マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

F150

2011年01月31日 | モータースポーツ
F1は今が新車発表の季節です。

F1 2011年シーズンの先陣を切って週末、
フェラーリが新車の発表を行いました。
発表会が今風にストリーミング中継されていたので、
私も仕事の手を止めて、暫し見ていました。
新車発表が続くこの時期、
ファンはリリースされる写真を見ながら
色々と推理して楽しむ事になります。
今回のフェラーリでいうと、
全体(昨年チャンピオンマシンの)レッドブルに似たね。とか、
あんだけリアエンドを落とし込んで、
放熱は大丈夫なんだろうか。とか、
リアウイングの切り欠きは何なんだろうね。とか、
ディフューザーはダミーだね。とかとか・・・

で、早速テストが始まります。

今回のお題はフェラーリの新マシーンは
出来が良さそうなのか、ではなくて
そのネーミングです。
2011年のフェラーリF1、名前をF150といいます。
F150はイタリアが統治されて150周年を記念してとか。
イタリア観光局の告知なんかを見ると載っていますが、
本国はもちろんイタリア大好きな日本でも
周年記念祭の様なイベントが、これから多数あるんでしょう。
ちなみに近年のフェラーリF1の名前を辿っていくと
2010年:F10(前年のポリシーを踏襲、10は西暦の下2桁)
2009年:F60(グランプリ60周年=フェラーリ参戦60周年記念)
2008年:F2008(西暦)
2007年:F2007(西暦)
2006年:248 F1(エンジンレギュレーションが2.4リッターV8に変わったため)
2005年:F2005(西暦)
フェラーリ(というかイタリア車)のネーミングポリシーが
適当というのはかなり有名な話。
現行フェラーリのラインナップを見てみても
458 Italia(4.5リッターV8エンジンが起想点)
599 Fiorano(1気筒あたりの容積。フェラーリの伝統的ポリシー)
612 Scaglietti(6リッターV12)
Carifornia(アメリカで売りたいんでしょう、きっと)
かの(あらゆる意味で)名車、テスタロッサも最後はF512M
とかいう名前で終わりましたね。
F1でも何となく考えている風でありながら
一貫性が無いところは踏襲されています。
ところでフェラーリF1にある数字を入れてみると
遊び人に見えて実は実直なイタリア人の気質が感じられます。
2010年:F10(661)
2009年:F60(660)
2008年:F2008(659)
2007年:F2007(658)
2006年:248 F1(657)
2005年:F2005(656)
カッコはマシーンのコードネーム。
関係者もマシーンの名前は
”F○○”とかではなくてこっちを使っています。
適当そうに見えて、ちゃんと番号管理してるんですね。
F150も662と呼ばれているんだと思います。

9.11直後のイタリアGPにて

ライバルチームにも裏番号というのはあるんでしょうが、
2つの名前が流通しているのはフェラーリだけです。
この表番号とも言える一貫性の無い名前に
実はフェラーリのF1に対する一貫した考えがあります。
例えば上の9.11事件直後に行われた
イタリアGPで走らせた喪章バージョン。
アメリカはフェラーリ一番のお得意先なので
喪章を付けるまでは理解出来るのですが
何とスポンサーロゴを全部外しての出走。
ボディーカラーの赤も普段はマルボロの
蛍光色な明るい赤が塗られているのですが、
この時は伝統のロッソコルサが塗られていて
崇高という言葉が相応しい出立ちでした。
(普段バージョンはこんな感じ
このイタリアGPは事件翌週の開催だったので、
安全を見て延期すべきではないかと
長々と議論をされた上での開催だったのですが、
コックピット脇のキャバリーノ・ランパンテをも外した
喪章カラーにフェラーリが込めた思いは
会社としてのお悔やみという事ではなく、
F1とイタリアを代表しての哀悼の意だった訳です。
車の名前がコロコロ変わるのも、
そういう意図があってという事なんですね。

F1といえばフェラーリ、ル・マンといえばポルシェ
といった関係に昇華している例は中々ありませんが、
自動車メーカーがモータースポーツに参戦する意義、
参戦し続ける意義というのは
マーケティング側面以外にも大いにあると思う訳です。
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C3 フォトコンテスト

2011年01月31日 | シトロエンの話
第1回は腕ではなく運が当選しました。(苦笑)

先日、第1回の当選者発表があったC3のフォトコンテスト。
シトロエンのホームページで
C3の一番の特徴であるゼニスフロントウインドウをお題に、
普通の車じゃ見られない部分を表現して下さい
という、中々お洒落なフォトコンペが開催されています。

こんな写真は自前で用意出来ません、、

とはいえ構図は自ずと運転席から見た主観になるので、
序盤はオーナーか試乗した人、つまり室内に入った人じゃないと
そもそも撮れない、応募する時点で狭き門でした。
PCJ、流石に応募数が少なくて焦ったのか(推測)
途中からC3を室内から見たフレームが用意されて
敷居は劇的に下がり、C3の特徴を上手くミックスした
一捻りある面白い企画になったと思います。
様は上の方に特徴がある写真は
何でも応募出来るという事ですからね。
早速私も応募したところ
何と参加賞に当選してしまいました。
それが冒頭のミニカーという訳です。
ご参考に私が応募したのは、こんな写真。

