお化けみたいなマスコットが
障害者用自転車(正しく上の写真)に乗っている
人形だったりするそうです。
そんなパラリンピックですが、
レース好きに嬉しいニュースが入ってきました。
写真の彼、アレッサンドロ・ザナルディといって
元F1ドライバーなのですが、
自転車競技に転身して、見事金メダルを取ったそうです。
いやぁ、嬉しいですね。
ん?でもF1走っていたのにパラリンピック?
というのが今回のお題。
どれだけの困難も克服し続ける
彼の素晴らしい生き方の紹介です。

アメリカレース界を席巻していた頃のザナルディ(赤い車)
(ちなみに、今のルールでこういう抜き方をすると、ペナルティを取られます。汗)



ザナルディはイタリア人の元F1ドライバーで、
セナなどが走っていた頃、中~下位辺りを走っていた
F1好きでもないと知らない様な選手でした。
彼はF1で大した成功を収められず、
アメリカへ活躍の場を求めます。
今はもう無いのですが当時はCARTという
F1の様なレースが大人気で、
そのスタードライバーとして大成功を収めたのですが、
2000年に大きなクラッシュを起こしてしまい
膝上から下の両脚を失ってしまいます。
その前年、F1に復帰したものの鳴かず飛ばずで
失意の中アメリカで再スタートを切った矢先の事故、
取り敢えず一命を取り留めただけでも良かった
というのがファンを含む関係者の感想、
つまり、彼のキャリアは終わりと誰もが思ったのでした。
ちなみに30年近くレース好きをしていますが、
このシーンの画像/映像は個人的にも二度と見たくない
と思える程に突出して衝撃的なので
検索はしない事を強くお奨めします。

ところが奇跡の復活を遂げるのでした。


2001年の事故からおおよそ2年後、
誰もが彼の名前を忘れかけていた頃、
ザナルディが特別改造をしたレーシングカーを
ドライブしたという記事が載りました。
正直、彼の未練を断ち切る
儀式の様な物だと思っていたのですが、
BMWの援助を受けてレースにも復帰します。
戦場はぶつけ合いが茶飯事のツーリングカーレース。
ここでも彼は非凡な才能と不屈の精神で
幾つかのレースで勝利。
ハンデなど全く関係無い走りを披露します。

彼は2009年をもってレーシングドライバーを引退、
そして今回金メダルを取った自転車競技へ転身します。
今年で41歳のザナルディ、
障害者競技といってもパラリンピックレベルとなれば
勝負の厳しさは健常者と何も変わらないので
年齢的に厳しいと言われていたそうですが、
見事に金メダル。
個人的に丁度脚を怪我しているので、
脚が不自由である事をほんの少しは共感出来る中、
彼の挑戦の姿勢は学びたいなと思います。
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パリで逢いましょう

2012年04月08日 | 車以外の話題
挿絵も素敵です。

先日、久々にシトロエンのCMが流れるのかな?
という記事を書きましたが、
受け皿と思われる番組が週末からスタートしました。
その名もパリで逢いましょう。
20区あるパリ市内を1話1区ずつを紹介していくんだそうで、
初回は芸術家の街で有名なモンマルトルからでした。
(モンマルトル界隈なら、是非裏パリで逢いましょうで飾り窓界隈も特集していただいたきところですが・・・)
ナレーターはパリといえばのモレシャンさん・・・
ではなくて中谷美紀さん。
ちょっとJINの花魁調な言い回しが初回は違和感でしたが、
段々慣れてくるんですかね。
しっとり風なナレーションも良いのですが、
少しだけトーンを上げてくれた方が
耳触りが良いかなと思いました。
それからあまり良いカメラを使っていない様で
手ぶれが結構気になったり、絵が生っぽかったりするにも
個人的にはちょっとなと思いました。
とはいえ1区ずつを1時間かけて紹介するので、
憧れだけがある私の様な人間には、とても嬉しい番組です。

シトロエン、流れず、、、
New Peugeot 508 & New Peugeot 308 CM


期待外れだった事が1つ、
番組よりも寧ろCMに期待していた訳なんですが、
初回は207,308,508とプジョーのみ。
中々面白いCMではありましたが、
2回目以降はちゃんとシトロエンも流してくれるのでしょうか?
そこらへんも楽しみな番組です。
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787の乗り方

2012年02月27日 | 車以外の話題
エアバスっぽい格好をしています。

先日と言っても1ヶ月くらい前の話ですが、
ボーイングの最新鋭機787に乗りました。
正確に言うと787-8。(の1号機)
フリーハンドに前書きしていると
記事がメーター越えしそうなのでかい摘んで話しますと、
787は去年の11月に就航した最新鋭機で、
今のところANAだけが国内線で2機運用しています。
なので、787は日本でしか乗れないという訳。
※書いている間に羽田ー北京便というのが出来た様です。
最近何かとしいたげられている日本にあって、
少しエバれるのではないかと思います。
この飛行機のハイライトは大雑把に2つあります。
先ずは普通の飛行機は軽合金で出来ている
胴体や翼がカーボンで出来ているので、
20%程度軽量化されていて燃費が良い事。
チケット代に還元されたり、
燃費が良いという事は同じ量の燃料で遠くまで飛べるので
今まではトランジットが必要だった路線に
直行便が出せたり(これもチケット代に反映されますね)
利用者にメリットがあるというのが1つ。
もう1つは、そのカーボン部品を日本企業が作っている事。
大雑把に胴体は川崎重工、翼は三菱重工が作っています。
日本人に身近な飛行機という訳です。

