マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

今時の軽自動車 ~日産モコ試乗記~

2012年05月22日 | 試乗記
デカいですね。

義母のマーチが壊れて修理になり、
代車でモコがやってきました。
車に幾つかある要件の中でも安全は
どうしても譲れないので
軽自動車を買う事は無いと思いますが、
今時の軽は馬鹿にならないと言われて久しく
興味は当然あるので乗ってみました。

元の車はこれです。

モコは日産が作っている車ではなくて
スズキのMRワゴンという車を
日産風に設えを変えている車です。
軽自動車の巨頭であるスズキ製ですから
今時の軽がどんなものかを知るには
理想的なのではないかと思います。
ちなみにモコは本家のMRワゴンよりも
販売台数が多いんだそうです。

何ともコメントし辛い格好です。

外観は要件をまとめただけといった風.。
軽にはスバルR2であったり三菱eKワゴンであったり
秀逸なデザインの車がありますが、
結局、それらは全く売れていないので
見てくれは重要な要素ではないのでしょう。

もうちょっと真剣に作ってくれればなぁ・・惜しい。

内装はスッキリと整理されていて
高級感すら漂います。
ですがよくよく見てみると
手首に風が直撃するエアコンの吹き出しから始まり
何も入らない様な小物入れは取っ払って
大きなトレーにすればいいのに・・とか。
本当にちゃんと考えたのかと疑ってしまう
レイアウトだったりします。
悪くないトーンなだけに勿体ないなと思います。

無駄に大きくないミラーは良心的

と、ここまでは良い面も悪い面も
想像の範囲だったのですが、
運転しようとドアを閉めた途端、
車の印象が変わります。
薄い鉄板に囲まれている感覚、
ゴムの反発の様な重たさを感じるステアリング、
そういえばウインドウが立っていて
ダッシュがかなり近い感じ等々
免許を取りたての頃、家業の手伝いで
軽バンに乗って配達をしたりしていたのですが、
あの感覚が蘇ります。
このまま荷物も積まずに走るのは
何だか申し訳ない感じがします。
”車なんてこんなもんだよ”と語りかけてくる様な
スズキ特有の無味乾燥感が来るのかと思いきや、
完全に意表を突かれました。
走りは常にバウンドしている様な
抑えが利いていない足回りと、
切り角と車の曲がり具合が連動していない
曖昧なステアリング、
エンジンが轟音を上げた数秒後に車が加速する
ダメCVTの典型の様なギアボックスと
褒められたものではないのですが、
まぁ、そこを言う車ではないと思うので、
こんなもんだと思います。

寧ろ純日産車よりも出来の良い室内。

リアシートも先ず室内高が高いいので
見晴らしが良い事と前席と同じく
分厚いクッションもあって
座り心地はとても良いです。
ただ、座面が立ってしまっているのが残念。
この車の荷室に積まれる物はスーパーの袋でしょうから
もう少し寝かせてしまっても問題無いと思います。

こういうところが日本車らしいなと思います。

今回のテーマ、”今時の軽は馬鹿にならない”という話、
個人的感想ですが、確かに良くなっていると思いますが
身のこなしから思うに
車というよりは近所をあちこち回るための
シティーコミューターとして特化している気がします。
これで高速を走るのはご免だと思う反面、
街中では一般の車よりも気軽です。
ただ、日本車の一番ダメなところだと思いますが、
何でもかんでも詰め込み過ぎているところは
幾つか見受けられました。
装備はあればいいという物ではないので
もっと真剣に考えて作った方がいいと思いますし、
いっその事、好きに使ってくれと場所を空けておく
いい加減さも要るのかなと思いました。
コンセプトに忠実って、日本人が一番苦手な事ですけどね。
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シトロエン・ルノー ~TTAレーシングエリートリーグ~

2012年05月21日 | シトロエンの話
C5・・・ですよね。

オートスポーツ(週刊のレース雑誌です)を読んでいたら
TTAレーシングエリートリーグという
シトロエンも参加しているレース記事が出ていました。
中々面白そうな内容なので、ご紹介です。

