マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

自動車メーカーがモータースポーツをやる理由 ~WEC Fujiを見て思った事~

2012年10月15日 | モータースポーツ
嬉しい勝利。

source:clicker.com
明けて昨日、富士スピードウェイで
WEC Fuji 6 houesというレースが行われました。
ル・マンを走った車が世界選手権で競うレースの
日本ラウンドだったのですが、
(関連記事は"モータースポーツ"カテゴリーにボチボチ上げています。)
見事にトヨタが優勝、中嶋一貴選手大活躍だったそうで、
先週の日本グランプリの、可夢偉選手表彰台に続いて
モータースポーツ周りは良い事ずくめの先週今週でした。

見比べると、空力的に洗練されているのはトヨタかなと

このレースの一番の焦点は
ディーゼルハイブリッドを積んでいるアウディと
プリウスでお馴染みのガソリンハイブリッドを積んでいる
トヨタのどっちが速いのかとう点だと思います。
アウディのハイブリッドシステムは明らかに急造仕様
(彼らはそうとは言いませんが)なのは確かですが
ディーゼルという大きな武器を持っているので
戦前から圧勝なんだろう、強いて言えば急造であるが故の
信頼性くらいかと言われていたところ、
トヨタが今回の富士を含めて5戦2勝している点が
レースは深いなと思うところです。
トヨタがアウディに対して
真っ向勝負が出来ている理由は何だろうと
自分なりに調べるなり考えるなりしたところ、
F1をやっていた事にあるのかなと思います。
やはりパワーソースとしてはアウディの方が
有利な様なのですが、
トヨタにはF1で培った空力性能と
ハイブリッドシステムに慣れている車体作り
が大きな武器になっているのではないかなと思います。
性能の大半は空力で決まるというのは
レースの世界では常識ですが、
富士のレースを見ていると高速コーナーでの安定感、
コース終盤のクネクネと曲がる場所での回頭性、
両方ともトヨタの方が良いなと思いました。
エンジンのアウディに対して車体のトヨタ
という構図が出来ていて、
今年は中々のバランスになっているんでしょうね。

TS030の生まれ故郷、TMG。

source:Toyota Motorsport GmbH
トヨタは経営再編の一環でF1を止めた訳ですが、
全く何もやらなくなってしまった訳ではなくて、
かつてトヨタF1の本拠地であり
WEC参戦に当っての本拠地でもある
ケルンにあるTMGという組織は
今でも自動車業界、レース業界に名を轟かせています。
例えば当初から実測と寸分違わぬと言われていた
シュミレーター施設は多くのF1チームが活用していて
同じく世界で唯一、1/1モデルが2台同時に実験出来る
風洞施設も多くのレーシングチームが使っていて、
自前の風洞に設計ミスが見つかったフェラーリが
(結構凄い事だと思いますが、フェラーリの風洞は2005年あたりに
稼働した頃から設計ミスに起因するトラブルが頻発していて、
市販車を含めて空力性能が設計と実測値が違ったり(様するにデタラメ)します。)

来年のF1マシーンをTMGで風洞実験すると
発表するなど、技術力には定評があって、
それらの技術がTS030には注ぎ込まれていて、
トヨタの開発技術の下支えにもなっているのでしょう。
モータースポーツは企業イメージのためでもありますが、
言い訳が利かないレースの世界で鍛えられた技術は
メーカーの大きな財産になるんだろうなと思います。
何がしたかったのか良く分からない車をよく作るトヨタですが、
技術の基礎がハイレベルで出来ている間は
ある程度安泰なんだろうなと思います。
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日産デルタウイング

2012年06月17日 | モータースポーツ



今年の見た目上1番の話題だと思います
日産デルタウイングについて。
見ての通りでまともなレーシングカーの形をしていないので
ル・マンの競技ルールには適用されない
招待枠での出走になっています。
鬼ごっこでいうところのミソという訳です。
では、何でそんな車が走れるのかというと、
競技と環境保全を両立する未来のレーシングカー
としてデルタウイングは大きな提案をしているからです。
それこそがこの車の存在意義だったりします。

発表された当時のデルタウイング

デルタウイングが変な形をしているのは
大きく2つの理由があります。
1つめは元々がフォーミュラーカーとして
企画された車だからという事。
デルタウイングはアメリカで行われている
フォーミュラカーレースの最高峰である
インディカー用マシーンとして作られた事に起因しています。
2つ目はデルタウイングのコンセプトが
空力性能を極限まで高める事で同じスピードながら
エンジンを小さく出来る、
環境性能の高いレーシングカーを作る目的がありました。
レーシングカーの空力は黎明期こそ空気抵抗との戦いでしたが、
1960年代頃からマシーンを押し付けてコーナーを速く走る
ダウンフォースの方が重要となっていて、
空気抵抗は大きなエンジンパワーでごり押しをする
設計がされています。
それを空気抵抗を減らして速く走らせようという考えから
フロントは出来るだけ細く、リアは強大なダウンフォースを生む
空力装置(ディフューザー)を収めるために
特徴的な三角形をしているという訳です。



ところで日産デルタウイングとよばれていますが、
実は日産がレースに関与をしている訳ではありません。
日産は元々エンジンサプライヤーとしての参加だったのですが、
メインスポンサーも引き受ける事になって
あたかも日産が走らせているかの様な名前になっています。
それだけデルタウイングの先進性が高いという事ですね。
詳しいデータは分かりませんが、デルタウイングに積まれる
1.6リッターターボエンジンはレース専用エンジンではなくて
量産エンジンをレース用に改造したものだそうです。
せいぜい350馬力程度といったところでしょうか。
大体同じペースで走っているLMP2クラスのマシーンが
3.4リッターのV8エンジンを積んでいますので、
デルタウイングの理論は実証されたと言って良いと思います。

これがデルタウイングのご先祖様

インディカーの
夢破れてルマンカーに転身したデルタウイング、
実は更にその前に原型となったマシーンがあって、
何とそれはル・マンを走っていた過去があります。
アストンマーチンのAMR-Oneというマシーンがそれです。
このマシーンも環境対策を考えたル・マンの新規定に合わせた
エコレーシングカーとして生まれたのですが、
結果は燦々たるもので、アストンマーチンは
このプロジェクトを放棄する様に終了してしまいます。
これでAMR-Oneはイベント走行などで
余生を送る事になる筈だったのですが、
このマシーンに目を付けたのがデルタウイング。
レーシングカーのモノコックを作るには
クラッシュテストをパスしないといけないなど
膨大な費用がかかってしまうので、
既に公認モノコックになっている
AMR-Oneのコンポーネントを流用したという訳です。
更に面白いのが、前回の童夢S102.5を走らせている
ペスカローロがもう1台走らせているマシーンも
AMR-Oneを改造したマシーンを今年デビューさせています。
リサイクルの様に数奇な運命を辿るレーシングカー
というのは珍しい話ではありませんが、
何の因果かという気はします。
ちなみにAMR-Oneの末裔対決は、
1秒差でペスカローロがリードしている様です。
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童夢S102.5