一番嬉しかったのはシートの配置。

乗る側にとって787が先ず嬉しいのはシートの配置です。
旧型(といってもまだまだ現役ですが)の767は
国内線だと横一列が2-3-2という配置になっています。
3の列の真ん中の席は両側が挟まれてハズレなんですね。
上の777、747になると3-4-3という列になるので
1列につきハズレが3席出来てしまいます。
翻って787は2-4-2という配列なのですが、
真ん中の4の間に肘掛けの仕切りがあるので、
実際には2-2-2-2という配列になります。
ハズレが無いので両方に挟まれるのは嫌だからと
空席になる事が無い配置になっています。
ちなみにシート自体は相変わらずJALの方が快適です。

787必須な時は、風邪をひいた時。

787はカーボンで出来ているので、
飛んでいる時の機内も快適です。
具体的には気圧と湿度。
今までの飛行機は加圧をしていたので
高さが変わると耳が詰まったと思います。
あれがありません。
更にカーボンは錆びないので加湿器が使えるので、
機内は地上にいる時と殆ど変わりません。
風邪の時は頭痛がする程酷い環境になる飛行機、
787なら安心して乗れますね。

荷物入れも結構大きいです。

荷物入れも旧型の767と比べると大きくなっていて
777と大体同じ感覚だと思います。
不用意に開けるとカバンが落ちてくる構造も
777と一緒です。
写真に映っているのは私の旅行カバン、
767だと横向きにしないと詰め込めず
大ヒンシュクになってしまうのですが、
これなら怒られないで済みそうです。

座席もハイテク満載です。

今飛んでいる1号機と2号機は、折を見て国際線を飛ぶそうで、
内装も国際線仕様になっています。
なので、スーパーファミコンを思い出す
お馴染みのコントローラーが付いています。
ちょっとXboxっぽくなりましたかね。
液晶画面共々恐らく無くなると思う国内線仕様は
どういう作りになるんでしょうね。
テーブルを出さなくてもカップホルダが使えるとか、
とても大雑把なアメリカ人が作ったとは思えない
心配りがあると思います。

画面の見え方はこんな具合。

これも国内線仕様では省略されると思いますが、
機内ラジオもナビゲーションを使って選局します。
ソニーのクロスメディアバーやiPhoneの様な
洗練されたものではなくて、
カーナビみたいな結構使い辛い画面でした。
ラジオを聞くだけで2分くらいかかったでしょうか。
機械音痴の方はアウトですね。

国内線仕様にも残して欲しい装備。

画面の下にUSB端子が付いているので、
iPhoneを繋いでみました。
流石に中の物を見たり音楽を聞いたりは出来ないんですが、
充電は問題無く出来ました。
出張時は空港までのバスやモノレールで
結構電池を使ってしまうので、便利だと思います。
ただし、繋ぐともれなく電源が入るので、離着陸時の使用は厳禁です。
ちなみにUSBメモリーに入っている画像等は
ディスプレイに映して見る事が出来ます。
iTunes管理なので私はMP3自体を殆ど持っていませんが、
MP3オーディオなら再生出来るのではないかと思います。

目玉の1つ、液晶式のサンシェードです。

サンシェードは液晶式を使っています。
高級車のサンルーフなんかに付いているのと同じです。
ただ、ボタンが1つしかないので使い辛いと思ったのと、
そもそも自動調光でもいいんじゃないかとは思いました。
ちなみにニーズは殆ど無いと思いますが、
液晶が反射するのか外の風景を撮ろうとすると
機内の色んな物が映り込んでしまいます。ちょっと残念。
とはいえ、窓が従来機よりも大きいので、
下の様な今までは撮れない画角の写真を撮る事が出来ます。


今のところ貴重な2ショット。

乗ってみて今のところ唯一と思える
残念ポイントがあります。
それはジェットエンジンの音。
ANAの787に使われているエンジンは
ロールス・ロイス製が使われています。
実は車以上に由緒正しいエンジンなのですが、
日本で飛んでいる航空機には馴染みが無いので
ミーンという感じの独特の高周波音が耳に残ります。
翻って、JALが導入する787は
日本でも馴染みがあるGE製を採用するそうです。
そちらが飛ぶのはもう少し先な様ですが、
いずれ比較してみたいと思います。
飛行機好きという事もありますが、
ビジネスマンをやっている間は
これから何度もお世話になるである飛行機だったので、
ずっと興味を持って見てきた飛行機でしたが、
幸いにもファーストコンタクトは良好でした。
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相変わらずだった日本

2011年10月08日 | 車以外の話題

先日、こんな記事が出ていました。
レッドブル、日本にヨーロッパから食材を持ち込み(F1-Gate.com 4.Oct.2011)
ヤフーにも載ったので、
見かけた方も多かったと思います。
実は日本、この3週間くらいが国際社会に対して
震災があっても変わらず"ちゃんとした国"
である事をアピール出来大切な時期でした。

バイクレース、最近見てないなぁ・・・

具体的には栃木のツインリンクもてぎで行われた
インディ・ジャパン(アメリカのカーレース)、
先週同じくツインリンクもてぎで行われた
モトGP日本グランプリというバイクレース、
そして今週末に行われるF1日本グランプリです。
特にモトGPは元々4月上旬に開催される予定が
先週末に順延となったのですが、
関係者のほぼ全員が原発事故後の
安全確認が取れていない事を理由に
参戦ボイコット寸前の危ない状況、
実際は主催者からの圧力があったのか
全員参加となりましたが 、
あるライダーは日本滞在中に着た服を
全部捨てて帰る様な
極端な対応もあったそうです。
まぁ、除染という意味では常識的な対応ですが。