心霊写真でしょうか・・・

TTAはスカンジナビアツーリングカー選手権
から今年分離して始まったレースで、
BMW・3シリーズクーペ(と思われる)、
ボルボ・C30、サーブ・9-3(!)、
そして我らがC5という4メーカーが4台ずつ
16台のマシーンで争われます。
昨年末にとうとう倒産してしまった
サーブが参加しているところが北欧風です。
シトロエンのサイトを幾つか見てみましたが、
メーカー自体が参加や表立った協力をしている
訳ではない様で、他のメーカーも同様の様です。
偉大なる草レース、といったところでしょうか。



TTAは映像を見た限りDTMWTCCの様な
車をぶつけて抜くレースではなくて、
日本のGT選手権の様にお行儀が良いレースの様です。
記事によると現地ディーラーはサポートしているそうですが、
ワークスが出ているレースではないので
資金力もそれなりでしょうから、
順位も大事だけど、先ずは車を壊さない
というのが信条なんでしょうね。

あれ、エンジンは?・・・

TTAは4メーカーが参加と書きましたが、
実は中身がワンメイクです。
製造はルノーメガーヌV6カップの
カップカーを作っているソリューションF、
エンジンは3リッターのV6だそうですが、
C5で連想するES9ではなく
日産のVQエンジンが使われています。
ギアボックスはレースの世界では有名な
ヒューランドのシーケンシャルシフトで、
それらがミドシップに積まれています。
丸っきりレーシングカーですね。
マシーンには更に特徴があって、
デンソー製のキャパシタを使ったKERSで
フロントを駆動する仕組みになっています。
先日紹介したトヨタのル・マンカー
関係があるのかもしれませんが、
後輪で制御しているTS030に対して
TTAの車はアウディが使っている
前輪がモーター駆動、後輪がエンジン駆動の
簡便な作りになっている様です。
C5を例にとれば
ガワはシトロエン、エンジンはルノー(日産)、
ハイブリッドはトヨタ系と、中々のチャンポンです。
そう言えばルノーも日産も出ていないですね。
そこからもメーカーに縛られていない
フリーハンドさが伺えます。

シトロエンは来年勝負の様です。

記事にはシトロエンが何で参戦しているのか
という事にも触れられているのですが、
曰く、VQエンジンを使うのは今年いっぱいで
来年から1.6ターボに切り替わる可能性が高い
からなんだそうです。
BMWも参戦している理由が分かりますね。
最近はメーカーに頼らないレースというのが
段々と主流になってきましたが、
前途の通りで中身は一緒なので
メーカーにとっても着せ替えで最新の売りたい車に
直ぐに替えられるメリットがあると思います。
中々将来性のあるレースなのではないかと思います。
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大統領のDS5

2012年05月17日 | シトロエンの話
この方がオランド大統領

そういえばC42で歴代大統領の公用車を展示して
どれが一番好きか人気投票をする
というイベントがやっていると
公式Facebookに載っていましたが、
フランスの新大統領、オランド氏の就任パレードに
DS5が指名されたそうです。
政治の事は良く分からないですが、
事前の話では社会党なので公用車はルノー、
ベルサティス辺りになるのではないか
というのが大勢の話だったそうで、
シトロエンが指名されたのはかなり意外だったそうです。
何でも選定理由にHybrid4(ディーゼルハイブリッド)
である事も関係いしていたんだとか。

幌が格好良過ぎるだろう。(918も格好良過ぎるだろう・・・)


以前、DS4を試乗した時、
DSはルーフラインが特徴なので
グラスルーフとかは設定しないんだと
営業マンの方が話していたのを思い出しますが、
パレードで顔を出す必要がある大統領車は
屋根に大穴を開けた仕様になっていて
代わりに幌タイプのスライディングルーフが付いています。
日本でパレードカーというと
強引に屋根を取っ払ったクラウンなんかを連想しますが、
やはり美意識が違いますね。
何の記事で読んだのかは忘れてしまいましたが、
政府専用車というのは防弾仕様になっているのは当然として
床には地雷対策の鉄板が敷いてあったりして
大体3tくらいの車重になるんだそうです。
詳しい仕様は分かりませんが、
そんな感じなんでしょうね。

ちなみにミッテラン大統領のXM


DS5はパレードの後、
そのままC42に展示されているそうです。
シトロエンはパレードを行う15日から
オランド大統領を使ったキャンペーンを始めるそうです。
かつてミッテラン大統領と彼の公用車だった
XMの組み合わせで広告があったそうなのですが、
オランド大統領はミッテラン大統領の
部下だった経歴があるそうなので、
諸々へのオマージュなんでしょうね。
ユーロショックでフランスも若者の失業が深刻
なんて記事を読みますから、
強かったフランス再び、という事なんでしょうか。
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彫刻の森のアウディQ3を見てきました。