2012年06月17日 | モータースポーツ
ル・マンは4時間を経過しました。

レースは4時間を超えて
アウディのハイブリッドカー、e-tron quattroが予想通りトップ、
少し遅れてトヨタとアウディのノンハイブリッドがデットヒート
トラブルで止まったもう1台のe-tron quattroが追いかける
という感じで展開されています。
本命視されていたe-tron quattroがレースペースだけでなく
1回給油ごとの周回数も多い(様するに燃費が良い)様で
トラブルが無い限りは予想通りの速さを見せていますが、
既に1台がトラブルを起こしていますし、
まだまだ先は読めない状況です。

個人的な1番の注目マシーン

参戦発表の時に記事化していますが、童夢のチャレンジ
個人的にはとても楽しみです。
社長の林みのるさんが折角傑作が出来たのに
諸事情でお蔵入りになるのは忍びないと
自費で準備されたマシーンです。
そこら辺のストーリーは私が付け焼き刃で語るよりも
童夢のホームページに素晴らしい記事が載っているので
読まれる事をお勧めしますが、
レースの世界では半ば常識ではある
空力性能さえ良ければ、多少のエンジンパワーは挽回出来る
の典型を行く様なマシーンには惹かれるものがあります。
レースは童夢自体ではなくル・マンでは名門の
ペスカローロレーシングが走らせています。
元F1ドライバーのセバスチャン・ブルデーと
チームゴウで優勝経験のある荒聖治選手を擁し
ソフト面でも侮り難いものがあります。
レースは開始早々にドライブシャフトのブーツが破損して
大きく出遅れる展開になっていますが、
ライバルと全く遜色の無いラップタイムを刻んでいるので、
ここからの巻き返しに期待です。
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ル・マン24時間レースまもなくスタート

2012年06月16日 | モータースポーツ


まもなくル・マンがスタートします。
今年は80回目(戦争があったので、80周年ではないです)の
記念のレースなんですが、
プジョーが撤退をしてしまったので
フランス的な見所はあまり無いのかなと思います。
おそらくスタートしてしまうと思いますが、
見所を幾つか書いてみようと思います。

今年の見所はこんな感じ。

強引に言えばルノー繋がりで
日産デルタウイングというのも話題なんでしょうが、
アウディとトヨタのハイブリッドカー対決
というのが一番の見所になると思います。
F1が既にハイブリッド化されているのと、
市販車を使うスパ24時間レースでも
ハイブリッドカーは続々とデビューしているので
もはや珍しい話ではないのですが、
やはりル・マンでとなると、話は違うと思います。
ちなみに最前列向かって左の白いマシーンが
アウディのハイブリッドカー、
真ん中の日産デルタウイングを挟んで
日産車にしか見えない青いマシーンが
トヨタのハイブリッドカーです。
2列目のゼッケン3を付けているアウディまでが
優勝争いの圏内になるのではないかと思います。
市販車はかつての百花繚乱具合から一転、
フェラーリ458、ポルシェ911、アストン・ヴァンテージ、
コルベットしか走らない様です。
マクラーレンPM4-12Cがいないのは
驚きですし、残念ですね。

観戦方法がwebネイティブになっているところが、
ル・マンの一番先進的なところかもしれません。


放送は日本語でという事になると
スカイスポーツでの観戦になると思います。
日産の本社、アウディの原宿ショールームでは
パブリックビューイングもしているそうです。
お手軽にという事ではwebでのライブストリーミングが最適。
lemans-tv.comでは数チャンネルを使った
インタラクティブ放送もしているので、お奨めです。
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容赦ないアウディ

2012年02月08日 | モータースポーツ
無塗装なのがまた、凄みを与えています。

今日、アウディからル・マンに関する声明がありました。
アウディもハイブリッドカーで参戦だそうです。
車の詳細は2月末に発表だそうなんですが、
新型はどう考えてもディーゼルハイブリッドです。
トヨタ、ル・マン復帰の回でも少し触れたのですが、
ディーゼルだけでも強力なところに
ハイブリッド分が上乗せされる訳ですから、
トヨタには最早、アウディの新型が壊れる事を願いつつ
取り敢えずR18TDIよりは速い車を作って
24時間走り切る作戦しか勝機が無さそうです。
そんなチャンスも今年限りだと思うので、
トヨタは復帰初戦でいきなり勝たないと
勝つ見込みは当分無いかもしれません。

ディーゼルハイブリッドといえば、PSAだろう・・・

ディーゼルハイブリッドというと、
我らがPSAグループが世界に先駆けて
3008Hybrid4を今年発売する予定。
これは新車のプロモーションも兼ねて・・・
と行きたいところなのですが、
プジョーはル・マンを撤退したばかり。
ディーゼルハイブリッドレーシングカーを
走らせるに最も相応しいメーカーな筈なのに、
PSAの会長、時代を読めなかった様です。

電気の時代は、まだまだ先です。

EVレーサーはその速さは誰もが予想するものの
一度に走れる距離が短すぎる事と、
充電している間にレースが終わってしまう
致命的な弱点を持っているので、
ディーゼルハイブリッドが現状では
最高のパワートレインだろうと言われています。
まだアウディが出すと言っている訳ではありませんが、
どれだけの圧倒的な性能を示すのか
今からとても楽しみです。
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童夢もル・マン復帰

2012年02月03日 | モータースポーツ
俄に盛り上がってきました。

トヨタ、ル・マン復帰の記事を書いたばかりですが、
国産レーシングカーメーカーの雄、童夢が
突然ル・マン参戦を発表しました。
リリースによると参戦費用は何と会長の自腹!
数年前に志半ばで参戦を諦めたレーシングスピリットと、
マシーンの無念を晴らす為に参戦だそうで
スポンサーは無しだそうです。
林さんが日本にあと500万人くらいいたら
日本は世界トップの国に返り咲くでしょうね。