ヤルノは私が最も好きなレーシングドライバー
のうちの1人でもあったりします。(同い年だし)


もう少し理性的な話で言うと、
元トヨタF1チームのエースドライバーで
親日家で知られているヤルノ・トゥルーリ選手も
「この(日本に関する)質問に答える前に僕たちは誰が真実を言っているのか問うべきだ」

「専門家は危険はないことを保証しているけど、誰が正確にわかっている?
僕たちは自分しか信じられない世界に生きているので難しいね」
(F1-Gate.com 9.Sep.2011)

と、コメントしています。
日本政府がグダグダしているのは
世界に筒抜けという訳ですね。

ヘルメットのやんごとなさ加減に笑ってしまいましたが・・・
(プーチンって書いてあるし)


恐らくここまでの記事を読まれて、
レース好きには大イベントかもしれないが
一般には関係ないと思われる方が殆どでしょう。
ところが、世界という視点で見ると
そうも言えない一大事だったりします。
例えば2014年から開催されるF1ロシアグランプリは、
プーチン首相自らがPR大使を買って出る程に
国家を挙げての一大イベントになっています。
新興国にとっては世界規模のイベントを
開催出来るレベルの国である事をアピールするための
重要なツールという訳です。
日本人の一般的な主観に関係無くグランプリというのは、
全世界に対してそれだけの影響力があるという事です。
インディはアメリカ最大のレース、
モトGPもヨーロッパを中心に世界的にポピュラーなレースなので、
少なくとも 短期間の渡航は問題が無い事を
公式に声明していれば、
これらのモータースポーツイベントを通して
世界へ対して"未曾有の震災と大事故は起こったものの、
相変わらず統率が取れた模範的な国"
である事をアピール出来ていた筈なんですが、
実際は日本は何も言わないから信用出来ないと
ボイコットされる寸前だったのが現実です。

車好きにとっては、イベントが無事行われただけで
十分なんですけどね。


昨日開幕した日本グランプリは
F1開幕時と同じく日本を応援する
メッセージに溢れています。
震災は直接的なダメージを負った東北であったり、
未だ放射能漏れで酷い目に遭っている福島を
復興させる事も大事ですが、
日本という国自体が被災をしているという感覚が
どうも希薄な事に、私は違和感を感じます。
現地でボランティアは確かに素晴らしいですが、
それ以外に実はやらなければならない事が
直接被害を受けている訳ではない
その他大多数の日本人にはあるのではないかと。
日本は日本だけで完結しているのではない事を
日本人は真剣に考えるべきだと、
ただ何となく終わろうとしている3週間を見ながら
思ってしまうのです。
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人の心を動かす要素

2011年06月13日 | 車以外の話題
Redbull roadshow at Yokohama

相変わらず情報が遅いマジ通ですが、
先週、横浜の元町(中華街の近く)で行われた
F1の走行イベントに行ってきました。
(走ったというよりは、通り過ぎたという感じでしたが。苦笑)

ちなみにこのイベント、
発表当時、少なくともネットの中では、
結構ネガティブな意見が体勢を占めていました。
”無駄にガソリンを使って・・・”
なんていう浅知恵は無視して良いと思いますが、
”横浜でF1走らせて、復興と何の関係があるんだ"
という意見は説得力があります。
私も朝早く起きてホイホイと行きながら、
2時間近くつっ立ってイベントを待ちながら、
寄付をする訳でもなく、直接的な支援ではないものを
マーケティング上手なレッドブルにあって、
真意は何なのかを考えていましたが、
会場に書いてあった、このイベント名、
Redbull Energy for Japan
(商品とイベント趣旨を引っ掛けています。ちなみに。)
という言葉で何となく理解が出来たのと、
映像では前の人が映ってしまった都合で
カットしたので、一瞬しか出ていませんが、
走り終わった後に起こった大歓声とは明らかに違う
スタンディングオベーションが、
このイベントを物語っていると思います。
外国では、被災地だろうが被害が無かった街だろうが
十把一絡げで報道されているというニュースに、
理解はするものの違和感を感じていたのですが、
間接的にも我々も被災者であって、
復興をさせないといけない立場である事を
彼らは知っているんですね。
レッドブルは当然ながら営利団体なので、
彼らの強いプロモーションにもなるイベントだったと思います。
チャリティといった途端に無償の奉仕を求める日本人ですが、
私にはそれに対するアンチテーゼにも見えました。

最後に、このイベントを強力にプッシュしたらしい
林市長以下主催者の皆さんの尽力と、
絶対に失敗させないという意思を感じられた
(いつもは敵の)神奈川県警の皆さんに敬意を表します。
やはり横浜は素晴らしい街だ。
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格言:真のベンツ乗りはモデル末期の車を買う

2011年06月05日 | 車以外の話題
だいぶん前の話なんですけどね。

ベンツの話ではなくてライオンの話の続きです。
ブランニューな物の常で、
多分トラブル多発が見込まれます。
という事で転ばぬ先の杖として
最新バージョンを入れてみる事にしました。

先ずはバックアップ


Apple製品にしてはあっさりしたパッケージ


まぁ、ダイアログ通りにやっていけばお終いです。


はい、終わりました。


ついでにiLifeもアップデート


さ、これで未来の受け入れ態勢万全です。
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Mac OS 10.7 "Lion" (の妄想)