2012年05月13日 | 見てきました。
期間限定の見え面。

箱根へドライブに行ったついでに彫刻の森美術館へ
行ったついでにアウディQ3のイベントを見てきました。
暗い箱の中で見ているだけですので、
あまり大した情報は無いですが、少々。

箱の中身はこんな感じ(今日でイベントは終わりだそうです)

箱は日本が誇る岡本太郎先生の
こどもの城の入り口にあるオブジェの
ペイント無し版の様な作品の横にドーンとあります。
雨や霧が多い所なのに鏡面の箱がピカピカだったところに
アウディの品質主義を感じる物体です。
ちょうど鏡面に色々なオブジェが映り込みますから、
こんな絵を撮れるのは貴重な機会なんでしょうね。
中は奥側の壁が一面LEDのスクリーン、
そこで映した映像を鏡になっている残りの面が反射させて
万華鏡の様な効果を出すというもの。
綺麗は綺麗なんですが、
真っ暗なので少々おどろおどろしい印象で、
モーターショーで見たQ3の
カジュアルでライトなイメージとは
ちょっと違うかなと思わなくもない感じでした。

格好は面白いと思います。(画像はwebCGから拝借)

SUV車では相当珍しいと思いますが、
リアピラーが寝ているのがQ3の特徴。
A1よりも趣味が多い人が乗る車
という感じでしょうか。
ベースというか中身はティグアンと一緒らしく
その点もA1と同じ成り立ちの様です。
そのティグアンに乗った印象で言うと、
ボンネットも窓も低くて
とても乗りやすい車だったのですが
4モーションという名前の4WDが
四駆の典型の様にアンダーステアが強く
曲がろうとしなかったのを覚えています。
カイエン/トゥアレグと兄弟の
Q7はクワトロに替えているそうですが、
Q3は4モーションそのままとの事。
FFのアウディで良く感じる
"これならワーゲンでいいじゃん"
でなければいいですけどね。
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(かなり前に)最後にヒストリーガレージも見てきました。 ~憧れの名車達編~

2012年05月09日 | 車好き話
メガウェブネタはこれでおしまい。

続いてヒストリックカーについて、
既述の通りでメーカーを問わず名車が並んでいる
車好きにはたまらない場所です。
こちらは浮谷東次郎さんコレクションで、
エラン(後述含め3台が展示)とヨタハチが並びます。
真ん中のバイクは不明。

本当にレストアをしているそうです。

ディノとデロリアンって、どんな趣味してんだ・・
と思ったら、展示ではなくて本当にここで
レストアをしているんだそうです。
売り物ではないんでしょうが、
”この車、トヨタがレストアしたんだよ・・・
いや、ディーラーじゃなくてね”
なんて話のタネになりそうですよね。

ミュージアムの入り口は2CVとキャトルがお出迎え

ロングセラーの四天王と言えば
ビートルことTYPE1、オリジナルMINI、
2CV、キャトル・・・
ラーダ・ニーバなんか未だに作っていますが、
まぁ、それは置いておいて
フランスが誇るロングセラー2台がお出迎えします。

続いてコスモスポーツと・・・

117クーペが展示されています。

デザインでいうところの、日本車の代表ですね。
まぁ117クーペは言ってもジュジャーロ(ギア時代)ですが、
コスモスポーツは日本人がデザインしたとは思えない
華やかさがあると思います。

セリカリフトバックとパブリカコンバーチブル

コスモスポーツと117クーペの向かいには、
旧型のトヨタ車が並びます。
実はここら辺の日本車とBL時代の英国車は
とっても弱かったりするのですが、
そんな私がああ知ってると思う車ばかりなので、
多分歴史に名を残した車なんでしょうね。

ミニカー屋さんを抜けると戦前戦後にタイムスリップ。

時間の都合で見られませんでしたが、
館内にはこれまた途方もない数の
ミニカーが販売されています。
そこを抜けると30年代のアメリカといった趣の
展示に変わります。(車は時代バラバラですが)
通路側にはイゼッタと初代コルベットが並びます。