とはいえ気合いだけではなく体制は本格的で、
チームの運営はル・マンで常連のペスカローロレーシング、
ドライバーはTBAだそうですが、
プジョー撤退の煽りを受けて無職の元F1ドライバー
セバスチャン・ブルデーも噂されている様です。
童夢S102.5はオリジナルマシーンなので
トヨタやアウディと一緒に戦う
LMP1クラスからのエントリーになる筈、
エンジンはLMP1では一番不利な自然吸気3.4リッター。
アウディ/トヨタとは相手にならないと思いますが、
この潔さは応援したくなりますね。

スポンサーを買って出てくれる企業(娯楽系の何処かとか)、
うちのエンジン貸してやるというメーカー(プジョーとか)が
出てこないですかね・・・
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トヨタ、ル・マン復帰

2012年02月02日 | モータースポーツ
左ハンドルなんだ。

週末、トヨタのルマンカーがテスト走行をした
というニュースが流れていました。
新マシーンの名前はTS030というそうで、
優勝間違い無しと言われながら勝てなかった、
TS020というルマンカーの遺志を
引き継いでいる様なネーミングの車です。
あんまり格好良くないところも
トヨタのレーシングカーらしくて良いと思います。
一先ず、シェイクダウン(走り初め)から続いた
3日間のテストはノートラブルで終わったそうです。

車は最高・チームは最低と言われた、トヨタF1

TS030はトヨタF1の本拠地だったケルンのTMG
(Toyota Motorsport GmbH、GmgHは有限会社の意味)
で造られて、運営もTMGで行うそうです。
トヨタF1を知っている人間ならピンと来るのですが、
今度も同じ事にならなければいいなと
始まる前から不安が過る組織ではあります。
莫大な運営費を使いながら1勝も出来ずに撤退をした
トヨタF1の一番の失敗理由は
裁量権が日本の本社、運営をドイツのTMGが行う
体制にあると言われ続けていました。
その場で決めていかないとライバルに出し抜かれる世界で
書類にハンコを押して・・・は通用しなかった訳です。
スポーツカーレースはF1程のスピード感は求められないので、
杞憂に終われば良いのですが。

やはり目玉はハイブリッドですね。

トヨタのリリースを見ていると、
中々野心的な車だという事が分かります。
日本ではあまりイメージが無いと思いますが、
ディーゼルは出走可能なレースの殆ど全てで
圧倒的な戦果を挙げています。
ディーゼル優勢というのは
ル・マンでのアウディが火付け役になったのですが、
市販車で戦うスパ24時間レースでも、
ラインナップにディーゼルを持っているメーカーは、
やはりディーゼルエンジンを選んで戦っています。
ディーゼルの強みは市販車と同じですが
燃費が良い事と加速の良さ。
最近はそれなりに高回転も回る様になっているので、
無敵に近い状態になっています。
そんなディーゼルの本場、ヨーロッパに
ガソリン・ハイブリッドで殴り込みをかける訳です。
トヨタも長年熟成を続けてきた看板技術ですから、
返り討ちに遭う訳にはいかないですよね。
更にはハイブリッドなら当たり前とも言えますが、
TS030は前輪にもモーターが付いている
電気式のAWDシステムを持っています。
AWDはアウディのお家芸でもありますから、
いきなり王者の両頬を引っ叩いたとも言えます。
トヨタ、やりますね。
ハイブリッドシステムにも特徴があって、
今までのTHSで使われていたバッテリーではなく
キャパシタ(大きなコンデンサー)を使っています。
F1で使われているハイブリッドシステム
KERSはバッテリーを使っていますが、
今まで小規模ながら火災やバッテリーの爆発など
幾つか重大なトラブルが出ているのに対して
キャパシタは比較的安全に扱えるのがメリットの1つ、
急速充電、急速放電がバッテリーより容易なので、
この点でもレース向きだと思います。
市販車ではマツダがキャパシタ式を導入直前だと
モーターショーで展示していましたが、
将来性がある蓄電方法だと思います。

と、ざっと見ただけでも真剣度合いが分かるTS030、
先ずはディーゼルに対してどれだけやれるのか
潜在能力を見せる必要がある段階ではあるものの、
中々面白い事になるのではないかと思います。
後は前途の体制ですかねぇ・・・
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キャラ物の宴

2011年05月30日 | モータースポーツ
比較的苦戦中のDS3 WRC

参戦記念限定車なんてのも登場していますが、
(何故にDS3 Racingを入れない)
シトロエンのWRCに参加するマシーンが、
今年からC4からDS3へ変更になりました。
密やかにラリー史上最強マシーンだったC4WRCに比べて、
勝ってはいるもののパっとしないDS3WRC、
理由は簡単で、C4のラリー車であるC4WRCは
既に最強と言われていた先代のクサーラWRCから
エンジン、ミッション、4WDシステム・・・・
殆ど全てを移植していた、言ってみれば
クサーラにC4のガワを被せた車だったのに対して、
DS3WRCは規則変更で新たに起こす必要があったからです。
まだ車が出来上がっていないんですね。
(もしくはC4WRC程の戦闘力が無いか)
車と同じく、戦績で言えばシューマッハに
比類すると言っても全く過言ではないのに、
今ひとつ印象が薄いセバスチャン・ロウブには
本来の実力を見せる、良い機会かもしれません。

しかしてクロスオーバー

シトロエンが近年、ラリーで最強だったのには
もう1つ理由があります。
まともなライバルがフォード以外いなかった事です。
新しいレギュレーションは、
そんな状況を打破するために作られたんですが、
早速、それに乗ったメーカーが現れました。ミニです。
意外だったのは、ベースとなる車がクーペではなく、
一番大きなクロスオーバーを選んだ事。
マーケティング要素も色濃くあるんでしょうが、
一番横幅が広い車、という辺りにミニ(BMWだけど)の
本気具合が垣間見えます。
初代ミニは、その小ささを利して
モンテカルロラリーで大暴れしたというのが有名ですが、
寧ろ参戦車両中、大柄な部類に入るミニ・クーパーWRC、
どんな活躍をするのでしょうか。

ヨーロッパでは歴代レースに引っ張りだこの500

更に噂レベルではありますが、
ヨーロッパ選手権などでは既にラリーデビューしている
フィアット500もアバルト仕様で
WRCに出るのではないかと言われています。
こちらはフィアットが既にプントEVOをベースにして
参戦すると言っている事と、
WRCで戦うには、500のプロポーションは
小さ過ぎて(レイアウトに困る)背が高過ぎる(空力が悪い)ので
あまり現実味は無いかなとは思います。