2011年06月05日 | 車以外の話題
とうとう使ってしまった名前・・・

Appleは明日6日、色々と新商品の発表をするそうです。
iTunesのクラウド版であったり、
新しいiOSの発表があるらしいのですが、
一番気になっているのは新しいMacOS10.7です。
名をライオンというらしい。
今回のバージョンアップは大規模なもので
手っ取り早く言うとiOS風になるそうです。
一般的なパソコンのフォルダ管理から
アプリケーションランチャーを使った
管理がメインになる事(フォルダ管理も当然出来ますが)、
それからタッチスクリーンネイティブになった事です。

こんな事の”はしり”が出来る様になる・・・という妄想
FX from MP

趣味の写真をやるのにPadでは心もとないので、
タッチスクリーン式のMac book早く出して欲しいと
ずっと思っている中、
ライオンは大きな一歩な訳なんですが、
実はそんなみみっちい話ではない事が
ライオンで実現出来るんです。
何かというと、SF映画でよく出てくる
バーチャルの世界で手で直にコンピュータを扱う、
あれがバーチャルに出来るという訳です。
(バーチャルのバーチャルって何なんだ・・・)

ライオン、待ち遠しい・・・
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たまには飛行機のお話

2011年06月03日 | 車以外の話題
Japan Airlines (JAL) Airbus A300-600R JA8657 @ Hiroshima [20100710_1536]

エアバスA300-600Rという飛行機があります。
通っぽく言うとAB6なんてよんだりする飛行機です。
(”エービーシックス”と読みます)
元々はJASの主力機だったのですが、
人も荷物も沢山積めて、結構な距離を飛べた事、
濃霧でも着陸出来る装置(ILSといいます)
高いレベルで対応している事などが重宝がられて
JALと合併した後も、日本の空を飛び続けていました。
私がよく利用する広島空港は
しょっちゅう濃霧で車の運転も危ない
天候になってしまうので、
(流石は成田と双璧を成す”政治家が勝手に作りやがったっちゃった空港”です)
霧に強いAB6は広島線で活躍していました。

主翼のフラップに付いている整流版が多いのが、
AB6の外観上の特徴。(と思われる)


そのAB6、昨年発表されたJAL再建計画の一環で
ジャンボジェットことボーイング747とともに退役する事になり、
その日が先月の31日でした。
JALの看板フリート(飛行機の事を、そう呼びます)だった
ジャンボジェットが華々しく引退していったのに対して
外観上特に特徴が無いAB6はひっそりと退役。
ただ、本来は3月26日に退役予定だったのですが、
先の震災で新幹線が止まってしまった事から
連鎖的に飛行機が機材不足になっていたそうで、
(そういえば最近、機材繰り都合の変更や欠航が多かった)
AB6も引退を先延ばしにして
最後の一仕事をしていたんだそうです。
他に急遽避難所になった赤プリ
なんかを思い出しますが、
こういうの、結構あるみたいですね。

フカフカのシートと、眼下の雲がシンクロしていきます。

ところで今回、何で飛行機を取り上げたのかというと、
AB6、フランス製なんですね。
日本の空はアメリカのボーイングに
占領されつつあるのですが、
ボーイングの飛行機、新しくなるにつれて
シートが粗雑になっています。
ANAのトリプルセブンに導入した
新しい椅子なんかは、野球場のシート以下の出来なので、
椅子マニア(そして腰痛持ち)の私としては、
最近敬遠している飛行機です。
それに比べてAB6のシートは
流石にクッションが十分、という程ではないものの、
80年代のフランス車を思い出す様な
フカフカ8、クタクタ2の配分の
絶妙な座り心地でした。
前途の霧で降りられないリスクが少ない
という予備知識も持っていたので、
基本ANA派の私も、機材がAB6の時はJALに乗っていました。

密やかに送られるの図

本来JALから退役する事になっていた
3月頃、ビッグバード(羽田の第1)の屋上で
ひっそりとAB6ありがとう展示というのがされていました。
好事家の方が撮ったらしい写真パネルを前に、
AB6に乗っていらしたパイロットの方々が
一般客に当時の話をしてくれるといった趣。
私もあるパイロットさんに声をかけてみたところ
JAS時代の華やかだった思い出話をしてくれました。
(蛇足ながらJASのスチュワーデスさんは奇麗な人が多かったし。)
パイロットさんが見せてくれた社員証の裏には
JASのステッカーが貼ってありました。
死して志残る、といった感じですね。
ノスタルジーです。

ちなみにAB6は大韓航空が成田-ソウル便で若干運用しているので
乗ろうと思えば簡単に乗る事ができます。
また、JALを退役したAB6は、その殆どが
大きな収納を買われてカーゴ便に成り代わるそうです。
そちらの方面では引っ張りだこなんだとか。
ちょっと浮かばれる思いですね。
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日本の正念場

2011年03月31日 | 車以外の話題
震災から3週間が経とうとしています。
幸か不幸か昨年末付近から15年近くの社会人人生で
最大級の激務に襲われていたので、
(連日の徹夜のせいか座っているのに立ち眩みしたり、グレーのカーペットが赤く見えた時は、過労死をリアルに覚悟しました、、)
個人的には今ひとつリアリティの無い感覚で
クラゲの様に災難の間を彷徨っている感じでした。
私は幸せな方ですね。

やっぱり可夢偉君は凄いね。

相変わらずの時間差情報具合ですが、
先週末にF1が開幕しました。
F1は開催期間に数回、
定例の公式インタビューがあります。
木曜日対象になったのは、
震災直後という事もあって
小林可夢偉選手が取り上げられたのですが、
その内容の秀逸さに関心してしまいました。
可夢偉君はかなり若い頃から放り出される様に
海外で修行を積んでいるので
思考もメトロポリタンなのかもしれないですが、
他の一流選手とは少し違って、
自分で何とかするだけではなくて、
日本のスポークスマンとして支援を訴えた訳です。
F1は世界中で数十億人が観るスポーツなので、
インパクトは大きいですよね。