シトロエンからは2台目がエントリー

特に日本では知名度が高い車とは言えませんが、
トラクシオン・アヴァンとランチア・ラムダは
車史に燦然と輝く名車中の名車と言われます。
見た目が余りにクラシックなので、??と思いますが、
内容を見ると確かにそうですね。
今のDSも私は好きですが、
こういう本来的なシトロエンを見てしまうと
霞んでしまうのは確かです。

愛着のある356A・・・

356は物心がついた頃から家にあったので、
何だか実家に帰ってきた様な郷愁を感じます。
今の甲斐性では到底無理ですが、
いつかは手許に置きたい車です。

怒濤の英国車軍団





30年代の角を曲がると、英国車が続きます。
割愛していますがエランも2台ありました。
特にMGTDは高校生の頃に通い詰めた
私の車好き師匠のガレージで
レストアを手伝った中の1台として
(といっても、力仕事を手伝った程度ですが)
とても記憶に残っています。
手伝う約束をしたままになってしまった
モーリスマイナーはどうなったんだろうか・・・

最後にアルファスパイダー

月並みながらこの時代のアルファと言えば
やはりジュリア系。
特にスカリオーネのSSの美しさには
ため息しか出ない訳で、
スパイダーには申し訳ないですが
そっちが見たかったなどと思ってしまいます。

撮った写真を見返すだけでも
お腹いっぱいになってしまう車達ですが、
これがタダで見られるのは凄いですよね。
収蔵している車はかなりあるそうで
不定期に入れ替えをしているそうです。
内容が内容なのでそれ程混む場所でもないので、
ここはお奨めです。
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(かなり前に)最後にヒストリーガレージも見てきました。 ~レーシングカー編~

2012年05月08日 | 車好き話
本物のハチロクがお出迎え。

メガウェブには本館から離れたところに
ヒストリーガレージというのがあります。
メガウェブには多分5回程来ているのですが、
立ち寄る機会が今まで無く、
今回は86試乗の裏テーマとして
ここへ来るのも目的でした。
ヒストリーガレージの素晴らしいところは
トヨタ車しかない訳ではないという事。
自動車史に名を残した車、つまり名車は
平等に扱われている点です。
箱根近辺にあった自動車博物館も
片っ端から無くなってしまった今、
貴重な場所だと思います。
先ずはトヨタのレーシングカーから。

ある意味伝説のF1マシーン

記念すべきトヨタの初代F1マシーン、
TF101が無造作に置かれています。
余りに無造作過ぎて台か何かで前が見えないので、
これくらいが精一杯です。
このF1マシーン、レース好きには有名ですが、
一度もレースを走った事がありません。
何ともトヨタらしいスケールのデカさと言えますが、
2001年はこのマシーンでひたすらテストを行い、
翌2002年は実戦テストとしてF1を過ごした後、
2003年には優勝を争うトップコンテンダーになる
という計画を立てていました。
更に驚くのがこのTF101で、グランプリが行われた直後に
そのサーキットでテストをする(つまり追っかけで世界中を回る)
という前代未聞のテストプログラムを行いました。
結果はTF101自体が余りに時代遅れな設計だったので
時間とお金の浪費でした。
そこも何ともトヨタらしい。
結局、トヨタは1勝もする事が出来ないままに
2009年をもってF1から撤退。
本来は2010年も参戦する予定だったので、
TF110というマシーンが完成していましたが、
これもレースを走る事は一度もなく
トヨタのF1プログラムは終わります。
(もう二度と帰ってこないでしょう)

渾身の反則ル・マンカーも無造作に

TF101の窓向かいに置いてあるのが
今年再度目指すル・マンの勝利が最も近かった
トヨタ渾身のル・マンカー、TS020です。
この当時のル・マンはレーシングカーをGTカー、
日本で言うスーパーカーだと言い張って
市販車部門にエントリーする事が恒常化していて、
その究極と言われた車が、このTS020です。
車検をパスした車に貼られるステッカーに
GT1と書かれているので、正しく反則カーそのものです。
ル・マンを運営しているACOはこの反則車に
エスプリの利いた意地悪をしていて、
トランクが無い車は乗用車と認められないと
出走不可を通知、トヨタは突貫でエンジンカバーに
ヒンジを付けて何とか車検を通した
という逸話が残っています。
結局この車も優勝する事は出来ず、
トヨタはル・マンから撤退。
翌年に上のTF101が生まれます。