モノはついでだ・・・

最後に最近発表された”ザ・ビートル”、
ワーゲンもシロッコでWRCに参戦する旨を発表していますが、
まさか作るとは思っていなかった3代目ビートルにも
是非キャラ物が揃う(予定の)WRCに参戦して欲しいものです。
こうなると至って真面目なフィエスタが浮いてしまうので、
フォードにもKaの2代目とか作ってくれないかなと思ったりします。
それにしてもこの手の車、最近また増えてきましたね。
Comments (3)
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F150

2011年01月31日 | モータースポーツ
F1は今が新車発表の季節です。

F1 2011年シーズンの先陣を切って週末、
フェラーリが新車の発表を行いました。
発表会が今風にストリーミング中継されていたので、
私も仕事の手を止めて、暫し見ていました。
新車発表が続くこの時期、
ファンはリリースされる写真を見ながら
色々と推理して楽しむ事になります。
今回のフェラーリでいうと、
全体(昨年チャンピオンマシンの)レッドブルに似たね。とか、
あんだけリアエンドを落とし込んで、
放熱は大丈夫なんだろうか。とか、
リアウイングの切り欠きは何なんだろうね。とか、
ディフューザーはダミーだね。とかとか・・・

で、早速テストが始まります。

今回のお題はフェラーリの新マシーンは
出来が良さそうなのか、ではなくて
そのネーミングです。
2011年のフェラーリF1、名前をF150といいます。
F150はイタリアが統治されて150周年を記念してとか。
イタリア観光局の告知なんかを見ると載っていますが、
本国はもちろんイタリア大好きな日本でも
周年記念祭の様なイベントが、これから多数あるんでしょう。
ちなみに近年のフェラーリF1の名前を辿っていくと
2010年:F10(前年のポリシーを踏襲、10は西暦の下2桁)
2009年:F60(グランプリ60周年=フェラーリ参戦60周年記念)
2008年:F2008(西暦)
2007年:F2007(西暦)
2006年:248 F1(エンジンレギュレーションが2.4リッターV8に変わったため)
2005年:F2005(西暦)
フェラーリ(というかイタリア車)のネーミングポリシーが
適当というのはかなり有名な話。
現行フェラーリのラインナップを見てみても
458 Italia(4.5リッターV8エンジンが起想点)
599 Fiorano(1気筒あたりの容積。フェラーリの伝統的ポリシー)
612 Scaglietti(6リッターV12)
Carifornia(アメリカで売りたいんでしょう、きっと)
かの(あらゆる意味で)名車、テスタロッサも最後はF512M
とかいう名前で終わりましたね。
F1でも何となく考えている風でありながら
一貫性が無いところは踏襲されています。
ところでフェラーリF1にある数字を入れてみると
遊び人に見えて実は実直なイタリア人の気質が感じられます。
2010年:F10(661)
2009年:F60(660)
2008年:F2008(659)
2007年:F2007(658)
2006年:248 F1(657)
2005年:F2005(656)
カッコはマシーンのコードネーム。
関係者もマシーンの名前は
”F○○”とかではなくてこっちを使っています。
適当そうに見えて、ちゃんと番号管理してるんですね。
F150も662と呼ばれているんだと思います。

9.11直後のイタリアGPにて

ライバルチームにも裏番号というのはあるんでしょうが、
2つの名前が流通しているのはフェラーリだけです。
この表番号とも言える一貫性の無い名前に
実はフェラーリのF1に対する一貫した考えがあります。
例えば上の9.11事件直後に行われた
イタリアGPで走らせた喪章バージョン。
アメリカはフェラーリ一番のお得意先なので
喪章を付けるまでは理解出来るのですが
何とスポンサーロゴを全部外しての出走。
ボディーカラーの赤も普段はマルボロの
蛍光色な明るい赤が塗られているのですが、
この時は伝統のロッソコルサが塗られていて
崇高という言葉が相応しい出立ちでした。
(普段バージョンはこんな感じ
このイタリアGPは事件翌週の開催だったので、
安全を見て延期すべきではないかと
長々と議論をされた上での開催だったのですが、
コックピット脇のキャバリーノ・ランパンテをも外した
喪章カラーにフェラーリが込めた思いは
会社としてのお悔やみという事ではなく、
F1とイタリアを代表しての哀悼の意だった訳です。
車の名前がコロコロ変わるのも、
そういう意図があってという事なんですね。

F1といえばフェラーリ、ル・マンといえばポルシェ
といった関係に昇華している例は中々ありませんが、
自動車メーカーがモータースポーツに参戦する意義、
参戦し続ける意義というのは
マーケティング側面以外にも大いにあると思う訳です。
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2010 F1 outwit GP(R.8カナダ編)

2010年07月04日 | モータースポーツ
久々に見たハコ乗り。

ブリヂストンの珍しい選択ミスで
タイヤ持久戦の様相を呈した地味なレースでしたが、
走っているだけでスリリングに見える
オールドコースに古典的なレーサータイプの
ハミルトンの大活躍で、
20年前くらいのレースを見ている様な
錯覚を覚えました。

マクラーレン・メルセデス
#1バトン:4点 #2ハミルトン:6点
印象度も結果もハミルトンのレースでしたが、
その後にきっちりとフィニッシュしている
バトンも鈍い光を放っている印象でした。
レッドブルにとって厄介なのは
実はバトンになるのではないかと思えるレースでした。

メルセデスGP
#3シューマッハ:2点 #4ロズベルグ:8点
車のポテンシャルと最大限発揮したニコの圧勝。
シューマッハはリアタイヤへの対応不足が
ラフプレイで現れた、新人の様なレースでした。

レッドブル・ルノー
#5ベッテル:7点 #6ウェバー:3点
このチームの序列はほぼ決まったと考えて良いでしょう。
この2週間でチームを完全に掌握した
ベッテルの手腕に8点です。
(レースは凡庸の極みでしたが)

フェラーリ
#7マッサ:3点 #8アロンソ:7点
床下浸水レベルまで地盤沈下が進んでいる様に見える
フェラーリに於いて、アロンソの表彰台は立派です。
最近、集中力の切れた様なレースが続いていただけに
復活の狼煙となるでしょうか。
マッサは今回も復調の兆しが見えず。