涙がちょちょ切れます・・・



F1でも他のスポーツ同様、
日本を励ますメッセージに溢れていました。
ここ数年報道されている通り、
日本企業はF1から相次いで撤退しているので
正直、F1における日本のプレゼンスは
可夢偉君以外に殆ど無い状態なのですが、
日本も捨てたもんじゃないと
少し誇らしく思います。

謝謝、Thank you、Grazie、Merci、Danke、ありがとう。

台湾から飛んでもない額の義援金を戴いたり
アメリカのトモダチ作戦だったり
中国から凄い重機を送って貰ったり、
フランスの原発スペシャリストが来たり
勿論、斜陽とはいえ日本程の経済大国が傾いたり
環境汚染が進んでは一大事という考えて
支援をしてくれているという側面もあるでしょうが、
私が報道を見ていて腑に落ちないのは、
それをちゃんと受け入れられているのか、
ちゃんと”ありがとう”と言えているのか、
武士の一分というか、
変なプライドがあるんじゃないの?
という気がしてなりません。
それは何となくこの数年、
日本がガラパゴス化と言われる原因の1つ
なんじゃないかと思ったりします。
津波の前に防波堤は無力だったのと同じ様に
日本人だけでこの難局を乗り越えられる
という考えは、幻想だと思います。
元に戻るという意味では絶対に戻らないですが、
恐らく日本は復興すると思います。
言い訳無しで世界に復帰したその時、
日本が元の社会競争力を持っていられるのか、
それとも斜陽は止まらないのか、
今の日本がどう振る舞うのかに
結構かかっているのではないかと思います。

まだ早いという意見もあるかもしれないですが、
頑張ろう、元気で、一緒に・・・だけではなくて
もうちょっと世界に有り難うを言っても
いいんじゃないかと思う訳です。
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Au revoir 2010 (後編)

2011年01月01日 | 車以外の話題
思いっきり年を越していますが
2010年に書いているつもりで後半を。

7月:シトロエンの未来に若干不安を感じた年でもありました。

ここに辿り着いた方ならご存知の通りですが、
シトロエンはCシリーズが2巡目に入り、
DSシリーズという高級版も続々発売されています。
日本では今年、復活した2代目(戦前の事は分からん)C3と
高級版/パーソナル版のDS3という車が発売されました。
DSはもうちょっと派手な特注が出来ても良いと思いますが、
共にシトロエンらしいアバンギャルドを持った良い車です。
問題は来年日本にも入るであろう我がC4とDS4。
どうにも地味なC4には名車の予感は全くしませんし、
DS4に至っては、単にCセグのクロスオーバーが
流行ってるから作っただけじゃんという感想。
DS第2弾にして、志の低さが見えてしまうのが悲しいです。
このままじゃメガーヌに浮気しちゃうよという心境です。

8月:久々に飛行機には良く乗った1年でした。

私は車好きと音楽好き、サッカー好きである事は
周りの人にも良く知られているのですが、
中々の飛行機好きという事はあまり知られていません。
別に隠している訳ではく、話題になる事が無いので
特に話さないだけなんですが。
仕事の都合で尋常ではない回数乗っている事もあり、
身近な乗り物でもあります。
そんな航空業界ですが、ご存知の通りでJALが経営破綻、
万年2位のANAが実質のフラッグキャリアに昇格した
エポックメイキングな年でした。
シトロエンに乗っているくらい天の邪鬼な私は
当然ながらANA派だったのですが、
何となくかつてのJALっぽい上から目線を感じる反面、
馬鹿丁寧な接客で、何とか立て直そうと必死さが伝わる
最近のJALに肩入れしたくなる気もしてきます。
どうやら私はブランドで物を選んでいない様です。

9月:父と結構話をした1年だった事は収穫でした。

私が物心付いた時から356乗りだった父、
料理人なのでストイックなイメージのポルシェは
中々似合っているなと思っていたのですが、
職業病で肩を痛めてから運転が苦しいと
数年前に356を手放して以降、フラフラと車を乗り換えています。
アルピナB10から始まり今は3200GTに乗っていますが、
父らしくないし、何より私がフランス車乗りなので、
神事などで車が並ぶとバカ親子っぽくて困ります。
そんな父ですが、何とないきっかけから母と2人で
”お父さんはやっぱりポルシェが似合う”と説得をしてしまい、
(バイク乗りでもあるので余計に)空冷じゃなければ
ポルシェじゃないと頑なだった父親が、
ケイマンでポルシェ乗りに復活する気になっているそうです。
値段の問題もありますが、911ではなくケイマンを選んだ
ダウンサイジング具合も中々お洒落だと息子的には思います。
PDKって偉大だなと思った次第。
年始の墓参りの時に、恐らく最後になるラテンバカ親子車
2ショットの撮り納めをしようかなと思います。

10月:信念の揺らぐ1年でもありました。

AppleのS・ジョブスが現代の偉人的な感じで、
結構扱われてたのがこの頃でしたね。
別に彼やAppleの何が変った訳でなく
当たり前の事に今更感動している人を見て
冷ややかな視線を送っていた通称マカーは
恐らく私だけではないでしょう。
8月のJAL/ANAの話もそうなんですが、
知名度があるマイノリティーというポジションに
安息感を感じている人って結構いると思います。
これだけ売れちゃうとiPhone使い続けるのもなぁ
という気になるのも天の邪鬼の特徴かもしれません。
シトロエン、ANA、Apple、妙な共通項が
私の中でちょっと危うくなった1年でした。