ここはレーシングカーの墓場でしょうか

最後にWRCを席巻したトヨタラリーチームの
全盛期を走ったセリカです。
恐らく臨場感を出すために敢えてなんでしょうが、
レストアされる事なく当時のボディーの凹みや
塗装の剥がれがそのままで置かれています。
タイヤの空気が無くなっていたら
放置車両にしか見えません。
当時の私は今以上に欧州車至上思考だったので
デルタをコテンパンにやっつけたこの車は
ダルマの様な醜い姿とあいまって
憎悪の対象だった事を覚えています。
あれから20年以上が経って改めて見ると、
意外と格好良いかもとはやはり思いませんが、
ノスタルジックな気分にはなります。
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(かなり前に)もののついでにトヨタの車を色々見てきました。

2012年05月06日 | 車好き話
かつてトヨタF1が鎮座していた場所・・・

引き続き86プリウスPHVを試乗しに
メガウェブへ行った際のお話。
ライドワンは待ち時間が結構あるので、
館内を一周りしてみました。
特に目的は無かったので、ダラダラと・・・
ちなみに、ミニバンとかも見てきたのですが、
写真を取り忘れたのでセダン中心で。

個人的には全方位的にあり得ないマークX

試乗をした際、3シリーズのダメなところを
ひたすらコピーしたとしか思えなかったマークX。
今回も恐らく上級で売っていると思われる車には
全くそぐわないドアの音や(バーンって、、、)、
寿司屋の座布団の様な生地のツルツルのシート、
書きましたと言わんばかりの木目パネル等々、
やはり全方位的に無いなという事を再確認しました。

多分トヨタセダン軍団のど真ん中なカムリ

それに比べるとトヨタの稼ぎ頭の1台、
カムリには本物感が漂っています。
先代よりは若干薄まったものの、
相変わらずの家電っぽい雰囲気がある
ちゃんと使える感じが好印象です。

レクサスの裏テーマは、昭和。

新しいGSのメーターです。
LSに引き続き和風な外観のGS、
今時過ぎる色が全く統一されていない照明に
更に踏み込んで昭和の高級車に
先祖返りがテーマだったのではと思ってしまいます。
ちなみにオプションの何とかサウンドパッケージが
付いている車なんだと思いますが、
オーディオの音が猛烈に良いです。
その点は感動的な車です。

これが何千億もかけた果ての成果では悲しい、、

写真はアクアのドアミラーの付け根です。
何でも、ここに付いているフィンは
F1の開発で得られた空力効果を応用しているとか。
いわゆるスプリッターというやつですね。
これが為にF1を戦った訳ではない事は分かりますが、
例えばフェラーリがF1で培った空力技術が
458イタリアのフロントバンパーに付いている
フレキシブルウイングに応用されている
(ちなみにF1でフレキシブルウイングは違反です)
なんていう話に比べてしまうと、
何とも・・・という気にはなってしまいます。

何気に楽しいユニバーサルデザイン館は節電でお休み

数年ぶりにメガウェブに来て(ちなみに前回行った時の記事)
気付いたのは中国人観光客が多い事。
まぁ、ここに限った話ではありませんが。
そう思うと、一応技術大国という事になっている
日本の代表企業が観光地にこうやって
大きなショーケースを構えている事は大きいと思います。
流石、日本を背負う意思が感じられる企業だなと。
もう1点、トヨタは今の社長になってから、
割り切りを持った車が増えたと思います。
当然、トヨタに80点を期待して買う層が
かなりの数いる筈なので、80点車は作り続けるでしょうが、
数年前よりも良くも悪くも
車のレベルがバラバラになってきた気がします。
今のトヨタを一望出来る良い場所だと思います。
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(かなり前に)もののついでにプリウスPHVにも乗ってきました。

2012年05月04日 | 試乗記
プラグインとは充電が出来るという意味です。

86を試乗したついでにプリウスPHVにも試乗しました。
コースは同じくメガウェブのライドワン。
プリウスPHVは外部充電出来る様になっていて
電池がリチウムイオンに替わっているプリウスです。
電池の容量が少ないので純電気自動車に比べて軽く
安く出来るというメリットと、
電池切れでパニックに陥る事がなく済みます。