ウイリアムズ・コスワース
#9バリチェロ:4点 #10ヒュルケンベルグ:6点
伝統的にカナダに強いウイリアムズ、
実力に見合わない結果だったものの、
トラブルが無ければポイントフィニッシュも
十分に有り得るペースでした。

ルノー
#11クビサ:7点 #12ペトロフ:3点
期待した程の結果を残せなかったクビサですが、
シューマッハの玉砕的なアクションを
間一髪避けた(ウイングは踏まれましたが)ところは
流石というレースでした。
ペトロフは期待のレースも
オープニングのスピンで台無しになってしまいました。

フォースインディア・メルセデス
#14スーティル:4点 #15リウッツィ:6点
今回はリウッツィが堅実なレースで
チームメイトよりも上位フィニッシュ。
コツコツとポイントを積み上げて行く
フォースインディアは、中々不気味な存在です。

トロロッソ・フェラーリ
#16ブエミ:6点 #17アルグエルスアリ:4点
ようやく車なりの結果を出してきている
感のあるトロロッソ。
アルグエルスアリは不運なレースでした。

ロータス・コスワース
#18トゥルーリ:3点 #19コバライネン:7点
今回も粘り強い走りで16位完走のコバライネン。
彼に何で去年までこの走りが出来なかったんだと思うのは、
これで何回目でしょうか。

HRT・コスワース
#20チャンドック:6点 #21セナ:4点
中々のムービングシケインっぷりが目立ったHRTの2台。
印象度としてはセナの方でしたが、
リザルトに準ずるという事で。

BMWザウバー・フェラーリ
#22デ・ラ・ロサ:8点 #23小林:2点
デ・ラ・ロサが良かったという事ではないのですが、
カムイ君のあれは無いだろうという走りは大減点です。
チームの不調が、彼の最大の売りである
思い切りの良さを陰らせているとしたら、残念です。

ヴァージン・コスワース
#24グロック:5点 #25ディ・グラッシ:5点
相変わらずタイミングモニター頼りでないと
何をやっていたのかサッパリ分からないチームですが、
結果は兎も角、今回もグロックの安定感は光っていました。
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2010 F1 outwit GP(R.7トルコ編)

2010年06月01日 | モータースポーツ
華麗なチームプレイ(そう、恐いまでに)

ドライバーの評価は高いものの全く客が入らないトルコ。
最初の注目は観客席でしたが、今回は中々入っていた様子。
とはいえ、観客席からコースがあれだけ遠いと
お客さんも見ていて迫力が無いだろうと思います。
コースは中々、見るには最低と定評のある
典型的なティルケサーキットと言えるでしょう。
レースは途中の雨で大荒れかと思った刹那、
レッドブルの同士討ちで予想外の展開。
チャンピオンシップ延命には
丁度良いアクシデントなのではないでしょうか。

マクラーレン・メルセデス
#1バトン:4点 #2ハミルトン:6点
レースも中々のものでしたが、
その後のウェバーを袋叩きに吊るし上げた
表彰台裏、記者会見でのトークが秀逸。
流石、皮肉と揚げ足を取らせたら世界一な
イギリス人デュオです。

メルセデスGP
#3シューマッハ:6点 #4ロズベルグ:4点
遅い車が後続を塞いでレースを台無しにする事を揶揄して
○○トレイン(○○は先頭の遅い人の名前)と言うのですが、
最近毎戦運行のミハエルトレインは今期最長の8両編成。
シューマッハはそんなに隊列を率いたいなら
W01(F1マシーン)ではなくてSLS(ペースカー)
に乗った方が良かったんじゃないか
(何故なら、確実にトップの前を走れるから)
というブラックジョークが聞かれそうな雰囲気ですが、
4位のポジションをキープしたままゴールは
流石というべきでしょう。

レッドブル・ルノー
#5ベッテル:2点 #6ウェバー:8点
正にoutwit GP的には一番美味しいアクシデント。
チームメイトにオーバーテイクを諦めさせるだけの
スペースは残していたウェバーに軍配は上がりますが、
これからベッテルがアナキン・スカイウォーカー然と
ダークサイドへ堕ちて行くのかが見物です。
(今年はダース・ミハエル卿もいますし)

フェラーリ
#7マッサ:6点 #8アロンソ:4点
ちなみにレッドブルのアクシデントで
ベッテルは後ろから突かれていたので、
ウェバーを抜くしか無かったという
ベッテル贔屓な見解もある様ですが、
チームメイトを守って貸しを作りつつ、
後続の焦りを誘って2台まとめて料理した
オーストラリアでのアロンソの走りが正解です。
ベッテルはカナダまでにあのレースのビデオを
何回も見ておいた方が良いでしょうね。
(・・・いや、今回のフェラーリには特にコメントが無かったので)

ウイリアムズ・コスワース
#9バリチェロ:6点 #10ヒュルケンベルグ:4点
今回はレースに2台を間に合わせたので精一杯
レースにならなかったウイリアムズ。
次回はウイリアムズが得意とするカナダなので
少しは期待をしても良いかもしれません。

ルノー
#11クビサ:7点 #12ペトロフ:3点
このレースが頑張っても頑張らなくても
完走すれば得られる結果は一緒という事を
端的に示したのがルノーでした。
とはいっても結果が大事だったりするので
ペトロフは最後のアクシデントが悔やまれます。

フォースインディア・メルセデス
#14スーティル:9点 #15リウッツィ:1点
ルノーとは逆に普通に走っていれば
ポイントは取れる車で下位に沈んだままだった
リウッツィが悪目立ちするグランプリでした。
スーティルは週末を通じて淡々と良い仕事をしていました。

トロロッソ・フェラーリ
#16ブエミ:3点 #17アルグエルスアリ:7点
低調なレースでも突然ファステストラップを記録して
番組には取り敢えず参加するアルグエルスアリ。
今シーズンはやはり、何かを持っている様です。
ブエミはオープニングでのパンクが全てでした。

ロータス・コスワース
#18トゥルーリ:5点 #19コバライネン:5点
2台がほぼ同時に壊れるというのは
品質管理が行き届いている証拠だというのが
昔からのF1での見識なのですが、
最近のロータスは出しているタイムも殆ど一緒。
壊れる時も殆ど一緒と、なかなか安定している様です。