11月:今年も体力不足を痛感しました。

一昨年から始めたレーシングカート、
今年は2ヶ月に1回ペースで走らせましたが、
実はあまり楽しむ事が出来ませんでした。
一番の原因は体力不足。
速く走らせるコツは分かったものの、
単純に筋力も持久力も続かず
集中が切れるというパターンの繰り返し。
とはいえ市販されているどんなスポーツカーよりも
スポーツ走行が出来るカート、
車を丁寧な操作でスムーズに走らせる事が大事なので、
普段の運転を上達させるのにも役に立っていると思います。
鍛え直さないとダメだなと改めて思う次第です。

12月:C4の良さを再確認する事が多かった1年でした。

今年の後半は仕事に忙殺される日々が続いていて
心も荒みがちだったので、
平日の夜にショートドライブをする事が結構ありました。
(例えばこんな風に)
腰掛けると適度に沈んで包み込むシートと
湿り気のある乗り味は癒し度満点、
夜道ではUFOの様にダッシュボードの上で光るメーターは
C4に乗っている事を再確認させてくれます。
もう4年目に入っているので若干目移りする
車があるのも事実なんですが(メガーヌとか)、
昨今、フランス車もシートが段々とインターナショナルな
お硬目な周期に入っている様なので、
当分乗り換える必要もないかなとも思います。
来年は普通に休みの昼間にドライブ出来る
1年になってくれたらと思います。
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Au revoir 2010 (前編)

2010年12月31日 | 車以外の話題
年末の東京は人出が少なく、撮影には最適です。

まもなく2010年もお終いです。
今年は結構色んな所へ遊びに行けた前半と、
家事もままならなかった後半と両極端な1年でした。
殆どの思い出が前半に集中するのですが
車中心で今年を振り返ってみようかと思います。

1月:同僚との親睦が深まった1年でした。

1月は寝正月にかまけて同僚と富士吉田→山中湖へ
軽くドライブから始まりました。(記事はこちら
今年はこの会で味をしめて、同僚と緩いドライブ同好会
を作って出かける事があったのですが、
本来シトロエンが得意としている高速巡航の度に
買って良かったなと思う機会が多かった1年でした。

2月:フランス被れが加速した年でもありました。

タイミングを逸して記事化はしていないんですが、
旧フランス大使館で行われていたNo man's land
にも行ってきました。
ちゃんとした物に触れさせて子供の情操教育になるかな
という思いもあって買ったC4なのですが、
一番影響されているのは、やっぱり私の様です。

3月:新しい車の足音が、しっかりと聞こえてきた年でもありました。

私は本命だと思っている燃料電池車はまだ先の様ですが、
プリウスが桁違いの販売台数を記録したり、
ベンツ、BMWもHVの販売を始めたり、
私が初めて欲しいなと思ったHV、CR-Zが発売されたり、
テスラが日本でも正規輸入されたりLEAFが発売されたり、
新時代の車が存在感を強くした年でもあったと思います。
その殆どがエコエコで終わってしまった感じがするのが
HVやEVの秘めた力を信じている私としては
かなり残念な気はしますが。
(まぁ、今の日本は偏ったエコブームだから仕方ないですね。)

4月:今年最も慧眼した車、アウディ・クワトロ

今年も色んな車を試乗したり乗せてもらったりしたのですが、
一番驚いたのはアウディのクワトロでした。
かつて購入検討をしていてA4のFFに乗った時、
アウディってこんなもんなんだという感想だったのですが、
同じA4でもクワトロは全く違う車でした。
別の機会で乗ったTTもA5スポーツバックも同じく。
平行移動する様な加速をするクワトロシステム、
きっと工場の食堂のフォークまで品質管理してるんだろうな
と思える、大吟醸酒を連想する圧倒的な品質感。
演出が過ぎるアクティブステアリングと
相変わらず微速度でグズるDSG(Sマチック)以外は
完璧な車でした。
とはいえ至らぬ所があっても味があるC5の方が
私は好きなんですが。

5月:知らない方が幸せだった領域に手を染めた年でした。

子供の思い出を、こんな薄っぺらい写真で残したくない
という親馬鹿な発想で買ったデジタル一眼カメラ。
(なのでファミリー向けに売っているカメラを買った訳で)
もちろん子供の写真もバシャバシャ撮っているのですが、
仕事柄、プロカメラマンと話す機会も多い事から
あっという間に写真が趣味へ昇華したのも今年のトピック。
ここまでハマるんなら、もう少し良いカメラを
買えば良かったかなとも思わなくもないのですが、
有り余る高性能具合と何より小さく軽いという点が重宝して
EOS Kiss X4はかなり良いカメラだと思います。
(5DとかD7000が欲しいとか言っている人は兎も角として)

6月:車検を前に若干揺らいだ年でもありました。

私の趣味の1つである車の試乗、
(お店の方、今年も買う気全く無いのに乗せてくれて有難うございました。)
今年はC4の車検もあったので、少しだけ本気で乗った車もありました。
プジョー3008(記事はこちらこちら、ボルボXC60、
アウディA4アバント・クワトロ、ヒュンダイ・グレンジャー、
C5ツアラー(真剣に悩んだ)といったところ。
外車に偏っているのは、今の日本車はどの外国車に対しても
競争力が無くなっていると感じているからです。
例えばマークXにも乗ったんですが、
正直、グレンジャーの方が全然良い車です。
”何で外車乗ってるの?”という問いに対して
車好きじゃなくても乗ったら分かるくらいに違う
(しかも値段がそんなに変らない)と答えるのは、
日本人として悲しい気分にもなります。
”性能だけなら国産でいいんだけど、味が・・・”
と、全うな外車乗り回答をさせてもらうためにも
日本車には頑張って欲しいところです。