ちょっと見た目が豪華になった様です。

見た目はプリウスと大体一緒です。
割愛しますが、内装、インパネまわりも殆ど一緒。
ここに100万円以上の差を払う人が
どれだけいるかなという気がしなくもないですが、
燃費はプリウスが38km/Lなのに対してPHVは脅威の60km/L。
カブより燃費が良い車というのが、とうとう出たんですね。
PHVを買ったからには当然ながら充電をしますから
(しないとただのプリウスです。ちなみに)
スタンドへ行く機会は殆ど無くなるかもしれないですね。
ところで少し話が逸れますが、
比較に使っている車はわざと赤を選んでいます。
エコカーには何故か青いアクセントが必ず付きます。
プリウスも確かに歯磨き粉の様な水色の車には
青いバッジが似合うのかもしれませんが、
赤を選ぶとこんな酷い事になるという事を
作っている人はちゃんと考えているんでしょうか。
明らかに合わないボディーカラーを選んだ時は
パーツを差し替えるくらいの配慮は欲しいものです。

色々探しても違いはこのくらいですね。

細かく見れば違いはあるのですが、
大きな違いは荷室の下の小物入れくらい。
荷室自体も床の高さは一緒ですし、
アクアの時に感動したのと同じく
トヨタはハイブリッドのレイアウト方法を
会得しているんだなと思いました。
ちなみにワゴンタイプのプリウスαは
大分室内の雰囲気が違います。

相変わらず見辛い後方視界も一緒。

プリウスはPHVが出たタイミングでマイチェンをしています。
何処が変わったのかは良く分からないのですが、
少なくともマイチェン前のプリウスと比べた時、
乗り心地が劇的に良くなっています。
マイチェン前の車に試乗した時に強く感じた
エコカー特有のペナペナ感と
タイヤがプラスチックで出来ているのかと思う
ゴツゴツ/ツルツル感が全く無くなっています。
試乗したGというグレードでプリウスと比較すると
70kg重たいので印象は大分違うと思いますが、
こんな車を買う人は物の価値が分かっていない
と思っていたプリウス、
PHVを乗る限りですが買いだと思います。
試乗車はバッテリーの残量が半分になっていたので
PHVで強化されたEVモードは試す事が出来ず。
諦めてパワーモードを試したところ、
マイチェン前の車はドカーンとトルクが出た
印象があったのですが
スルスルと加速していく様な印象に変わっていました。
ただ、ホンダのハイブリッドと違って
加速時に明らかにモーターで走っているなと感じる
電動自転車の様な感覚はそのまま残っています。
トヨタハイブリッドの味なんでしょうか。
ライドワンが平坦路なので正確な評価は出来ませんが、
電気回生を積極的にするBモードの時の
ブレーキを引きずる感じは殆ど無くなったと思います。

趣味のエコカーとしては、一番良い選択なのではないかと思います。

この日は86を乗りにやってきた訳ですが、
印象に残ったのは間違いなくこちらでした。
エコカーとよばれる車達は実際環境性能も良いのですが、
一般の車も十分に環境性能が良くなっているので、
エコカーという車趣味のジャンルが増えた
という風に解釈した方が良いと、私は思っています。
例えばEVやPHVは電気を充電して走れる
という遊び要素が追加されたといった感じです。
ただ、実用上の話で考えた時、走行距離が短くて
電池切れをしたら本当に走れなくなるEVを選ぶよりは
何も無理をする事もなく場合によってはEVより性能が上な
プリウスPHVを選んだ方が私は正解だと思います。
問題は下手をすると信号待ちの列の半分を占めている事もある
普通のプリウスと殆ど同じ格好をしている事でしょうか。
何かオーナーが優越感に浸れるものがあればいいんですけどね。
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(かなり前に)トヨタ86に乗ってきました。

2012年05月03日 | 試乗記
予約は簡単

街中でもチラホラみかける様になりましたが、
(何故か近所ではBRZの方が良く見る)
3月頃にメガウェブで86が乗れる
イベントをやっていたので行ってきました。

メガウェブのコースはこんな感じ

メガウェブの試乗コースは制限速度40キロの直線2本を
路地の様に狭いクネクネ道を繋いだ様なコースです。
一番近いのは教習所でしょうか。
86の走りがどうのという話は出来ませんが、
途中には石畳やゼブラなどもあるので
素性が良い車かどうかを知るには
普通に試乗するよりも最適かもしれません。