HRT・コスワース
#20チャンドック:4点 #21セナ:6点
金曜日に山本左近選手が久々にF1をドライブ。
セナの車を使ってのセットアッパー役だったのですが、
サイドポッドに大きく書いてあるBrunoの文字が
チーム財政の哀愁を漂わせていました。
誰か、HRTにカットシートを寄付してあげて下さい。

BMWザウバー・フェラーリ
#22デ・ラ・ロサ:3点 #23小林:7点
1ポイントゲットも立派でしたが、
何と言ってもQ3進出はカムイ君の大手柄です。
デ・ラ・ロサも決勝では遜色無い走りを披露。
ザウバーにとっては久々に明るいレースでした。

ヴァージン・コスワース
#24グロック:7点 #25ディ・グラッシ:3点
今シーズン最高とも言えるカメラワークと
番組構成だったトルコGPでしたが、
それでも殆ど映らないヴァージン。
振興チーム唯一のダブル完走だったのに
全くもって映らないヴァージン。
タイミングモニターを見ながらのウォッチでしたが
逆にグロックの安定感が見て取れました。
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2010 F1 outwit GP(R.6モナコ編)

2010年05月17日 | モータースポーツ
モナコにセナ降臨!(ただし甥っ子)

熱海の道を走ると、エスティマ・ルシーダか何かが
ノロノロと渋滞を作っているシーンがあったりしますが、
西洋の熱海と言われるモナコでのグランプリも同じ。
例年、名前に反して面白くないレースが多いのですが、
今年はモナコらしさと今シーズンらしさが
上手くミックスされて中々面白いレースでした。
ところで今回の1-2フィニッシュで
本命・レッドブルがランキングを独占。
6戦もかかってようやくという感はありますが
今回のモナコがチャンピオンシップ終了の
始まりかもしれません。

マクラーレン・メルセデス
#1バトン:4点 #2ハミルトン:6点
モナコが苦手に違いないバトンは
エンジンブローに救われて(?)
粗が出ずに済んだ様子。
現役ドライバーの中で実は最もモナコが似合う男
と私が勝手に思っているハミルトンは
彼のF1モナコ史上、最も地味なグランプリでした。

メルセデスGP
#3シューマッハ:7点 #4ロズベルグ:3点
予選Q3中のシステムダウンも
皇帝のブラックパワーに違いありません。
それにしても最後の最後で一発勝負をかけた
集中力はお見事。
※後にルール違反と判明。
ニコは反発するフリをするのが精一杯か。

レッドブル・ルノー
#5ベッテル:2点 #6ウェバー:8点
私の予想に反して連勝のウェーバー、
きっとスティッグか何かが乗っているに違いない
別人の様な走りをしていましたが、
モナコは進行上、プリンセス天功に頼まないと替え玉は無理なので
どうやらアルグエルスアリに続いてウェバーも
何かが憑依した様子です。
ベッテルも悪くない走りで2位ゲットですが、
outwit GPのルール上、低得点。

フェラーリ
#7マッサ:7点 #8アロンソ:3点
マッサは車を考えればもう少しやれた筈でしたが、
今回はアロンソが余りにお粗末でした。
彼のGJはタイヤ無交換でレースを走りきっただけで
何とも彼らしくないレースでした。

ウイリアムズ・コスワース
#9バリチェロ:6点 #10ヒュルケンベルグ:4点
モナコには定型クラッシュというのが幾つかあって、
ヒュルケンベルグのトンネル追い越し車線クラッシュ
も3年に1回くらいのペースで誰かがやらかします。
ちなみにバリチェロが無造作に放り投げて
HRTのチャンドックが破壊したステアリングですが、
あれ1個で600万円くらいするそうです。
クラッシュして相当頭に血が上っているドライバーも、
必ずステアリングを元に戻しているシーンがありますが、
あれは相当高い物なので、無くしたり壊すと
監督から相当怒られるためです。

ルノー
#11クビサ:9点 #12ペトロフ:1点
クビサは今回も曲芸的な走りでフロントローと
表彰台をゲット。
放送で森脇さんがコメントをしていた通りですが
完全にクビサ仕様になっている今年のルノーで
ペトロフはこれから、かなり厳しい戦いになると思います。
逆にそれを克服したら、大したもんだと評価されるのが
F1の世界ですから、ペトロフは踏ん張りどころです。

フォースインディア・メルセデス
#14スーティル:6点 #15リウッツィ:4点
前線同様、着実にポイントゲット。
初のダブル入賞は賞賛に値します。よくぞここまで・・・
でも、突然大活躍という彼らのキャラクターも
忘れないで欲しいところです。

トロロッソ・フェラーリ
#16ブエミ:6点 #17アルグエルスアリ:4点
ようやく実力相応なレースという感じでしょうか。
派手さはありませんでしたが、こういうレースは大事です。

ロータス・コスワース
#18トゥルーリ:5点 #19コバライネン:5点
資金力に直結しない車の性能も問われるモナコで
ロータスはそれなりに頑張っていたと思います。
トゥルーリの最後はやり過ぎだと思いますが、
チャンドックに怪我も無い様なので、まぁ、仕方ないです。

HRT・コスワース
#20チャンドック:6点 #21セナ:4点
2台完走目前でしたが、トラブル/クラッシュで完走出来ず。
HRTは資金目処さえ何とかなれば実力が結構ありそうなので
今は耐える時期かもしれません。

BMWザウバー・フェラーリ
#22デ・ラ・ロサ:4点 #23小林:6点
木曜の時点で諦めムードだったザウバー、
特に何という事なく早々に消えていきました。
(次は頑張るそうです)

ヴァージン・コスワース
#24グロック:8点 #25ディ・グラッシ:2点
アロンソに追い詰められた映像で図らずも
実力差が浮き彫りなった気がします。
しっかりとブロックラインを取って
立ち上がりも丁寧にアクセルオンと
安定した走りのグロックと
終始何処に飛んで行くか分からない
突っ散らかった走りのディ・グラッシ。
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2010 F1 outwit GP(R.5スペイン編)

2010年05月13日 | モータースポーツ
今年でバルセロナでのスペインGPは20周年だそうです。
(その前にやっていたヘレスでのスペインGPを普通に覚えているのが怖いです)


多分、8人くらいしか映していないカメラワークのお陰で
その他のドライバーが全くウォッチ出来ないレースでしたが
あちこちでこれぞF1(と私は思う)緊迫したレースが展開される
良いレースだったと思います。(ただし、トップを除く)
地元の英雄・アロンソすらロクに映らない偏った映像だったので
子細は各ドライバーのコメントを読むしかないのですが
読んでいる間に木曜からモナコGPが始まってしまうので
大急ぎでまとめます。