(確実に年を越しつつ後半へつづく)
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最近人気だそうです。

2010年05月02日 | 車以外の話題
やっぱり買おうかな・・・

連休前、ロングステイの出張に行ってきました。
この半年程、会社と家を往復する生活が続いていたので
久々の出張はいつもの事が出来ない不自由を感じていました。
ブログの更新が出来なかったのもその1つ。
iPhoneは出先で何かを見るというのが一番平和な使い方で
ネットブックもあの小さい画面でwindowsを動かすには
かなり無理矢理だと思い購入を断念した経緯があるので、
やはり最適なのはiPadかなぁと思う今回の出張でした。
(常宿の1つは無線LAN対応だし)

夢は膨らみます。

私も触った事があるくらいなので、
iPadはかなりの数が日本に入っている様子です。
色々ある機能(というかアプリ)で一番感心したのがカメラ機能。
iPad自体にカメラは付いていないのですが、
iPhoneと接続するとiPhoneがカメラ代わりになってくれるそうです。
本体には最低限の物と広い拡張性だけがあって、
後は要る物を適宜付け足して下さいというiPhoneの考え方が
iPadでも継続されているんですね。
(使う側に明確な意思が無いと役に立たないAppleの伝統通りとも言えます)
iPhoneがモデム代わりになってくれるアプリも出てくれたら
本当にWi-Fi版を買ってしまいそうです。
ところで私はデジタル一眼も持っていませんが(フィルムのはある)
結構写真を撮るのが好きで、いつもデジカメを持ち歩いています。
iPhoneのカメラは撮影用というよりは目として付いている物なので
それはそれで面白いのですが普通のカメラと繋がってくれると
写真を撮る生活も拡張してくれるのではないかと思います。
既にアドビから簡単な画処理アプリは出ているので(iTunesのリンクへ飛びます)
iPad用のLightroomみたいなアプリが出たら、
デジタル一眼を新調してしまおうかななどと、妄想が膨らんでしまいます。
まぁ、A4チップに置き換わって劇的に速くなったといっても、
iPadで写真は難しそうなので、やはりタッチスクリーン型Mac bookの登場を
待った方が良さそうではありますが。(これも妄想)

ついでに買ってしまった。(フィルムがちゃんと貼れていない具合は見えなかった方向で・・・)

そんな”らしからぬ”マジョリティー具合を発揮している
Appleのデジタルガジェット軍団ですが、
ユーザーが中身を開けてはいけないのは伝統ではあるものの、
基本、壊れたら交換というスタンスがやはり納得行きません。
壊れ易い環境で使う物ですし、部品交換で直る場合が殆どでしょうから。
色々あるらしいのでお奨めはしませんが、
二と書いてある店が頼りになった試しが殆ど無いので
別の解決策というのも一考ではないかと思います。
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エコの副産物

2009年06月15日 | 車以外の話題
白昼堂々と(夜ですが)・・・という訳ではありません。

我が家の買い物スタイルは週末買いだめタイプです。
というよりは私が買い物担当なので土日にしか買い物をしないのですが、
毎週近所のスーパーでカゴ2つに山盛りになった買い物をレジ袋に詰めながら、
ふと思いました。”これは無駄なんじゃないか”と。
レジでお金をジャラジャラ数えるのが面倒と極力カード決済をしていたり
財布&カード入れにしたら定期は絶対に忘れる自信があるのでモバイルSuicaにしたり
手帳も頻繁に忘れるのでメモはiPhoneに書く事にしている私が
レジ袋が環境に悪いからとエコロジー視点で考えた筈もなく、
どうせ家に帰ったら荷解きする物を、何でせっせと詰めてるんだと思った次第です。
デパ地下や紀ノ国屋で買い物をする様なブルジョアな方々、
買い物は奥方の仕事と男っぷりを発揮されている方は感度が低いと思いますが、
スーパーで買い物をした物をレジ袋に入れるのは、結構面倒です。
試しに計ってみたところ、2カゴ・レジ袋6枚分を詰め込んで所要時間14分。
無駄な作業の為に駐車場が1メーター上がりかねません。
荷物が重たかったり多かったりすると、レジ袋では指が痛いですし。
そこで目を付けたのがマイバスケット。お値段たったの330円(近所のスーパー価格)。
これであれば後は運んで冷蔵庫に入れるだけ。とってもラクチンです。
ちなみに買い物時はバスケットを二重にして上の段を備え付けのカゴにしないと
改めてカゴからカゴへ移し替えるという間抜けな作業が発生するのでご注意下さい。
後はこのカゴを家でどう使うかが思案のしどころ。洗濯物入れかな・・・
要約します。マイバスケットはスボラの為にある物です。

そういえば昨日も貰いました。

レジ袋が環境に悪いと何年か前から流行り出したエコバッグですが、
簡便に作ると耐久性が落ちますし、頑丈に作ると材料もそれなりに必要になるので
実はレジ袋と環境負荷の度合いは大して変わらないという話があるそうです。
そもそも、レジ袋も必ず1回使ったらダメになる訳ではないので、
貰ったレジ袋をまた持って行けばいいじゃないかとも思います。(今度やってみようかな)
エコの3Rでいうところのリユースです。
環境保全の話になると何故か目の敵にされているレジ袋ですが、
そのまま捨てられているのかといえば、そんな事は無い筈で
我が家ではネコ砂を捨てる時、野菜を包んで冷蔵庫に入れる時など、とても重宝しています。
様は物の問題ではなくて、使う人間の問題が大きいと思います。
ペットボトルのラベルとキャップを剥がしてそれぞれ別の回収容器に入れる、
至ってエココロな感じですが一度立ち止まって考えた方が良いと思います。
そもそもペットボトルを使い捨てにしなければ、リサイクルすらする必要がありません。
弁当男子、マイ水筒と小じんまりとした物が最近ブームですが、
タッパに入った弁当にコーラのラベルが付いたペットのお茶なんてランチスタイルも
意外といけるのではないかと思ってしまいました。(そうでもないですね、、)
要約します。風呂敷やエコバッグは小やかなオシャレの為と思った方が日々の生活が潤うと思います。