試乗した車はGグレードのマニュアルです

Gは下から2番目のグレードで、
装備が簡素化されている走り一辺倒モデルだそうです。
走り一辺倒といいながらフォグランプが付いていたり
格好良い黒塗りのアルミが付いていたり
かつてのハチロクとは時代の違いを感じます。
固定式ライトでトランクがある形状をしているので、
レビンのノッチバックタイプの末裔って事になりますね。
マセラティ・グラントゥーリズモを小さくした様な
クーペスタイルの古典の様な格好をしているので、
デザイン的には特に感想は無いのですが、
一目見て小さいと思えるところに好感が持てます。

チープさが好感を持てる車も珍しい

内装は試乗の時間待ちの間に見て回った
他の車のパーツをペタペタ貼った様な感じ。
アクアの部品がかなり使われている様です。
コード丸出しよりはマシだろうという割り切りですね。
その代わり、運転に関係ある物はかなり贅沢に作られています。
先ずは運転時に持つ物は革巻きになっています。
FRなので当たり前といえば当たり前ですが
余計な物が媒介していない感触のシフトが好印象。
あまり引き上げる事なく一発で引けるサイドブレーキ、
ガタつきが無いステアリングにはテレスコピックも付いています。
クラッチは駆動が繋がっている具合が足裏で分かり辛い
ところが難点ですが奥で繋がってくれるので、
エンストの危険は少ないと思います。
(クラッチ蹴りにはちょっと向かないかも)
後はひたすらチープです。

新車な筈なんですがクタクタな感じのシート地が気にはなります

シートはバケットタイプですが少し大きめです。
快適性も考えて日和ってしまったのでしょうか。
雰囲気を出すにはいいですが、
飛ばしたらシートの中で体が暴れてしまうと思います。
バケットは構造上、背もたれにより掛かる様に出来ていますから、
疲れは少ない方だと思います。
路面からの情報は要る物要らない物関係無しに
全部拾ってくる感じです。
後席へ乗り降りする際に使う背もたれを前へ倒すレバーが
座面側に付いているのはどうかと思います。
まぁ、予算との兼ね合いだったんでしょうね。

タコメーターが真ん中にあるやる気なメーターまわり

シートに座ると見切りの良さが嬉しいです。
フェンダーが見えるので走る時は楽だと思います。
後方の見切りもかなり良いと思います。
ポジションを合わせた時の操作もしっくり来ますし、
右ハンドル特有の脚を内側へ向けさせたれる様な
体がよじれる感じもほぼ無いので
素晴らしいと言えると思います。
タコメーターは雰囲気重視で260キロまで目盛ってありますが、
実際に使う100キロ以下が下の方でギュウギュウなので
スピード違反には気をつけた方が良いかもしれません。

トヨタとスバルの混血である事が良く分かる走り

走り始めて先ず驚くのが、
予想以上に威勢が良いエンジン音。
こんな感じの音がします。
理由はスバルの水平対抗が積まれている事と、
サウンドクリエイターという手っ取り早く言うと
意図的に音を室内に導くダクトが付いているからです。
個人的な感想ですがスバル的なエンジン様車な印象で
86のライトウェイト感を損なっている気がします。
普通の直4エンジンの方が良かったかな・・・
ただ、吹け上がりが良くて下の方でもかなり粘る
良いエンジンだとは思います。
ボディやサスペンションはスポーツカーにしては
結構柔らかめに出来ています。
トヨタ自身がこの車は純粋なスポーツカーではなくて
スポーティーカーだと言っているくらいですが、
ガチガチしたところはありません。
更にこれもトヨタ流なんでしょうが、
ハンドルのギア比がかなりスローです。
切ったら切った分だけと思えるレベルから
2拍程度遅い印象があります。
それらの要素が醸し出す86の印象は、
”トヨタ渾身の新型スポーツカー”から連想される
新しい物に乗っている感は全く無く、
中古車屋で試乗をしている様な感覚があります。
ある意味狙い通りなんでしょうね。

後席の居住性も中々

86にとってはオマケみたいな部分ですが
後席の居住性とトランクについて。
それ程大きくないクーペなので、後席は確かに狭いですが、
前でまともなシートポジションを取っても
ちゃんと座る事が出来ます。
スペースは十分にあるけど足のやり場が無い
メガーヌRSよりは全然良い空間です。
ただ、写真の通りで頭上にガラスが来てしまうので、
これからの時期はその点で地獄だと思います。
あるのかどうか分かりませんが、
昔流行ったリアウインドウに貼る
アルミ風のデカールがあったら良いだろうなと思います。