マクラーレン・メルセデス
#1バトン:5点 #2ハミルトン:5点
バトンは特技の”やる気あんのか走法”で淡々とランキングトップ堅守。
チャンピオン盤石の走りですが
2勝していてアロンソと3点差というのが今シーズンの
ポイントシステムの怖いところです。
ハミルトンは全般的に良いレースをしていましたが
結果が付いてこなかったので
彼のせいではないながらバトンと同点にしました。

メルセデスGP
#3シューマッハ:7点 #4ロズベルグ:3点
レースと関係無いんですが
逆風が吹いていても強引に自分へ風向きを変えてしまう
シューマッハの政治家っぷりに脱帽。
皇帝仕様に早変わりしたマシンは
序盤好調だったニコの勢いを完全に殺した様です。
レースでも最初のピットアウトでバトンを強引に被せる
えげつない走りが復活。
やはりシューマッハは極道な方がしっくり来ます。

レッドブル・ルノー
#5ベッテル:4点 #6ウェバー:6点
スタートとゴール以外全く映らなかったウェバー、
勝つ時は完璧な、彼らしい走りでした。(なので、モナコはきっと期待出来ません)
ベッテルもフロントブレーキが使えない状況で
今季2度目の超人的走りを披露して表彰台を掴みました。
半分はコースのお陰という冷静なコメントはさておいて、
チャンピオンへの執念を感じさせるレースでした。 

フェラーリ
#7マッサ:2点 #8アロンソ:8点
最高ではない車で上位を出し抜くのがアロンソの真骨頂。
マッサはこのままでは前半戦終了を待たずに
No.2降格もあり得ると思います。

ウイリアムズ・コスワース
#9バリチェロ:7点 #10ヒュルケンベルグ:3点
”断頭台”に座ったバリチェロでしたが決勝挽回して8位入賞。
10台も抜いたのに全くTVに映して貰えないのは
彼がそういう星の下に生まれたからなので仕方なし。
ヒュルケンベルグは今回も見せ場は作れず。

ルノー
#11クビサ:7点 #12ペトロフ:3点
クビサのドロップキックとペトロフの絞め技の
ツープラトン攻撃でカムイ君を料理したルノーデュオ、
何も無ければ確実にポイントを取られていたでしょうから、
作戦成功と言えます。
やはり序列が決まっているチームは明快です。

フォースインディア・メルセデス
#14スーティル:8点 #15リウッツィ:2点
普段はテールエンダーなのに、突然大活躍する(しかもハンパではない)
ワンダーチーム&ワンダーボーイだった彼らですが、
総合的に車が良く無いと結果が出せないバルセロナで入賞。
もうキワモノ扱い出来ないですね。

トロロッソ・フェラーリ
#16ブエミ:3点 #17アルグエルスアリ:7点
どう見てもブエミの方が速く、本格派の走りなのですが
確変継続中のアルグエルスアリが今回も大活躍。

ロータス・コスワース
#18トゥルーリ:6点 #19コバライネン:4点
ようやくチームメイトを上回ったトゥルーリ、
次戦は彼が得意なモナコなので、期待が持てそうです。

HRT・コスワース
#20チャンドック:7点 #21セナ:3点
やはり資金不足が響いている様で
上との相対的なスピード差は更に開いてしまっている様です。
伝統的に極端に遅い車を”動くシケイン”と比喩するのですが、
上位から”悪質なデブリー(残骸の事)”とまで言われる始末。

BMWザウバー・フェラーリ
#22デ・ラ・ロサ:4点 #23小林:6点
入賞のチャンスを逃しましたが、
既存チーム最弱から5番手くらいな速さまで
一気に挽回したので期待は持てそうです。
カムイ君の予選のスーパーラップは凄かった。

ヴァージン・コスワース
#24グロック:5点 #25ディ・グラッシ:5点
状況はHRTと殆ど変わらない様ですが、
フォースインディアも3年前までは散々だった
というのが慰めでしょうか。(まぁ、資金力が全然違いますが)
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2010 F1 outwit GP(R.4中国編 β版)

2010年04月19日 | モータースポーツ
最近、国際映像に良く映る道端さん・・(女性って怖いですね)

※今回は編集されてしまっている地上波放送での観戦なので感想もベータ版です。
完成版は改めてCS版を見てから。(森脇さん、CSに帰ってきていいですよ・・・)

今回も天候に翻弄された大混乱のレース。
雨はドライバーの力量が如実に現れるので、
一流と超一流の差が良く分かるレースでした。
それにしてもチームはヨーロッパへ帰れるのか、
戦いはレース後も続きます。

マクラーレン・メルセデス
#1バトン:6点 #2ハミルトン:4点
不順な天候では徒に動かないの鉄則を守ったバトン。
かなりの忍耐力を必要としますが、彼の才能です。
ところで2回目のセーフティカーでのリスタート直前、
余りにスピードを落としたので後続は大混乱。
SC中は故意に隊列を操作してはいけない
というルールがあるのですが
何も咎められないのでしょうか。
ハミルトンは今回も七転八倒の派手なレース。
最初のピットインは明らかに逆走ですし、
2回目はピットレーンでベッテルを抜く暴挙。
やりたい放題なレースでした。

メルセデスGP
#3シューマッハ:4点 #4ロズベルグ:6点
実は大して速くない車だったと思うのですが、
2人とも良く頑張ったと思います。
3位に入ったニコは芸術的な忍耐力と集中力。
シューマッハは抜かれまくっていましたが
何故か抜き返しているのは彼が適切に天気を読んだから。
とはいえ刹那的な勝負勘は戻っていると思いますが、
フッっと気を抜くシーンが目立ちます。
勘が戻っていないのか無くなってしまったのか
判断が難しいところです。

レッドブル・ルノー
#5ベッテル:6点 #6ウェバー:4点
最初のピットストップ失敗で実質レース終了。
本来雨を好機にしていた筈のチームですが、
立場が人を変えるものですね。
今年は受身なレースが目立ちます。

フェラーリ
#7マッサ:3点 #8アロンソ:7点
フライングはいただけないですが、
4位まで挽回したアロンソは力強いレース。
特にトラブルは無かった筈なのに
9位のマッサは少々いただけない結果です。