さて、エコカー減税の副産物は何なんでしょうね。
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文才とはこういう事だと思う瞬間

2009年03月06日 | 車以外の話題
最近はメガCDショップ並みの品揃えです。リリースも早いし。

奥様がそろそろ春の歌プレイリストを作りたいと言っているので
手持ちライブラリの検索とiTuneStoreで目ぼしいものの物色をし始めました。
春の歌、桜色舞うころ、桜坂、さくら[独唱]、SAKURAドロップス、春風・・・・
そんな事をしていると松たか子さんのデビューシングルである(事を知ったのは今さっきですが)
明日春が来たら(の再録版)という曲に行き当たりました。
視聴してみると知っている曲、なかなか松さんらしい良い曲です。
(私が松たか子の何を知ってるんだという話は一先ず置いといて)

記憶と音楽というのは強力にリンクしますね。


最近聴かなくなったどころか今更言うと恥ずかしい事になってしまう言葉ですが、
Web2.0の最大の特徴は情報の受け手も情報発信出来るという事。
iTunesStoreのレビューも読んでいると感心したり面白かったりという物が沢山あります。
この曲にも比較的多めのコメントが載っていて基本的には絶賛なのですが、
その中に1つ、とても磁力の強いコメントがありました。
至って倉本聰的というか、いちいち重たい言葉を自らに語りかける様に
朴訥と語っている様で、とても心に染みます。
そう見てしまうと”はぶらし”という名前にまで深みが増してきて
ああ、きっと素敵な人なんだろうなと勝手に妄想したりしてしまいます。

コメントも素晴らしいのですが、何より感銘したのは、
きっとこの方の中で大切な曲の中の上位にあると勝手に推測する中、評価は星4つ。
その一つが過去を憂う心からなのか、曲を冷静に評価する心なのかは分かりませんが、
前者だとしたらとても良い話だなぁと思いました。

次回から通常営業に戻ります。
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丸い頭を四角くする ~新幹線とフランスの意外な関係~

2009年02月03日 | 車以外の話題
今日、500系とよばれている新幹線が格下げになる
といった様な記事が出ていました。
格下げというのは"のぞみ"ではなくて”ひかり”や”こだま”
として運行される事になるんだそうで。
未だかつて鉄道に食指が動いた事が無いので500系といわれても良く分からず
初代新幹線の目が細いバージョンかスターウォーズのやられ役
みたいな顔の新幹線かと思ったのですが、
ウィキペディアで調べてみると戦闘機みたいな顔をした
これが最新鋭の新幹線ですと言われても納得してしまう新幹線の事でした。
細目(100系)とやられ役(300系)

そして主役の500系新幹線(確かに格好良い)

もう10年近くも前に遠距離恋愛していた子に会いに乗った新幹線も
確かこれだったと思うので、決して新しい訳ではない様ですが、
私が生まれる前から走っていた新幹線がついこの間引退したばかりなので
異例の短命である事は間違いない様です。

色んな意味で救いようが無く消えて行ったコンコルド

少し興味が出てきたので更に記事を読み進めると
500系新幹線は兎に角最高性能を追求して作られたものの様で
今をもってパワーウェイトレシオにあたる数値は世界最高なんだそうです。
(本当かどうか責任は持てませんが)
ただ、最高性能を求める余りに空気抵抗の少ない円筒状&ニードルノーズ
にしたのが仇となって先頭車両の鼻の長さは全体の半分以上、
円筒形なので窓際は乗り辛く客席も少ないと
まるでコンコルドが量産されなかった理由と同じ様な欠点を持っていて
それこそが格下げになった理由なんだとか。
(コンコルドはそれに燃費の悪さと維持費が嵩むという、救い様の無い理由が追加されます)
最高性能の新幹線が各駅で使われるなんて、贅沢極まりないですね。

カモノハシには見えないけどなぁ

新幹線の今後の動向ですが、靴べらの様な顔をした700系(とN700系)新幹線が大量投入されて
その他の新幹線は随時廃車されていくというのが中期計画なんだそうです。
十分個性的な格好をしているのにマジョリティーであるが故に個別評価がされない辺りは
さしずめこちらはジャンボジェットといったところでしょうか。
ちなみに700系の一番のポイントは断面が四角いという事。
新幹線といえど、多くの客を快適に運ぶという電車としての使命は変わらない筈なので
目的に対して純粋な格好をしているというのがモテる理由かもしれません。
ジャンボジェットも結果論と努力の積み重ねとはいえ同じ性格を持っています。
やはり目的に純粋なものは支持されるのでしょう(2回目)。
目的に純粋・・・へへ乗りに響く言葉です。

ちなみに500系の足回りはアクティブサスペッンション(=ハイドロ?)、
戦闘機の様な運転席のキャノピーはフランス空軍の戦闘機と実際に同じ・・・
新幹線、意外と言っては失礼ですが奥が深い。
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