ホームページも中々お洒落。

第2回も近々開催される様なので、
狙っていたUSBメモリーをゲットすべく
空を見上げてみようと思います。
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DS3 Chic Unique

2011年01月28日 | シトロエンの話
ちなみにここは(旧型の)C4ブログです。

あまり更新出来てないこのブログですが、
前回DS3 Chic Edition BlancDS3 Sport Chic Edition
の紹介をしたところ
間髪入れずにまたもDS3の限定車が発表されました。
真逆、3連発とはねぇと思いつつ、
紹介しない訳にはいかないのでご紹介です。

今度の限定車はDS3×マヤゴノミ
マヤゴノミとは在日20年のパリジェンヌ、
マニグリエ・真矢さんという方が営んでいる
和をテーマにしたファッションブランド(って感じかな?)だそうです。
関東だとロフトで取り扱いがあるそうです。(詳しくはwebで)
和の心を持ったパリジェンヌというと
いつまでも日本語が上手くならない外国人の筆頭、
フランソワズ・モレシャンさんとか、
実は日本でだけ売れているらしいクレモンティーヌ
(実は娘さんも歌手です。(実は我が家のiTunesで一番かかっている曲です)
なんて人達を連想しますが、
沢山いるんですね。

前置きが長くなりましたが肝心の車です。
ルーフの特別塗装を含めたカラーコーディネーションがポイント、
それぞれモチーフになっている花の名前が付いています。
海外のシトロエンHPを見て回りましたが
こんなカラフルなルーフ設定をしている国は無いので、
多分、注文が入ったらせっせと塗装するんでしょう。
それを考えたらプラス4万円は大バーゲンだと思います。
流石はマダムと言える色彩感覚も素晴らしいですし、
ステッカーを貼っている位置、大きさも良く見ると絶妙です。
ここまで完成度が高いと
シートの色を変えて花のプリントとか、
ドアトリムに刺繍とか、お香のパルフェムとか、
日本の奥ゆかしさコーディネートも見てみたい気になります。
ちなみに私が一番気に入ったのはサクラでした。
(アヤメとサワハコベも相当良いと思います)

前回も言いましたが、こういう運動をやっていたら、
その内、DS3は花開いていくと思います。
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DS3 Sport Chic Edition

2011年01月27日 | シトロエンの話
都内では看板で存在感を示すDS3・・・

アンチレトロというキャッチコピーと
ファブリックシートの質感が、そりゃ無いだろうと思う以外は
私的には全肯定ななDS3に(とか言いながらC3の方が好きなんですが)
色をテーマにした限定車がまた出たそうです。
今回も2ラインが一気にリリースなので発売1年を待たずに
限定車が5タイプという事になりますが、
こういうモードやクリエイティビティを感じる売り方は
中々良いんじゃないかと思います。
いっそのことパーソナリゼーションよりも
春コレ、秋コレみたいな感じで
限定車企画オンリーで売り続けて欲しいくらいです。
まぁ、私は買える環境に無いので完璧に外野感覚で言っていますが。

こちらが本来は売れ筋な気がする少数限定のエディション・ブラン

外装白、内装赤の変態コーディネーションな
エディションブランが組み合わせとしては一番好きですが、
DS3はターボエンジンのスポーツシックの方が絶対に良いので
勝手にお奨めさせて貰うなら、そちらです。
単純に私は黄色があまり好きではないので太鼓判ではないのですが、
その中でも内装までコーディネートしている
エディション・ジョーヌが一番のお奨めになるでしょうか。
外装青/内装黒はチープに感じる事が経験として多いですし、
エディション・ルージュは、一番まとまりがありますが
(その分、限定感も無いですが)ルーフの色は白じゃない気がします。
まぁ、買えない人の戯れ言ですけどね。

スポーツシック限定車は一応、WRC参戦記念なんだそうです。

C4は市販車の販売もラリー活動も終わったので
いつかレクイエム特集を書かないととは思いますが、
(我が家では当分現役の予定です)
シトロエンの看板という意味でC4の後継であるDS3、
アンチレトロの標語の意味はMINIとは違う
という事を言いたいんでしょうが、
MINIにはMINIしか売る車が無い分、
一般の量産車には真似出来ないディテールとか
作り込み、素材選びの説得力があるので、
車力で勝負してもDS3には勝ち目は無いと思います。
DS3はシトロエンである事、フランス車である事を活かして
こういう企画力やセンスで戦っていくというのが
アンチレトロなんだろうなと思います。
(ゴスロリエディションも期待していますよ!)
月に2回くらいは見るよな、程度の生息数になってきたら
流れは確実に変わると思うんですよね。
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Au revoir 2010 (後編)