ウイリアムズ・コスワース
#9バリチェロ:7点 #10ヒュルケンベルグ:3点
雨男バリチェロは会心とまではいかないまでも
見せ場も作って良いレースだったと思います。
ヒュルケンベルグは経験不足が出たレースでしたが
ロータスに抜かれちゃイカンです。
それよりもウイリアムズのジリ貧具合が気になります。

ルノー
#11クビサ:6点 #12ペトロフ:4点
またもステルスっぷりを発揮したクビサ。
開幕前は予想だにしなかった磐石っぷりです。
ペトロフもプチハミルトン的に目立ったレースでした。
(反則はしていないですが)

フォースインディア・メルセデス
#14スーティル:8点 #15リウッツィ:2点
フォースインディアも車が決まらなかったレース
雨と聞いてスーティルの大暴れを予想しましたが
不発に終わってしまいました。
既存チームが1台だけQ1落ちになる計算の
18番グリッド、通称獄門台が定位置になりつつある
リウッツィは首元が涼しくなってきた予感。

トロロッソ・フェラーリ
#16ブエミ:4点 #17アルグエルスアリ:6点
上海でトロロッソが目立ったのは、
フリー走行でのブエミのサスペンション爆破
くらいだったでしょうか。
見た事が無い壊れっぷりに衝撃を覚えました。

ロータス・コスワース
#18トゥルーリ:1点 #19コバライネン:9点
このレースは下手にタイヤ交換をしない方が良かった
というのはコバライネンのリザルトを見れば明らか。
既存チームを1台食ったのは素晴らしい結果です。
トゥルーリは車に文句(激高)しているシーンが
度々映されていました。鞭打てど走らず。

HRT・コスワース
#20チャンドック:3点 #21セナ:7点
全く映っていないので何ともですが、
2周遅れでフィニッシュしたセナは
良いレースをしたと思います。

BMWザウバー・フェラーリ
#22デ・ラ・ロサ:5点 #23小林:5点
少しだけ調子も上向きになってきた様ですが
相変わらずトンネルに入ったままのザウバー。
なかなか評価するまでに至りません。

ヴァージン・コスワース
#24グロック:6点 #25ディ・グラッシ:4点
決勝はスタート出来ず。以上。
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2010 F1 outwit GP(R.3マレーシア編)

2010年04月10日 | モータースポーツ
激走のハミルトンと淡々と走るマッサ・・結果は殆ど変わらず

天候の悪戯でほぼリバースグリッドとなった決勝は
トップチームの追い上げで盛り上がりました。
予選上位で抜け駆けしたレッドブルは
当然ながら全くもってTVに映らず。
酷暑のレース、サバイバルが予想されましたが
新参チームの殆どが完走しているのは驚きです。

マクラーレン・メルセデス
#1バトン:5点 #2ハミルトン:5点
バトンは結果に繋がらなかったものの
咄嗟の判断でQ1通過タイムを出した点を評価。
ハミルトンは今回のベストパフォーマーでしたが、
淡々と走っていたマッサとの位置関係を踏まえると
速いがレースマネージメントが出来ていない
という見方も出来ます。
順調にマンセル二世へのステップを上がっているのか。

メルセデスGP
#3シューマッハ:3点 #4ロズベルグ:7点
シューマッハに少しだけ復調の兆しが見えてきました。
とはいえようやく本調子になってきたと見るか、
頑張ってあの程度なのか判断が難しいところです。
暑さに滅法弱いニコは溶けながらも表彰台ゲット。

レッドブル・ルノー
#5ベッテル:5点 #6ウェバー:5点
今シーズンに入って2人の地力の差を感じます。
とはいえベッテルが特に凄かった訳ではない事と、
予選で一発当てたウェバーの勝負勘が光ったので
今回は五分の評価。

フェラーリ
#7マッサ:6点 #8アロンソ:4点
アロンソはクラッチが壊れた中での追い上げ、
人生最高のレースだったと自画自賛していますが、
まぁ、リタイアですので。
マッサはハミルトンが開けてくれた道を
付いていくだけという感じのレースでしたが、
調子が悪くても結果を残すところに進化を感じます。

ウイリアムズ・コスワース
#9バリチェロ:4点 #10ヒュルケンベルグ:6点
オッサンは夏バテでしょうか。
得意な筈のセパンで全く目立たず。
ヒュルケンベルグは随所で光る走りを見せました。

ルノー
#11クビサ:6点 #12ペトロフ:4点
目立ったものの結果に繋がらなかったペトロフと
目立ったのはQ3での割り込みだけながら
結果を残したクビサのコントラストが面白いです。
とはいえ割り込みはいけないので1点のペナルティです。

フォースインディア・メルセデス
#14スーティル:7点 #15リウッツィ:3点
エクストリームコンディションマイスター、
スーティルにとって恐らく初めての
普通に走って出した結果ではないでしょうか。
お気に入りのドライバーなので若干点数は甘めですが、
リウッツィに限界が見えたので差を付けました。

トロロッソ・フェラーリ
#16ブエミ:3点 #17アルグエルスアリ:7点
只今確変中のアルグエルスアリが今回も活躍。
決勝のファースてストラップ3位を叩き出した様に
普通に走ったら恐らくブエミの方が速いでしょうが
結果も出しているので文句無しです。

ロータス・コスワース
#18トゥルーリ:3点 #19コバライネン:7点
結果は兎も角、戦う姿勢を見せている
コバライネンの勝利。(この走りが何故去年・・)

HRT・コスワース
#20チャンドック:5点 #21セナ:5点
ネームバリューがあるセナよりも
多くTVに映っているチャンドック。
ともあれ、あの車でダブル完走は立派。
(なんて言われる車がF1を走っていいのか・・・)

BMWザウバー・フェラーリ
#22デ・ラ・ロサ:3点 #23小林:7点
車を何とか前へ走らせるのに手一杯で
レースまで手が回らないのは分かりますが、
折角のチャンスだったQ3でノーインパクトは
余りにお粗末。
(チームへの評価で終わってしまいました)

ヴァージン・コスワース
#24グロック:2点 #25ディ・グラッシ:8点
物理的に完走出来ない車で完走した、
ディ・グラッシとチームのレースマネージメントに拍手です。
とはいえ燃料の警告灯がついたまま高速を走る様なものですから
ディ・グラッシの精神的負担は相当なものだった様です。
最後の方は無線で怒号が飛び交っていたとか。
グロックはファイターぶりを発揮しましたが、
少しやり過ぎて早々にリタイア。
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