トランクもまともにあります

86は(BRZも)ハッチバックではなくトランクが付いています。
魚とかぬか漬けを買った時は便利ですね。
実用車ではないのでトランク自身大きくないですし、
積み降ろしもあまり良くないですが、
そこに文句を言う人はいないと思うので十分だと思います。
デスクトップのパソコンなどを買うと困るけど、
普通の荷物は十分に載るといった感じでしょうか。
ですがこのトランク、設計ミスだろうと思えるところが1点、
リアシートを倒して荷室を広げられるのですが、
そのレバー、一般にレバーが付いている室内側にあります。
翻って86はトランクが付いている車な訳で、
荷室からシートを倒す事が出来ません。
レバーが室内にある必要は全く無いので
荷室側につけるべきだと思います。

86は乗る人によって評価が分かれる車だと思います。
趣味車なので折角なら新しい物に乗りたいと思うなら
確実に肩すかしを食らうと思います。
そういう人はMINIやCR-Zなどに乗った方が
恐らく幸せだと思います。
トヨタは若者の車離れに対する一石と言っていますが、
FR、デュアルクラッチではなくてマニュアル、
古典的なパッケージの何処を取っても古い車なので、
実際の購買層になるであろう50代前後の方には
最適な車なんだろうなと思いました。
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シートベルトは締めよう

2012年05月02日 | 車好き話
TDRツアー暗転、「寝ちゃった」運転手逮捕へ(読売新聞) - goo ニュース
ご存知の通りで29日の早朝、関越で大きなバス事故が起こりました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。

事故自体はこれから入念な調査の上、原因が判明すると思いますが、
1つとても気になった数字がありました。
重傷者が余りに多いという点です。
100km/h近く出していたらしいバスが
7列目辺りまで防音壁が刺さって止まったそうなので
制動距離は殆ど無かったという事になりますから、
とんでもない衝撃がかかっている事は想像出来ますが、
それにしても不自然だなと思って記事を読んでいたところ、
何人かの方は外に投げ出されたという証言があるそうです。
また、四肢に重大な怪我をしている人が非常に多い
という医師の証言もあるそうです。
つまりシートベルトをしていないんですね。
あくまでも私の勝手な推測ですが、
被害がここまで大きくなった
大きな要因なのではないかと思います。
私も出張の時に羽田空港への行き帰りなどで
高速バスに乗る事が中々の頻度でありますが、
殆どの人はベルトをしていません。
”うるせえな!”と運転手に食ってかかる人もいます。
どんなに屈強に鍛えた人であっても
車が40キロ程度で衝突をしたら、
構えていたとしても間違いなく踏ん張れません。
それ以上の衝撃が急に来るのが事故です。
この人達がベルトをしない根拠は何処にあるのかなと
いつも思っています。
確かにバスのベルトは嫌がらせなのかと思う程に着け辛いですし、
酷い時は壊れていたりします。
今回の事故でもベルトが壊れている事を乗客が指摘して
運転手と押し問答になるという事があったそうです。
そもそもが今時有り得ない2点式なので、
製造会社含めバス業界全体の安全への意識が
無きに等しい証左だと思いますが、
それでも無いよりは全然マシな装置ではあります。
実際、運転手と押し問答をされた方は
それでも重傷を負われたそうですが
最前列に座って事故に遭ったにも関わらず
インタビューに答えられる程度の怪我で済んでいます。
車は事故が起こる可能性が結構高い乗り物だという事、
事故を起こした時の衝撃は人間が耐えられるレベルではない事、
シートベルトをすると生存率が飛躍的に上がる事、
人の勝手な思い込みとか手抜きなどはお構い無しに
起こるべき事は条件が揃えば必ず起こります。
エアバッグ、ぶつからない車、衝撃吸収構造の車体、
車も色々進化していますが、
先ず頼りになるのはシートベルトです。
乗用車の場合おざなりになるのは後席ですが、
やはり後ろに座っているから少しは安全
なんて理屈は全くありません。
警察なんかに気を遣って締めるのではなくて、
万が一を考えてみんな着けて貰いたいですね。
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