2011年01月01日 | 車以外の話題
思いっきり年を越していますが
2010年に書いているつもりで後半を。

7月:シトロエンの未来に若干不安を感じた年でもありました。

ここに辿り着いた方ならご存知の通りですが、
シトロエンはCシリーズが2巡目に入り、
DSシリーズという高級版も続々発売されています。
日本では今年、復活した2代目(戦前の事は分からん)C3と
高級版/パーソナル版のDS3という車が発売されました。
DSはもうちょっと派手な特注が出来ても良いと思いますが、
共にシトロエンらしいアバンギャルドを持った良い車です。
問題は来年日本にも入るであろう我がC4とDS4。
どうにも地味なC4には名車の予感は全くしませんし、
DS4に至っては、単にCセグのクロスオーバーが
流行ってるから作っただけじゃんという感想。
DS第2弾にして、志の低さが見えてしまうのが悲しいです。
このままじゃメガーヌに浮気しちゃうよという心境です。

8月:久々に飛行機には良く乗った1年でした。

私は車好きと音楽好き、サッカー好きである事は
周りの人にも良く知られているのですが、
中々の飛行機好きという事はあまり知られていません。
別に隠している訳ではく、話題になる事が無いので
特に話さないだけなんですが。
仕事の都合で尋常ではない回数乗っている事もあり、
身近な乗り物でもあります。
そんな航空業界ですが、ご存知の通りでJALが経営破綻、
万年2位のANAが実質のフラッグキャリアに昇格した
エポックメイキングな年でした。
シトロエンに乗っているくらい天の邪鬼な私は
当然ながらANA派だったのですが、
何となくかつてのJALっぽい上から目線を感じる反面、
馬鹿丁寧な接客で、何とか立て直そうと必死さが伝わる
最近のJALに肩入れしたくなる気もしてきます。
どうやら私はブランドで物を選んでいない様です。

9月:父と結構話をした1年だった事は収穫でした。

私が物心付いた時から356乗りだった父、
料理人なのでストイックなイメージのポルシェは
中々似合っているなと思っていたのですが、
職業病で肩を痛めてから運転が苦しいと
数年前に356を手放して以降、フラフラと車を乗り換えています。
アルピナB10から始まり今は3200GTに乗っていますが、
父らしくないし、何より私がフランス車乗りなので、
神事などで車が並ぶとバカ親子っぽくて困ります。
そんな父ですが、何とないきっかけから母と2人で
”お父さんはやっぱりポルシェが似合う”と説得をしてしまい、
(バイク乗りでもあるので余計に)空冷じゃなければ
ポルシェじゃないと頑なだった父親が、
ケイマンでポルシェ乗りに復活する気になっているそうです。
値段の問題もありますが、911ではなくケイマンを選んだ
ダウンサイジング具合も中々お洒落だと息子的には思います。
PDKって偉大だなと思った次第。
年始の墓参りの時に、恐らく最後になるラテンバカ親子車
2ショットの撮り納めをしようかなと思います。

10月:信念の揺らぐ1年でもありました。

AppleのS・ジョブスが現代の偉人的な感じで、
結構扱われてたのがこの頃でしたね。
別に彼やAppleの何が変った訳でなく
当たり前の事に今更感動している人を見て
冷ややかな視線を送っていた通称マカーは
恐らく私だけではないでしょう。
8月のJAL/ANAの話もそうなんですが、
知名度があるマイノリティーというポジションに
安息感を感じている人って結構いると思います。
これだけ売れちゃうとiPhone使い続けるのもなぁ
という気になるのも天の邪鬼の特徴かもしれません。
シトロエン、ANA、Apple、妙な共通項が
私の中でちょっと危うくなった1年でした。

11月:今年も体力不足を痛感しました。

一昨年から始めたレーシングカート、
今年は2ヶ月に1回ペースで走らせましたが、
実はあまり楽しむ事が出来ませんでした。
一番の原因は体力不足。
速く走らせるコツは分かったものの、
単純に筋力も持久力も続かず
集中が切れるというパターンの繰り返し。
とはいえ市販されているどんなスポーツカーよりも
スポーツ走行が出来るカート、
車を丁寧な操作でスムーズに走らせる事が大事なので、
普段の運転を上達させるのにも役に立っていると思います。
鍛え直さないとダメだなと改めて思う次第です。

12月:C4の良さを再確認する事が多かった1年でした。

今年の後半は仕事に忙殺される日々が続いていて
心も荒みがちだったので、
平日の夜にショートドライブをする事が結構ありました。
(例えばこんな風に)
腰掛けると適度に沈んで包み込むシートと
湿り気のある乗り味は癒し度満点、
夜道ではUFOの様にダッシュボードの上で光るメーターは
C4に乗っている事を再確認させてくれます。
もう4年目に入っているので若干目移りする
車があるのも事実なんですが(メガーヌとか)、
昨今、フランス車もシートが段々とインターナショナルな
お硬目な周期に入っている様なので、
当分乗り換える必要もないかなとも思います。
来年は普通に休みの昼間にドライブ出来る
1年になってくれたらと思います。
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